Jethro Tull - A Passion Play
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Jethro Tull - A Passion Play (1973)

英国プログレッシブロックの世界は今ではかなり解明されてきているしまた再評価も著しく、それはアルバムやCDの再発、発掘盤、ボーナストラックの発掘などなど見事なまでに丸裸+αにされているのは市場を見ていてわかることなのだが、まだ、取っ付き易い、と思う。それよりもハードルが高々と立ちはだかっているのが自分的にはジェスロ・タルなんだよなぁ。アルバムもほぼ揃えてアナログ時代から聴いてたりしてそれなりに理解に努めようとしたんだが、あまりにもアヴァンギャルド…っつうか変幻自在すぎてよく掴めない。アルバム単位で何となく掴むことができるものもあるけど、ファーストアルバム「Aqualung」からず~っと理解して聴けたものはほとんどない。それだけ自分に知識がないということなのかもしれない。何せジェスロ・タルの作品ってのは音楽もさながら、歌詞の世界観も共有しないとわかりにくいと言われているし、更にその歌詞も普通に英語がわかるとか聴けると言うレベルではしょうがなくて、その言い回しや宗教感なども深く英国の文化を理解していないと日本人が聴いて分かるものでもない、らしい。自分的には到底そこまで進むこともなく、入り口のアルバムの音を聴いて多少のバンドの知識というレベルでしか聞けていないから理解できなくて当然ではあるのだが…。
その昔マーキーから出ていた「ブリティッシュロック集成」という本があって、これがまたかなり英国ロック好きには訴えるものがあり役に立った名著だと思うのだが、そこにジェスロ・タルの「A Passion Play」だけが大々的にその難解さを説明するページが割かれていて、結局のところよくわからなかった…っつうかあまりにも文学的すぎて文字の一つ一つを理解するに至らなかったのだが、そんなに取り上げられるアルバムってどんなん?ってのが興味を持ったきっかけのひとつでもある。だから「A Passion Play」に取り組んだのはかなり遅い方なのだが、きちんと日本盤を探して聴いていた割にその世界観はよく理解できていない、ってかまるで理解できていない。
さて、それでは音楽の方はわかるだろう、という話だが、それがまた「A Passion Play」では全一曲という作り方なのでもちろん組曲単位での楽曲はあるのだが基本的に全部繋がっていて物語が進行していく架空演劇が45分間展開されているので、本当に目の前でその劇をやっていてくれればまだ分かるのかもしれないけど、音楽だけでその劇を理解する事は到底出来ないので、結果「何か凄いんだけどよく分からん」という図式になってしまう。これをプログレっつう呼び方にするものなのかどうか…、演奏力や構成などは完全にプログレだけど、そういう音を出したくて演奏しているんじゃなくて、演劇という性格上そういう展開や音になっていっただけであって、プログレを作るという感じで出来上がっている訳じゃない、そういう意味ではザッパの音楽をプログレと呼ぶか?というのと似ているかも。ま、ジャンルやカテゴライズの話はどっちでも良いんだけど、そんな性格のアルバムだから演奏がどうのとか名曲云々と言うのはナンセンスで、この「A Passion Play」というアルバムってどうなんだ?という所だ。自分的にはまるで何を言っていてどう捉えれば良いかも分からないアルバムではあるけど、そこに存在しているであろう物語に対しての音楽であるならばここまで豊富なアプローチを行なって演劇を作り上げているという音としてはとんでもない代物だと思う。ロック的に面白くてハマれるかと言われればまるでそんなことはない。ただ、そういうアプローチがある、できる、というのはロック界はやはり広いし英国ロックの宝物でもあるワケで、そんな着眼点の持ち主イアン・アンダーソンのセンスはとんでもないものだろう。そんな聴き方を新年からやってみた一日、とんでもなく英国感が漂っていることに満足しました♪


英国プログレッシブロックの世界は今ではかなり解明されてきているしまた再評価も著しく、それはアルバムやCDの再発、発掘盤、ボーナストラックの発掘などなど見事なまでに丸裸+αにされているのは市場を見ていてわかることなのだが、まだ、取っ付き易い、と思う。それよりもハードルが高々と立ちはだかっているのが自分的にはジェスロ・タルなんだよなぁ。アルバムもほぼ揃えてアナログ時代から聴いてたりしてそれなりに理解に努めようとしたんだが、あまりにもアヴァンギャルド…っつうか変幻自在すぎてよく掴めない。アルバム単位で何となく掴むことができるものもあるけど、ファーストアルバム「Aqualung」からず~っと理解して聴けたものはほとんどない。それだけ自分に知識がないということなのかもしれない。何せジェスロ・タルの作品ってのは音楽もさながら、歌詞の世界観も共有しないとわかりにくいと言われているし、更にその歌詞も普通に英語がわかるとか聴けると言うレベルではしょうがなくて、その言い回しや宗教感なども深く英国の文化を理解していないと日本人が聴いて分かるものでもない、らしい。自分的には到底そこまで進むこともなく、入り口のアルバムの音を聴いて多少のバンドの知識というレベルでしか聞けていないから理解できなくて当然ではあるのだが…。
その昔マーキーから出ていた「ブリティッシュロック集成」という本があって、これがまたかなり英国ロック好きには訴えるものがあり役に立った名著だと思うのだが、そこにジェスロ・タルの「A Passion Play」だけが大々的にその難解さを説明するページが割かれていて、結局のところよくわからなかった…っつうかあまりにも文学的すぎて文字の一つ一つを理解するに至らなかったのだが、そんなに取り上げられるアルバムってどんなん?ってのが興味を持ったきっかけのひとつでもある。だから「A Passion Play」に取り組んだのはかなり遅い方なのだが、きちんと日本盤を探して聴いていた割にその世界観はよく理解できていない、ってかまるで理解できていない。
さて、それでは音楽の方はわかるだろう、という話だが、それがまた「A Passion Play」では全一曲という作り方なのでもちろん組曲単位での楽曲はあるのだが基本的に全部繋がっていて物語が進行していく架空演劇が45分間展開されているので、本当に目の前でその劇をやっていてくれればまだ分かるのかもしれないけど、音楽だけでその劇を理解する事は到底出来ないので、結果「何か凄いんだけどよく分からん」という図式になってしまう。これをプログレっつう呼び方にするものなのかどうか…、演奏力や構成などは完全にプログレだけど、そういう音を出したくて演奏しているんじゃなくて、演劇という性格上そういう展開や音になっていっただけであって、プログレを作るという感じで出来上がっている訳じゃない、そういう意味ではザッパの音楽をプログレと呼ぶか?というのと似ているかも。ま、ジャンルやカテゴライズの話はどっちでも良いんだけど、そんな性格のアルバムだから演奏がどうのとか名曲云々と言うのはナンセンスで、この「A Passion Play」というアルバムってどうなんだ?という所だ。自分的にはまるで何を言っていてどう捉えれば良いかも分からないアルバムではあるけど、そこに存在しているであろう物語に対しての音楽であるならばここまで豊富なアプローチを行なって演劇を作り上げているという音としてはとんでもない代物だと思う。ロック的に面白くてハマれるかと言われればまるでそんなことはない。ただ、そういうアプローチがある、できる、というのはロック界はやはり広いし英国ロックの宝物でもあるワケで、そんな着眼点の持ち主イアン・アンダーソンのセンスはとんでもないものだろう。そんな聴き方を新年からやってみた一日、とんでもなく英国感が漂っていることに満足しました♪
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