Light Bringer - genesis
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2009年頃から聴きまくっていたLight Bringerが2010年11月にメジャーデヴューって事でその筋…っても大した人数じゃなくてブログやTwitter仲間らへんで盛り上がっていた。その前の「Midnight Circus」という作品がもう神盤だったんで、シングル一つでもあのクォリティを期待してしまう。それがデフォルトになってしまっている自分がここにいて、多分期待なんだろうな、どこかで「できんの?」みたいなのあったけど、今のところまるで裏切る事なく、どころか期待をどんどん超えて新作をリリースしてくれている。日本のインディーズのメタル風味バンドなのにこんなにハマれるってのは我ながら何で?って感じだけどしょうがないね。その音楽性の高さとテクニックとパワーと…何か、全部。って事でまずは昨年11月にリリースされたバンドの紹介ともなる最初のシングル「noah」からご紹介♪
「noah」…って…箱舟?みたいな印象があって、その後リリースされるアルバムは「genesis」っつうから、もしかして何か壮大なる天地創造物語をイメージしたアルバムが出てくるのか?とか思ってみたりしたけど、まぁ、とりあえずお披露目のファーストシングル「noah」です。っつうかPV見た方が早い。そのままバンドの「今」が記録されていて、音楽性にしてもテクニックにしてもアレンジにしてももちろん売りのFuki嬢にしてもよく表現されているPVなので、もちろん音も見事なので言うことなし、って感じです。
…ってだけで良いんだけど音楽を文字で表現するブログとしてはそうもいかないんで…。音はメタリックだけどメロディはポップ、そして圧倒的なテクニックと各楽器のアレンジがどれもこれも普通以上のレベルで鳴っている。それはフレーズやリフ、フィルインからピアノ、歌まで全て。これが日本の標準だとしたら相当日本のレベルは高い。自分が聴いていた音楽のレベルが低すぎると思わざるを得ないが、実際にはそんな事無いから新世紀の幕開けとも呼べるバンドの登場と位置付けても良いかも?いやいやほんとに。ま、そんな褒め殺ししてるが、それが見事に5分以内に収められたポップスの中ってのが更に凄い。聴いてると7分くらいに聴こえるのも凄い。そして売りにもなっているFuki嬢の歌のパワフルさと歌唱力と表現力。ルックスも良いが、それよりも実力の方が凄くて、圧巻、圧倒的なエネルギーを発散する表現力が突き抜けていて心地良い。ここまで気持ち良く突き抜けてくれる歌手は他にほとんど聴いた事がない。バックがどんだけ凄い事やって爆音出してたりテクニカルだったりしてもこの歌声が曲を全部まとめてくれているのでLight Bringerというバンドに集約されるとも言えるか。その分楽曲はどんなアレンジと曲風作風でもメンバーの個性が十分出てくるのは当たり前で、さらにこの歌声でバンドを纏め上げてしまうからその実かなり自由にバンドとしては実験できるし楽しめるんじゃないか?バンド内では作曲するメンバーが、作曲者だけと言うのも入れると3人いるって事は、一人あたり4曲くらい作れば良くて、それはもう集中して徹底的に作り込めるってもんだ。この中にこれから作曲陣に名を連ねてくるであろうギタリストも入ればバンドとしては4人くらいのライターを抱えるワケで、そりゃ質が高いのばかりがチョイスされるだろうなと予感。
さて、その後今年の1月にアルバム「genesis」がリリースされて、その詰め込まれたサウンドと歌のパワフルさに自分を合わせるのが大変。詰め込みすぎだろ、このアルバム、と思うくらいの作品で、見事なのは重くもなく軽くもなくポップでもなくメタルでもなく、テクニカルさは前面に出てるけどいやらしさはなく、この辺はFuki嬢の歌に依るカバレッジが広いって事になる。そして重要なのはアルバムが47分というコンパクトなサイズに抑えられているってトコだ。しかも冒頭はインストなので実質45分を切った集中しやすいアルバムの長さってのが実に良い。おかげでスルメ盤になって何度も何度も聴いてしまう。そして凝りまくってるから飽きない。メロディはしっかりしてるから覚えやすいっつう面白さ。バンドメンバーが揃ってレコーディングというスタイルのバンドではなくて各自が持ちパートをデジタルで録音して回しているという事なので、音の安っぽさがまるで皆無。本当に出したい音を出せているのだろうという音の煌びやかさも今の時代の象徴で、ドラムも信じられない技を披露しているもん。普通のドラムってどんなんだっけ?ってくらいに腕が動いているし足も動いている。ギターに至っては神ワザです…、この人難しいって思う事あるのか?ってくらいに何でもサラリと弾きこなしているし、グルーブもしっかり持っている。ベースはもう超人。どの曲もこんなにベース弾いてて良いんか?っつうくらいにブイブイ弾いてる。特に速いビートの曲では圧巻。鍵盤もね、しっかりと曲を印象づける旋律が空中で鳴っていたりしてベタに鳴ってない。そんな音の洪水の中でFuki嬢の歌が更にパワフルに元気とエネルギーを発散して飛び込んでくる。
褒め尽くしてますなぁ…。アルバム一曲づつ書いていこうかと思ったけどとてもキリがなさそうだから止めとこ。Mao君のポップス調のともすればバラード中心的な、いや鍵盤的な美しさがメインになっている曲調、Hibiki氏のプログレメタル好きな凝り性な楽曲の激しさ、そしてKazu氏のバランスの良いメロディラインによる楽曲群、これらが上手くまとまってLight Bringerというバンドを構成してFuki嬢が看板として引っ張る、みたいなね、凄い。歌い方も3種類くらい使い分けてるのかな、声の出し方変えてたりするもん。でもどんな歌い方でも思い切り熱唱する時の白熱ぶりはもう唯一無二の突き抜け感で全く最高。これからどんどんとデカくなっていくバンドであってほしい、そうじゃなきゃ面白くない。今の時代は自分たちが世界に出ていく必要もなくて世界が勝手に認めに来る時代だからそのまま思い切りやってほしいね。誰に何を言われても大して気にする事もなく自分たちの道を進んで行ったら面白いでしょ♪
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