Graham Bonnet - Line Up
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Graham Bonnet - Line Up (1981)

変わり種のアルバムってことでふと思ったのがグラハム・ボネットのソロアルバム、の実は三枚目という「孤独のナイト・ゲームス」1981年にリリースされた作品。レインボウに参加して以来すっかりハードロック系統でのシンガーとして名を確立してしまったし、もっともそのセンスもあるワケだが、そもそも60年代末期から音楽活動をしていた超ベテランの猛者なワケで、レインボウだってちょいとした仕事程度で加入したんじゃないだろうか?特に思い入れもなく、コージー・パウエルの脱退と共に自身もレインボウから脱退しちゃうしね。それにしても面白いのはレインボウでコージー・パウエルが脱退したのはレインボウのやろうとしていた音楽の方向性がロックじゃないから、っていう理由だったんだが、グラハム・ボネットのこの「孤独のナイト・ゲームス」という作品は正にロックではなくて、過去をリスペクトする作品なワケです。ところがここには気持ち良くドラムを叩き倒すコージー・パウエルが参加しているワケで、しかも全曲。まぁ、趣味とお付き合いレベルなら何叩いても良いんだろうけど、そんだけ真剣にレインボウではバンドとしてドラムを叩いていたんだろう。
さて、そのグラハム・ボネットのレインボウとアルカトラズという隙間を縫うソロアルバム「孤独のナイト・ゲームス」はなんと驚くことにヴァーティゴからのリリース。参加メンバーにミッキー・ムーディやジョン・ロードが名を連ねているのはミュージシャン的に幅広いバックグラウンドがあるからだろう。アルバムそのものは冒頭の「Night Games」のドラミング一発から思い切りコージー・パウエルだろ、これ?ってな感じで独特のノリだよねぇ、この人のドラミングは。全編どこを取ってもコージーのドラミングって分かるんだから不思議だ。そんなシャープなリズムで歌い上げられる「Night Games」はキャッチーでソリッドで熱唱されるナイスな楽曲。西城秀樹に似合う、と思った人は多いはずだ。いや、実際歌ってるんだが…。
他はですね、カバーもあるけど全部見事にグラハム・ボネットの色に染めているからオリジナルの曲がどうのとかロックが云々とか気にしなくてアルバム全編を統一的に聴けるからいいんじゃないかなと思う。確かに「Be My Baby」はあのロネッツのだし「Liar」だってスリー・ドッグ・ナイトのだっけ?「S.O.S」も含めてラス・バラードのって感じだろうけど、チャック・ベリーのカバーだったりキンクスだったり多々ある。どれもこれもグラハム・ボネット流に消化してしまっていて何ら違和感なくアルバムとして仕上がっているから楽しめる。レインボウよりも全然リラックスして一流ミュージシャンがプレイしているワケで、多分皆好きだったんだろうなぁ、こういう音楽。自分たちのルーツ確認的な意味もあってこんだけのメンツが楽しくプレイしているようだ。そんな雰囲気を感じるから結構好ましい作品です。


変わり種のアルバムってことでふと思ったのがグラハム・ボネットのソロアルバム、の実は三枚目という「孤独のナイト・ゲームス」1981年にリリースされた作品。レインボウに参加して以来すっかりハードロック系統でのシンガーとして名を確立してしまったし、もっともそのセンスもあるワケだが、そもそも60年代末期から音楽活動をしていた超ベテランの猛者なワケで、レインボウだってちょいとした仕事程度で加入したんじゃないだろうか?特に思い入れもなく、コージー・パウエルの脱退と共に自身もレインボウから脱退しちゃうしね。それにしても面白いのはレインボウでコージー・パウエルが脱退したのはレインボウのやろうとしていた音楽の方向性がロックじゃないから、っていう理由だったんだが、グラハム・ボネットのこの「孤独のナイト・ゲームス」という作品は正にロックではなくて、過去をリスペクトする作品なワケです。ところがここには気持ち良くドラムを叩き倒すコージー・パウエルが参加しているワケで、しかも全曲。まぁ、趣味とお付き合いレベルなら何叩いても良いんだろうけど、そんだけ真剣にレインボウではバンドとしてドラムを叩いていたんだろう。
さて、そのグラハム・ボネットのレインボウとアルカトラズという隙間を縫うソロアルバム「孤独のナイト・ゲームス」はなんと驚くことにヴァーティゴからのリリース。参加メンバーにミッキー・ムーディやジョン・ロードが名を連ねているのはミュージシャン的に幅広いバックグラウンドがあるからだろう。アルバムそのものは冒頭の「Night Games」のドラミング一発から思い切りコージー・パウエルだろ、これ?ってな感じで独特のノリだよねぇ、この人のドラミングは。全編どこを取ってもコージーのドラミングって分かるんだから不思議だ。そんなシャープなリズムで歌い上げられる「Night Games」はキャッチーでソリッドで熱唱されるナイスな楽曲。西城秀樹に似合う、と思った人は多いはずだ。いや、実際歌ってるんだが…。
他はですね、カバーもあるけど全部見事にグラハム・ボネットの色に染めているからオリジナルの曲がどうのとかロックが云々とか気にしなくてアルバム全編を統一的に聴けるからいいんじゃないかなと思う。確かに「Be My Baby」はあのロネッツのだし「Liar」だってスリー・ドッグ・ナイトのだっけ?「S.O.S」も含めてラス・バラードのって感じだろうけど、チャック・ベリーのカバーだったりキンクスだったり多々ある。どれもこれもグラハム・ボネット流に消化してしまっていて何ら違和感なくアルバムとして仕上がっているから楽しめる。レインボウよりも全然リラックスして一流ミュージシャンがプレイしているワケで、多分皆好きだったんだろうなぁ、こういう音楽。自分たちのルーツ確認的な意味もあってこんだけのメンツが楽しくプレイしているようだ。そんな雰囲気を感じるから結構好ましい作品です。
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