Comus - East Of Sweden

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Comus - East Of Sweden (2011)
EAST OF SWEDEN ファースト・アタランス~魂の叫び+シングル(紙ジャケット仕様)
Song to Comus: The Complete Collection - Comus Song to Comus: The Complete Collection

 来年2月に初来日公演が発表されてその筋では正に狂気の沙汰とばかりに異常な人気を博しているチケット争奪戦…そして近年稀に見る程のCDの売れ行き…かどうかは知らないが、少なくともこれまで気になっていた英国ロックファン達がこぞってCDを買いに走っていることは間違いなく、当ブログのアマゾンリンクでもダントツに人気が高くて驚いた。一つのバンドの一つのアルバムでこんなにクリック数が集まるのかと思うくらいに「Song to Comus: The Complete Collection」に票が集まっていたのだった。たまたま当ブログが検索で上位に来たからその流れでと言うことだろうが、それにしてもコーマスってそんなに売れるモンなの?って思うくらいだったので驚いたのだ。さりとて、今からコーマスのアルバムでも書くか…と言っても既に全二枚は書いてしまっているし、「Song to Comus: The Complete Collection」を書くのもシングルとかの話だし…と思ったら、これもまた驚くことに2008年のスウェーデンでのライブがCD化されているじゃないか。ならばそいつで…と思って聴いてます♪

 「EAST OF SWEDEN」。まず、曲目を見て驚く。1970年のオリジナルリリースとなった奇跡のファーストアルバム「ファースト・アタランス~魂の叫び」からの曲ばかりで構成されているじゃないか。見知らぬ曲は一曲だけ…っても有名なVelvet Undergroundの曲だから見知らぬってワケじゃないし、こりゃ期待が高まるってもんだ。果たして1970年の名作…迷作「ファースト・アタランス~魂の叫び」の再現なんて40年経過した後に出来るモンなのか?体力を使うバンドの音じゃないから出来なくはないんだろうけど、でもさ…っていうヘンな期待感。そんな気分で聴いてみました「EAST OF SWEDEN」。

 結論から言えば、とにかく「凄い」。あの「ファースト・アタランス~魂の叫び」の狂気が見事に再現されているライブだった。40年以上経ってコレができるのか?生で見たらぶっ飛ぶだろうなぁ…、これ。ぶっ飛ぶっつうか信じられない気持ちで聴いていられるだろうし、どうやってるの?っていうのも解明できるだろう。そういう期待感が来日公演の人気に拍車をかける事は間違いない。こんな音、コピーして出来るとか、プロミュージシャンだから出来るとかそういうレベルじゃないと思うもん。何かが宿ってなければ出来ないんじゃないのか?そんなレベルの狂気の音。オープニングの「Songs To Comus」からして心が踊り、ワクワクした期待感と疾走感?に胸踊らせ、必殺の「Diana」では全くあの狂気が再現されている…どころか、もしかしたらやっぱりライブの方が凄いのかもしれない、というテンションの高さ。以降もず~っとそんなテンションの高さと狂気の男女ボーカルにどんな楽器だったらこんな音が鳴るんだ?と思うような音で密度の高いプレイが繰り広げられる…古楽のパンク版とでも言うような世界観なのかな。それで、気になってたVelvet Undergroundの「Venus In Furs」は…、VUを完全に超越したコーマスの世界によるカバーで脱帽。オリジナルと言われても十分に通じる壊し方と再構築。コーマスアレンジで様々な楽曲をプレイしてくれたらどんな楽曲でもコーマスになるのだろう、きっと。これは凄い。アンコールには曲があまり用意されていなかったのか再度の「Songs To Comus」が再演されているが、たかが6曲の演奏を聴いているだけで充実度が異常に高かったが故にアンコールで同じ曲であっても既に恍惚の状態で聴いているので完全にトリップできています(笑)。

 凄いわ…、こんなん出来るんだ。「ファースト・アタランス~魂の叫び」は奇跡の一枚だと思ってたけど実力のある奇跡のメンバーによる作品ってことでこのスタイルでアルバム一枚作ったらそれはそれなりに評価されるんじゃないか?今の時代だったこんなの十分通用するどころか新しく感じるし、時代に波紋を投げかけられると思うもんな。大道芸の域かもしれん。





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フレ
Posted byフレ

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