Van Der Graaf Generator - Godbluff
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Van Der Graaf Generator - Godbluff (1975)

Godbluff
Still Life
ここの所プログレをたくさん聴いてて、20代の頃を思い出すな…。10代後半から20代ってコレクター的にも充実していたし刺激も一番受けてたし、思い入れがあったりするのも多かったんで、別にリアルタイムじゃないから後追いで聴いてたんだけどそれでも自分的にあの頃の音楽、という感じで思えてくるのも面白い。普通はリアルタイムに流れている音楽が青春のBGMなのにな。リアルタイムの音楽を無視して古い音楽ばかりを集めて聴いていたからそうなっちゃったんだが、今の世代でも更にそういうことが起きるんだろう。そんな中、王道プログレからちょいと進んでみればすぐに出てくるVan Der Graaf Generatorというバンド、これがプログレなのか?っつう側面もありながら思い切りプログレでしょ、ってバンドで面白くて深いバンド。1968年にアルバムデビューして1972年に解散。その後1975年に再結成してしばらくやっててフェイドアウト。21世紀になって突如再結成して来日公演まで行なって今でもやってるのか?そんなバンド。いわゆるプログレ黄金期には解散していたワケで、その分損してるとは思うが音の主張は最初期よりも再結成後の方が圧倒的にレベル高い。そんな再結成第一発目のアルバムが「Godbluff」だ。
1975年にリリースなんだけど、その前にリーダーのピーター・ハミルのソロ名義アルバム「Nadir's Big Chance」でバンド全員の邂逅とプレイが叶っていて、再結成のきっかけになったか、再結成を狙ってのアルバム製作だったようだ。この「Nadir's Big Chance」はソロ名義なのでストーリー展開が詰め込まれたソロ志向が強い作品に仕上がっているが、「Godbluff」はやはりVdGGと言わんばかりの力強いサウンドと優しく激しい歌声が聴ける。解散前のVdGGはここまで主張性が強いバンドという印象でもなかったが、「Godbluff」以降は孤高の存在になるほどに主張が強くなっていて実に好ましいサウンド。何せ一曲も口づさめるような軽やかな曲がないのだから(笑)。
「Godbluff」のオリジナルは4曲しか入っていない。面白い事にその一曲づつがまるで異なっているし、一曲の中でもテンションが高いせいなのかまるで長い曲に感じることなく聴けてしまうのだ。「Scorched Earth」なんてピーター・ハミルの吐き捨てるような叫びが楽曲を支配しているし、それでもバックは無茶苦茶熱くなるワケでもなく演奏を忠実にこなしているというギャップ感が不思議なテンション。「Arrow」や「The Undercover Man」の始まりは実にソフトで感情的な激しさを訴えかけるような曲調にはまるで思えないところにハミルのボーカルが炸裂する。この人の発散振りがVdGGの明らかなる個性。バンドの音としてはフルートの優しさや鍵盤による幅の広がりなどがサウンドの広がりを効かせているんで単調にはならない見事な音楽集団なんだな。そのバランスが面白くて一方ではクリムゾンほどの硬派でもあり一方では浮遊感溢れる夢見心地な世界観が同居している不思議な世界。数回聴いたくらいではまるでよくわからない世界なのは確かだな…。
しかしこのライブDVDってどんなんなんだ?知らなかったが、Classic Rockc Legendシリーズか…、期待できないけど動いてる姿ってのは貴重でしょう。YouTube探してみるか。




ここの所プログレをたくさん聴いてて、20代の頃を思い出すな…。10代後半から20代ってコレクター的にも充実していたし刺激も一番受けてたし、思い入れがあったりするのも多かったんで、別にリアルタイムじゃないから後追いで聴いてたんだけどそれでも自分的にあの頃の音楽、という感じで思えてくるのも面白い。普通はリアルタイムに流れている音楽が青春のBGMなのにな。リアルタイムの音楽を無視して古い音楽ばかりを集めて聴いていたからそうなっちゃったんだが、今の世代でも更にそういうことが起きるんだろう。そんな中、王道プログレからちょいと進んでみればすぐに出てくるVan Der Graaf Generatorというバンド、これがプログレなのか?っつう側面もありながら思い切りプログレでしょ、ってバンドで面白くて深いバンド。1968年にアルバムデビューして1972年に解散。その後1975年に再結成してしばらくやっててフェイドアウト。21世紀になって突如再結成して来日公演まで行なって今でもやってるのか?そんなバンド。いわゆるプログレ黄金期には解散していたワケで、その分損してるとは思うが音の主張は最初期よりも再結成後の方が圧倒的にレベル高い。そんな再結成第一発目のアルバムが「Godbluff」だ。
1975年にリリースなんだけど、その前にリーダーのピーター・ハミルのソロ名義アルバム「Nadir's Big Chance」でバンド全員の邂逅とプレイが叶っていて、再結成のきっかけになったか、再結成を狙ってのアルバム製作だったようだ。この「Nadir's Big Chance」はソロ名義なのでストーリー展開が詰め込まれたソロ志向が強い作品に仕上がっているが、「Godbluff」はやはりVdGGと言わんばかりの力強いサウンドと優しく激しい歌声が聴ける。解散前のVdGGはここまで主張性が強いバンドという印象でもなかったが、「Godbluff」以降は孤高の存在になるほどに主張が強くなっていて実に好ましいサウンド。何せ一曲も口づさめるような軽やかな曲がないのだから(笑)。
「Godbluff」のオリジナルは4曲しか入っていない。面白い事にその一曲づつがまるで異なっているし、一曲の中でもテンションが高いせいなのかまるで長い曲に感じることなく聴けてしまうのだ。「Scorched Earth」なんてピーター・ハミルの吐き捨てるような叫びが楽曲を支配しているし、それでもバックは無茶苦茶熱くなるワケでもなく演奏を忠実にこなしているというギャップ感が不思議なテンション。「Arrow」や「The Undercover Man」の始まりは実にソフトで感情的な激しさを訴えかけるような曲調にはまるで思えないところにハミルのボーカルが炸裂する。この人の発散振りがVdGGの明らかなる個性。バンドの音としてはフルートの優しさや鍵盤による幅の広がりなどがサウンドの広がりを効かせているんで単調にはならない見事な音楽集団なんだな。そのバランスが面白くて一方ではクリムゾンほどの硬派でもあり一方では浮遊感溢れる夢見心地な世界観が同居している不思議な世界。数回聴いたくらいではまるでよくわからない世界なのは確かだな…。
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