Fairfield Parlour - From Home to Home

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Fairfield Parlour - From Home to Home (1970)
From Home to Home ホワイト・フェイスド・レディ

 こういうブログを書いていると忘れた頃に忘れた音にまた出会えるってのが嬉しい。それは自分で見つけるものもあればブログ仲間やTwitter仲間であったりリアルな友人だったりするんだけど、そういえば…ってのが多いのだ。アルバム見て音が浮かんでくるならそれはそれで聴きたくなるし音が鳴ってこないのはどんなんだっけ?ってなるからまた聴くし、結局聴くきっかけがあれば聴くんだろう。特に70年代英国の音ってのはそういう傾向値が強い。一時期に圧倒的に集めて聴きまくってたから記憶が錯綜しているものもあるし強烈だったのもあるからさ。そんなことで最近Twitterで呟いていた方がいらっしゃったので自分が書いてないことに気づいてまた聴き直した次第のアルバムの登場です。

 1970年リリースのFairfield Parlourというバンドの「From Home to Home」というファーストアルバム、ってかこれ一枚しかリリースしてないんじゃないかな。ホントはこの後に幻の傑作「ホワイト・フェイスド・レディ」っつうのを作ってるんだけど、Kaleidoscope名義でリリースされているので、結局Fairfield Parlourは一作だけってことだ。うん、この2つ、同じメンバーによるバンドなので名前はリリース時の違いだけ。ただ、カレイドスコープはサイケチックな雰囲気を出していた60年代末期のバンドっつう印象が強かったからFairfield Parlourというバンドにしてヴァーティゴからちょいとフォークタッチを強くした雰囲気で出直しましたと言うようなものだ。まぁ、それはそれでVertigoからの名盤として歴史に残っているし、ジャケットもキーフのものなのでアーティスティックに良い感じだしね。フォークタッチと言えども同じメンツによる作品なのでやっぱりサイケ調なメロディや楽曲やアレンジってのはアチコチで出てくるし、そうそう簡単に切り替えられるものでもないのは一目瞭然。ただ、アプローチが面白くて実験精神旺盛な楽曲が詰め込まれている。基本大人しい落ち着いた秋色という雰囲気の作品ではあるんだが、音楽的には相当ハイレベルな取り組みなんだろうな、ってのがわかる。ポップさも持っているしアレンジも70年という時代で聴けばかなり意欲的でもあるし。

 この後にリリースされている「ホワイト・フェイスド・レディ」が絶品でねぇ…、そっちはもうリアルタイムではリリースされなくて結局お蔵入りだったんだけど、後年ピーター・ダルトレーが権利獲得して自分でリリースしたみたいなんだけど、それが凄い。こんなのお蔵入りさせちゃうワケ?みたいなトータルコンセプトアルバムでさ。カレイドスコープの方向からはかなり逸脱しているけど、それこそバンドが生まれ変わった瞬間とでも言うような傑作なんだよな。そういう狭間にあってのFairfield Parlour「From Home to Home」でもあるのでやはり忘れてはいけないアルバムです。





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フレ
Posted byフレ

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