Boxer - Bloodletting
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Boxer - Bloodletting (1979)

職人トニー・ニューマンとして知られているもののその仕事を見ると結構選ばないで色々とやってる欲のない人だったのかななんて思ってしまう。思い切りメジャーな人達との仕事ってのもそんなに多くないので、純粋に音と人脈で仕事を選んでいたのか、そもそもそういう仕事ばかりが舞い込んできたのか…。あまり深く突っ込んでないけど、Three Man ArmyからBoxer、その前後ではBowieやMick Ronsonなどなど…。もっとも始めがDonovanとかBeckとかだからねぇ…。そんな中、1975年から参加しているBoxerにスポットを…、そうThree Man Army解体後ガーヴィッツ兄弟はジンジャー・ベイカーと組んでしまったので、一方のトニー・ニューマンはこれもまた強力なメンツと組んだバンドなのだな、ボクサーってのは。オリー・ハルソールとマイク・パトゥーによるバンドだもんね。ちょいと器用な人たちのハードロックバンド、だな。
アルバム自体は1975年に「Below the Belt」をリリースしているけど、その後バンドの勢いそのままに?かどうかはわからんけど、セカンドアルバムを作ったもののお蔵入り、一般的にはここでメンバーが大幅離脱していって1977年に「Absolutel」がリリースされてBoxerの歴史が閉じるというものだった。ところが1979年に主役のマイク・パトゥーが亡くなってしまったので追悼の意を込めてこの未発表だったアルバム「Bloodletting」をリリースしたってところで陽の目を見たもの。録音は1976年頃で、メンバーもファーストのメンツがそのまま参加しているので純粋にセカンドアルバムとして捉えても良いのではないかと。ただ、バンドメンバー的には紆余曲折あったのか、オリー・ハルソールの曲がなくてカバー曲多数。忙しかったのか人間関係の問題なのか分からんけど、実質マイク・パトゥーの曲によるBoxerのアルバムになる。冒頭からビートルズの「Hey Bulldog」が飛び出してくるが、これがまた圧倒的なオリジナリティに溢れるカバーで、自分たちの作品と並べていても全然遜色ないクオリティでのサウンドなのが面白い。
…っつうか「Bloodletting」ってかなりビートルズ的な音してるかも。ちょいとギターがハードになっている部分はあるけど、オリー・ハルソールだからメタル的なプレイじゃなくて、ちょいと歪んだギターで旋律を弾くというのか、単なるバックのギターの音じゃない。そのヘンはキース・エリスのベースの方が余程ヘヴィーだったりする。通して聴いていると、「Bloodletting」ってかなりレベルの高いアルバムだったんだが、何でお蔵入りにしたんだろ?もうちょっとヒネりたかったというバンド側の要望か、それともバンド崩壊していったからリリースしなかったとか?ここでのトニー・ニューマンのドラムは可もなく不可もなく無難に叩いているような感じでロック魂炸裂ドラムではないのが残念。もっともそういうバンドじゃないけどね。Patto時代から好きな人はやっぱりハマる音だろうし意外とブリットポップ的なの好きな人は好むかな。ハードロックを期待していると結構肩透かしです。


職人トニー・ニューマンとして知られているもののその仕事を見ると結構選ばないで色々とやってる欲のない人だったのかななんて思ってしまう。思い切りメジャーな人達との仕事ってのもそんなに多くないので、純粋に音と人脈で仕事を選んでいたのか、そもそもそういう仕事ばかりが舞い込んできたのか…。あまり深く突っ込んでないけど、Three Man ArmyからBoxer、その前後ではBowieやMick Ronsonなどなど…。もっとも始めがDonovanとかBeckとかだからねぇ…。そんな中、1975年から参加しているBoxerにスポットを…、そうThree Man Army解体後ガーヴィッツ兄弟はジンジャー・ベイカーと組んでしまったので、一方のトニー・ニューマンはこれもまた強力なメンツと組んだバンドなのだな、ボクサーってのは。オリー・ハルソールとマイク・パトゥーによるバンドだもんね。ちょいと器用な人たちのハードロックバンド、だな。
アルバム自体は1975年に「Below the Belt」をリリースしているけど、その後バンドの勢いそのままに?かどうかはわからんけど、セカンドアルバムを作ったもののお蔵入り、一般的にはここでメンバーが大幅離脱していって1977年に「Absolutel」がリリースされてBoxerの歴史が閉じるというものだった。ところが1979年に主役のマイク・パトゥーが亡くなってしまったので追悼の意を込めてこの未発表だったアルバム「Bloodletting」をリリースしたってところで陽の目を見たもの。録音は1976年頃で、メンバーもファーストのメンツがそのまま参加しているので純粋にセカンドアルバムとして捉えても良いのではないかと。ただ、バンドメンバー的には紆余曲折あったのか、オリー・ハルソールの曲がなくてカバー曲多数。忙しかったのか人間関係の問題なのか分からんけど、実質マイク・パトゥーの曲によるBoxerのアルバムになる。冒頭からビートルズの「Hey Bulldog」が飛び出してくるが、これがまた圧倒的なオリジナリティに溢れるカバーで、自分たちの作品と並べていても全然遜色ないクオリティでのサウンドなのが面白い。
…っつうか「Bloodletting」ってかなりビートルズ的な音してるかも。ちょいとギターがハードになっている部分はあるけど、オリー・ハルソールだからメタル的なプレイじゃなくて、ちょいと歪んだギターで旋律を弾くというのか、単なるバックのギターの音じゃない。そのヘンはキース・エリスのベースの方が余程ヘヴィーだったりする。通して聴いていると、「Bloodletting」ってかなりレベルの高いアルバムだったんだが、何でお蔵入りにしたんだろ?もうちょっとヒネりたかったというバンド側の要望か、それともバンド崩壊していったからリリースしなかったとか?ここでのトニー・ニューマンのドラムは可もなく不可もなく無難に叩いているような感じでロック魂炸裂ドラムではないのが残念。もっともそういうバンドじゃないけどね。Patto時代から好きな人はやっぱりハマる音だろうし意外とブリットポップ的なの好きな人は好むかな。ハードロックを期待していると結構肩透かしです。
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