Vivian Girls - Share The Joy

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Vivian Girls - Share The Joy (2011)
Share The Joy Vivian Girls
Share the Joy (Japanese Edition) - Vivian Girls Share the Joy Vivian Girls - Vivian Girls

 随分昔からあったアンニュイな女性によるインディ・ロックと呼ばれるバンドやロックの姿。今回ちょいとその辺に手をつけてみたワケだが、意外な程に昔から大して変わらないインディ・ロックの音という感じがしているバンドもある。まぁ、80年代の影響を受けて、と言われればそれまでかもしれないけど、いつまで経ってもこの手のサウンドってのはインディなんだな、と言うのも摩訶不思議ではあるのだが…。

 2011年春頃にリリースされていたVivian Girlsというバンドの三枚目の作品、らしい「Share The Joy」だ。いつもの如くリコメンドで知っていったバンドのひとつなので大して深く知っているワケではないので悪しからず。ただ、80年代からあるインディ・ロックの再演とも言えるサウンドだったので妙に聴きやすいな、と。歌メロや歌声は可愛らしい女の子の持つキュートでキャッチーなもので、インディである必要はまるでなくて、十分にメジャーでも通じるとは思うのだが、そこは広い広いアメリカのお話となればメジャーでは無理だろうという思惑もまぁ、よくわかる。でもね、こういうのってそれなりに需要があったりするんで、カタログとして持っておいても良いと思うけどな。ま、そんな玄人なお話はさておき、Vivian Girlsなるバンド、実に演奏も貧弱で歌も弱々しくどれもこれもが救いたくなるバンド。その不安定なバランス感覚がキュートでアンニュイなのかな、しかも音がロールしているから心地良く流れていくし、こういうのがブルックリンから出てくるってのも時代が変わったなと思うのだが、結構可愛くて面白い。ハマる人はハマると思うし、若けりゃ若いほどハマるんじゃない?自分なんかはもうハマるほどピュアじゃないからダメだけど(笑)。

 基本ギターバンド、なのかな。90年代のパンクと60年代のポップスがくっついた感じのキュートさとノイズさ。ノイズってもファッションに近い感覚でのものだから邪魔にはならないし、それを含めて可愛い歌メロで曲は校正されているからユニークな出来栄え。ただ、こういうのって忘れ去られやすいものではあるのでそこそこの存在感をどこかで示せないとやっぱり難しいんだろうけど、まずはこんな音ってことで良いんじゃない?心地良いし。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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yuccalina  
Raincoatsを思わせる

初めて聴きました&見ましたのVivian Girlsは、80年代のrough trade、Raincoatsあたりを思い出させる、私の好きなタイプのガールズバンドです。でも、アメリカなんですね。

2012/03/21 (Wed) 08:58 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>yuccalinaさん

うん、正にRough Trade系の音なんだけどアメリカ。
時代は変わっているっつうのか変わらないっつうのか…。
80年代の英国好きにはこの辺結構楽しめるんじゃないかな。

2012/03/22 (Thu) 19:57 | EDIT | REPLY |   

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