Mr.Fox - Mr.Fox

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Mr.Fox - Mr.Fox (1970)
Join Us in Our Game ジプシー(紙ジャケット仕様)
Join Us In Our Game: Anthology - Mr Fox Join Us In Our Game: Anthology

 古楽系音楽で…なんて思ってたけど、自分でも全然そういう整理の仕方をしたことないから感覚的に「なんかヘンだったよな…」ってアルバムを選んでいるだけになっているのだが、まぁ、別にいいか。なんかしらのきっかけで聞ければ良いし、同じくへぇ~って聴いてもらえればそれはそれで良いし、多分もっと深く知りたければWebにあるんだろうとも思うし。そんな適当な感覚で書いているんだけど、そこはもう聞いたものが面白ければそれで良し、という世界なのであまり気にせずに…(笑)。以前からかなり気になってたけどなかなか手に入れられなかったのがMr.Foxというユニット?バンドのアルバムで、セカンドアルバムの「ジプシー」は割と有名と言うかその筋のファンに言わせればMr.Foxはセカンドの「ジプシー」が良いよ、っていう話らしかった。しかしこういう言い方なんてのももう時代が変わってきていて、CDなりDLなりで簡単に何でも手に入れられるとなればバンドがリリースしたアルバム丸ごと全てを手に入れてしまうものだ。もちろんMr.Foxの全アルバムって多分二枚しかない(笑)。よってセカンドが良いとか云々ってよりか自分で聴いて確認すれば良いだけなのだ。そういうワケで、昔は名前があまり挙がらなかったファーストアルバム「Mr.Fox」を取り上げてみようじゃないか。

 1970年にリリースされたペグ夫妻によるトラディショナルフォークなバンドで、どうやらフェアポート・コンヴェンションからの影響がが大きいようだ。そのスタイルは明らかに模倣されたもので、一瞬モノマネ?と思ってしまうくらいの影響下にある。ところが面白いのはそこまでの楽曲センスというか音楽センスや伝統音楽への傾倒ぶりがハマり切れていなかったためかかなりブレていて、果たして何がしたいのか?と思うくらいに中途半端な楽曲群が並ぶ。それがまた味だっていう言い方もあって、ややおちゃらけた牧歌的な雰囲気を出そうとしていながらも、ちょっとズレればそれはただのコメディになってしまったりする、そんなギリギリの線で成り立っているアルバムとも言えるかもしれない。

 ま、簡単に言えば確かに特別に聴かなきゃいけないアルバムじゃないけど、物好きが好きな部分を一生懸命出してやっている音楽だから気持ちは良いよ、ってことです。決して批判じゃなくってね、こういう危うさって好きなんだよね。奇想天外な展開があったり、エレキなのかフォークなのか古楽器使いなのか、何でもあり、ある意味ロック的ですらある。あ、もちろんビートの利いたロックはありませんが。しかし不思議なくらいに多様な音を持ち込んで演奏しているからどうなんだろ、もともと場末で目を引いたユニットとかだったんだろうな、それがレコード出してみない?みたいなところから始まった気がする。だから商業路線はまるで関係ないところでの音楽だから、こういうのこそ英国の田舎で普通に演奏されている音楽で進化していくものの断片なのかもしれないと思うと、結構貴重だよなぁ~とか。

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フレ
Posted byフレ

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