

一番最初にドイツのバンドとして意識した音楽って何だろう?自分の場合は即座に思い起こせるのだが、
ネーナ
である。そう、80年代に「ロックバルーンは99」の世界的大ヒットを飛ばしたあの可愛いお姉ちゃんのバンドである。何を隠そう、多分生まれて初めての洋楽バンドのライブって彼女たちの初来日公演だったような気がする。1984年10月頃かな…。世界的ヒットを飛ばしたと言っても今
ネーナのオフィシャルサイトに載っているツアー日程を見ていると、実はライブなんてのはドイツばかり、せいぜいヨーロッパ圏止まりで極東の日本からツアーに呼ばれるなんてのは滅茶苦茶異常なことだったようで、そりゃ飛んでくるわな。そうでもなきゃ日本なんて見ることもない国なんだから(笑)。
で、日本に来てライブを行ったのだが、エラく明るくて元気でキャッチーで舞い上がったステージだったような気がする…。遠い島国日本でのライブをファンはともかく彼女たちが満喫しきっていたような感じなのだが、当時のその後のインタビューなどを読んだことがないので実際どういう感じだったのか知らないが、翌年1985年にも来日しているので呼ぶ側も呼ばれる側も気に入ったんだろうな。
そんなことでドイツのバンドで最も印象深く、今でも胸がキュンっとなるような
ネーナ
だが、実は2003年にデビュー20周年記念を迎えていて、その前後で一大イベントが行われていて、ドイツ国内ではもうこれが結構盛況なんだよな。日本では手に入らないんだけど
DVDがリリースされていて、そのライブの様子を見ていると滅茶苦茶最近のロックバンドの様相を示していて、古い曲も最先端のアレンジが施された凄く斬新なライブの模様が見れるので驚く。旧ネーナのバンドメンバーもゲストで参加してきて結構楽しめるんだが、そこで再度意欲が出たのか2005年には待望の新作
「Willst Du mit mir gehen」がリリース、プロデューサーには元ネーナバンドの鍵盤奏者ウヴェがクレジットされている。この新作、赤盤とオレンジ盤の二枚組になっているんだけど、これがまた凄い。赤盤の方はどちらかと言うとかなりポップセンスが散りばめられたいわゆる良い曲がいくつも収められていて、特にシングルカットされた
「Liebe Ist」
なんてのはかなりの名曲でネーナの歌い方も素晴らしいし楽曲が良い。一方オレンジ盤の方では相当アバンギャルドで異色なサウンドを展開しているものもあって、やっぱこういうのを持ってくるってのがドイツなのかなぁとまざまざと感心してしまうのだが、それでもカラフルなポップ色は何となく感じられるのでこれもまたアリかな、なんて思うね。
しかし80年代に世界を取ったが今でもドイツ国内では大スターとして君臨しているってのは良いよな。日本でも同じ状況があるだろうし、それはどこの国でも一緒なんだろうけど、少なくとも日本から彼女を今でも追いかけているファンって多いと思うんだよな。だからもっと簡単に日本でCDやらDVDやらを手に入れられる状況にしてもらいたいものだ。おかげでこんなところでもマニアックに入手しなきゃいけないってのもちょっと違うよな…。ま、好きなモノを入手するっていうことに変わりはないんだけどね(笑)。
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