Michael Schenker Group - Tales of Rock N Roll
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ドイツが産んだ世界に誇る最高のギタリスト…否、「神」と呼ばれる男、マイケル・シェンカー
神 - フライングアロウ
マイケル・シェンカー近況
んな事で何かと好きなギタリストでして、やはりドイツの流れでは入れて置かないとなぁってことですが、丁度ちょっと前にシェンカーソロデビュー25周年記念ってことで歴代ボーカリストとの再共演を目玉に新作をリリースしたので、こいつで書こう。古き良き作品であればアルバムってのは冒頭から最後までの曲順も含めてアーティストの作品だと言う解釈をしていた。ところが、デジタル時代にリリースされる作品は、作り手も当然iPodやデジタル配信でのアルバム購買形態というものを認識しているから、ちょいと前のとにかくCDというフォーマットに曲を詰め込みまくる、即ちリスナーはさっさと悪い曲や面白くない曲を切り捨てて聞くようで、全く恐ろしい時代になっている。マイケル・シェンカーの25周年記念の新作「Tales of Rock N Roll」は全曲がフェイドイン・アウトで繋げられており、チャプターは分かれているが、どうやらひとつのコンセプトアルバム的に聴かせたがっているようだ。その分、かっちょいいイントロやリフでシビレたりする事もなく、どちらかと云うとすぐに歌が入ってきて曲間を繋いでいるような節が多いのが問題だ。しかもリズム的にはあまり豊富ではなく、19曲もこれが続くのはコンセプトアルバム的とは言えどもかなり厳しいよなぁ…ってのが本音。
が、しかし、17曲目に収録されたグラハム・ボネット参加の作品「Rock'n Roll」と言う曲は思い切りずば抜けてる。グラハムのあの歌声がかっこ良いので、突出した出来映えに聞こえてしまう。それからその前のゲイリー・バーデンとのコラボによる曲も懐かしい感じすら思い起こさせるパートナーシップがきちんと出来ていて、やっぱりMSGって云ったらこの人だよなぁ、と。下手とか何とか言われていたとしてもこの人はやっぱりMSGに必要な人でしょ、と思うワケさ。それ以降のマッコリー君とかからはあまり馴染みがないので大して気を惹くことはないんだけど、新ボーカリストのフィンランド出身のヤリ君はなかなか良い。ついこないだドイツの伝説的ロック番組「Rockpalast」でもこの新MSGのライブが放送されていて、そこで見られるMSGは見かけは全くかっこよくなく、あの美しき煌めくようなHR/HM時代のステージではなく、真っ黒なライブハウスであまりファッションセンスのよろしくない連中と一緒にステージに立っているマイケル・シェンカーを見たが、それ自体は残念だったけど、ギターはやっぱりさすがで、昔と同じ弾き方でギブソンではなくディーンのフライングVを弾く姿を見せてくれていた。11月に日本に来るらしいが見たいような見たくないような…、覚えていたら行こう。
しかしこの新作、25周年記念って云っても実は昨年の話で、リリースが遅れて26周年目の今年に発表されるし、アルバムジャケットは全くセンスがないし、中味そのものも楽曲はイマイチだし…。しかしギターのトーンやフレーズやギターフレーズを差し込むセンスはやっぱり「神」なだけあってさすがに素晴らしく、それで涙してしまうってのはあるなぁ。今からでも遅くない、90年以降のマイケル・シェンカー
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