Kevin Ayers - Confessions of Doctor Dream & Other Stories

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Kevin Ayers - Confessions of Doctor Dream & Other Stories (1974)
Confessions of Doctor Dream & Other Stories June 1st 1974
The Confessions of Doctor Dream and Other Stories (Bonus Track Version) [Remastered] - Kevin Ayers The Confessions of Doctor Dream and Other Stories (Bonus Track Version) [Remastered] Shooting At the Moon - Kevin Ayers & The Whole WorldShooting At the Moon

 オリー・ハルソールのもう一人の相棒として知られている…いや、実際には多分逆なんだが、ケヴィン・エアーズの相棒として知られているオリー・ハルソールという人もいるってことだが、そのケヴィン・エアーズの名作とも誉れ高い「Confessions of Doctor Dream & Other Stories」っつうアルバムも1974年にリリースされているので、オリー・ハルソールとしてはこのヘンは結構忙しくて環境が目まぐるしく変わっていったと時期なんだろうと。たしかこの「Confessions of Doctor Dream & Other Stories」という作品がケヴィン・エアーズと一緒にやり始めた最初の作品だったので、そのヘンの変化もあったんだろうし以降そんなに続く関係になるとも思わなかっただろうし、まぁ、面白い所以です。

 1974年にリリースされたケヴィン・エアーズとしては5枚目のソロ作品になるのか?「Confessions of Doctor Dream & Other Stories」だが、完全に独自路線で展開していくオリジナルな世界感が本作でも炸裂していて、そこに見事なまでのゲスト陣が大活躍という図式。果たしてここまでのゲスト陣を集められるのは何故に?カネじゃなかったのは確かだからやっぱり人徳人脈なんだろうけど、凄いんですこれが。メジャーな人たちはさほど見つからないんだけど英国アンダーグラウンド系の筋で言えばホントに見事な面々が揃っている。Wikiから抜いてみるとざっとこんな感じ。

• Kevin Ayers - Guitar, Vocals
• Mark Warner - Guitar
• Cal Batchelor - Guitar
• Rupert Hine - Keyboards, Producer
• Mike Moran - Piano
• Steve Nye - Organ
• John Perry / Bass
• John Gustafson - Bass
• Michael Giles - Drums
• Mike Oldfield - Guitar
• Nico - Vocals on "Irreversible Neural Damage"
• Geoff Richardson - Viola
• Mike Ratledge - Organ
• Ray Cooper - Percussion
• Lol Coxhill - Alto Saxophone
• Henry Crallan - Piano
• Ollie Halsall - Guitar
• Rosetta Hightower - Vocals
• Hulloo Choir - Vocals
• Trevor Jones - Bass
• Sean Milligan - Vocals
• Sam Mitchell - Guitar
• Doris Troy - Vocals
• Joanne Williams - Vocals
• The G'Deevy Ensemble - Percussion


 凄いんです。冒頭の「Day By Day」からしてドリス・トロイのファンキーな歌声とベースがブイブイしてて、これ誰だよ?って思うとジョン・G・ペリーでさ、そう、キャラバンとかカーブド・エアーとかのあの人で、そういえばこの人が入るといつも音が黒くなったと言われるのだが、なるほど、と思うものだ。そしてドラムも軽やかに良い感じ~と思うと元クリムゾンのマイケル・ジャイルズだしさ。なんかもう皆でやりたい放題だけどそこをケヴィン・エアーズは上手く歌ってるっつうのか…、この人のサウンドは基本的にヒッピー精神旺盛なので明るい…っつうか冗談みたいにフワフワしてるからシリアスさがなくて掴み所もない。かと言って軽いワケじゃないからこれまた不思議で、どうやってこういう曲をコンポーズしているんだろ?とかそっちが気になってくる。一転して雰囲気がまるで異なる曲がニコが参加している「It Begins With A Blessing」で、シンセから始まるこのパターンは完全にニコの世界。何故にケヴィン・エアーズのこのアルバムに入れる必要があるのか?と思うくらいのものだが、実際にケヴィン・エアーズの歌声が入ってくるとこれがまた不思議に優しくハマってくるという…、結構ウマが合ったんだろうなぁ、この人達。だからあのライブアルバム「悪魔の申し子たち」てのが実現してしまったんだろう。それと気になってるのがジョン・グスタフソンのベースプレイ。っつうかこの人が参加しているのが面白いなぁと言うことでして、やっぱりQuatermass~Hard Stuffの人なんですよねぇ。どんな人脈でこんなところに参加するハメに?とか思うと面白いものです。恐らくレーベル繋がりだろうとは想像できるが。



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フレ
Posted byフレ

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yuccalina  

昔の記事にこんにちは。

最近ケヴィンの1枚分のお値段で5CDセットボックスという廉価盤を買うてしまいました。
どのアルバムにもブルースを感じさせる曲はあるものの、これが一番黒っぽくてお気に入り。Day by Dayはケヴィンの低音ヴォーカルがまるでDr.ジョンみたいに聴こえてきてビックリでしたが、あ、そういやこの曲ピアノ入ってないよな。

2015/10/30 (Fri) 14:36 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>yuccalinaさん

この人のは聴く度に面白さを感じる曲が変わりまして…、5CDセット、お得ですよね〜。
ひたすら垂れ流して聴くときもあればレコード片面だけを聴く時もあっていつもフワフワしてます(笑)。

2015/10/31 (Sat) 22:40 | EDIT | REPLY |   

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