浜田 麻里 - Legenda

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浜田 麻里 - Legenda (2012)
Legenda

 昨年暮れ頃に浜田麻里が新作「Legenda」をリリースするという報を嗅ぎつけた。そこで見た真紅のドレスを纏ったアルバムジャケットがかなり印象的で、うわ~、歳取っても綺麗な人だな~なんて思ってTwitterに呟いてみれば、フォロワーさんから「もしかして…大台?」とレス。ん?具体的な年齢って別に気にした事なかったけど、結構なキャリアだから結構な年齢のハズではあるな…とは感じていたものの大台?には驚いた。しかも女性でしょ?普通に街で見かけるそのくらいの方々ってさ…、「え?」だよね。いや、それがアルバムのセールスポイントじゃないだろうけど、それでここ最近の活動量と露出感、ライブにしても音楽そのものへのアグレッシブな姿勢、そして普通に考えてみると、の話だがその大台くらいのおばちゃんがメタルを聴いてるどころか歌ってるワケ。想像できるか?普通なら大学生くらいの子供がいるお母さんがメタルを歌ってるって事だ。自分たちの母親像を思ってもらえれば良いが…とつい庶民的な考えをしてしまうが、もちろん浜田麻里という歌手は庶民ではないし、普通のおばちゃんでもない。プロ、なのだ。歌に人生を捧げているプロ、なのだ。そういう意味ではジャンルはまるで異なるが中森明菜やカルメン・マキもそうだ。しかし浜田麻里のこの活動は今までのそういうプロの歌手と呼ばれる中では多分一番輝いた活動をしている気がする。キャリアも含めてね。そして驚く事に今こそが全盛期なんじゃないかっつうくらいの歌の上手さに磨きがかかっている。普通に考えてみれば歌っている期間が長ければそりゃ色々なテクニックが付いてくるし、巧くなるってモンだ。一般的にはある程度の所で成長が止まると思われているが、そんなことはない。いつまでも成長し続ける。ただし声量や声の艶と言うものは変化していく。ただ、それは悪くなるだけでなくあくまでも「進化・変化」していくものだ。だから浜田麻里の場合は巧さに加えてその声質の変化進化がサウンドに合って、更に技量と重なって正に今全盛期だろうと言える歌声が出てる。人には全盛期と呼ばれる時期が何事にもあるかもしれない。しかし浜田麻里の場合は「常に」全盛期なのだ。正にプロ。自分が敬愛するカルメン・マキさんも歌う音楽が変わっていってるが、やはりその声質と歌い方をどんどん進化させていく事で今でも歌をしっかりと楽しませてくれるプロで在り続けている。浜田麻里の場合は最初に始めたサウンドに舞い戻り、ヘヴィメタルという音も進化しているし歌も進化しているワケで、とにかく素晴らしい。人としての苦難や人生も経験している事もあって深みは出ているし、今の彼女に対して非の打ち所を見つける事は多分無いだろうなぁ。自分なんか全然ダメだ…と思う方が多い。そういう意味もあってやっぱり世の多くの男性陣からした場合は浜田麻里というのは永遠にマリちゃんはヘヴィメタルのままであって欲しいアイドル、なのだろう。

 前置きが異常に長くなったが、浜田麻里の新作「Legenda」…24枚目のアルバムらしいが、最近の浜田麻里は迷う事なくヘヴィメタルだ。しかも最先端のヘヴィメタルに確かなテクニックのメンバーと共に作ってて、歌声の方はハイトーンを駆使というものではなくしっかりと歌を歌ってて、やはり今の時代に合っているし巧さが光る。これはもうベテランのキャリアが無ければできない歌だ。曲はかなりハイレベルだけど、別にキャッチーさを狙う必要も無いからレベルの高い楽曲で歌をきちんと聴かせてくれて、ヘヴィメタルと言いつつもそれはうるさいヘビメタじゃなくてヘヴィメタルという美しい様式美に則った楽曲群とでも言うような曲が並ぶ。頭を振ってノレれば良いメタルじゃない。その辺が進化だよなぁ…。





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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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walk  

遅くなりましたが、本当に記載とおりです

2012/10/18 (Thu) 20:21 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>walkさん

ありがとうございます。
この年になっても聴いているなんて想像もしなかったですしね。

2012/10/20 (Sat) 10:43 | EDIT | REPLY |   
charonda  
そのとおりですね

いつも鋭く深い洞察に感心します。
そしてなぜか安心します。

いつも読んでるんですが、
変なタイミングのコメントですみません。

2013/08/14 (Wed) 10:27 | EDIT | REPLY |   

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