Rory Gallagher - Jinx
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Rory Gallagher - Jinx (1982)

やっぱりギターが鳴ってるロックはカッコ良い。言い方が違うな…、ギターが主役のロックはカッコ良い、のだ。ギターが主役だとベースもドラムも一緒に馴染んでくるから自ずとハードに合わせてくることになるし、それが故にインプロとかアドリブの白熱具合も増してくるというものだ。もちろんそれだけだと飽きてしまうんで、そのヘンはバランス感覚が必要だし、聴かせられる技量ってのはあると思うけど、それでも掴みとしてはアグレッシブなプレイがロック心を擽るのだ。そんなギタープレイヤーのひとりであるロリー・ギャラガー。曲そのものの良さが多くないためにどうしてもギタープレイと男気的な世界観になってしまうが、どうせなら大好きなサウンドで何も考えずにプレイしようじゃないか、っつう意気込みだったのか、シンプルにR&Rとハードなギターっつう音で構成された作品が1982年にリリースされた「ジンクス」。
この「ジンクス」の後アルバムリリースは1988年まで見当たらないので、勢いを出しきって小休止だったのか、それとも体調不良での治療に専念したのか分からんけど、ロリー・ギャラガー的には後期の作品になるんだろうか?亡くなったのが1995年頃だったので後期とも言えないけど、作品数からすると後期かな。ま、それはともかく、ロリー・ギャラガーの作品多しと言えども、いや、ロックアルバム多しと言えどもここまで一気にR&Rで突っ走るアルバムはそうそう多くはない。パンクにはあるか。今はアルバムジャケットが異なっていて、こちらがオリジナルだろう。ただ、自分的には日本盤の青いヤツを最初に買ったので、そのヘンの想い入れがちょいと異なる。曲順も違うんだよな…ってA面とB面逆なのかな。そっちのが何か掴みが良い感じするけど…気のせい?「ジンクス」っつうアルバムがこんなんですよ、っていうのを聴かせるには「Big Guns」からの曲順でハマる気がするけど、日本的にアルバムのウケを狙うなら「Signals」からの方がキャッチーで良いんじゃね?と思う。今となってはどちらでも良いけどA面一発目にふさわしいと思うのは「Signals」がかなりの作品だからだな。
特にテクニカルなプレイをしているワケでもなく音は派手に弾いてるけど、そんなにブルースにルーツがあるようにも弾いてなくって、どっちかっつうとジミヘンのハードな部分を意識的に演ってるみたいなサウンドでアルバムが作られてる感じ。バラエティに富んでるのは先程のB面の方で、A面側はハードロックンロールの応酬、ここまで弾くか歌うか、ってくらい走りまくってる。そんな中、アルバムタイトルの過去形(?)の「Jinxed」がやや異なるブルージーな曲調で攻めこんできて、更に「Easy Come Easy Go」ではバラードを聴かせてくれる。歌やメロディもともかくながらここでのロリーのギタープレイは正に演歌…もとい、哀愁漂うアイリッシュテイストバリバリのギターフレーズが聴けるのだ。ゲイリー・ムーアとは趣の異なるこのアイリッシュギタープレイは一度で良いからフィル・ライノットとの絡みを聴いてみたかったと思わせるギターだ。そんな流れは「Nothin' But The Devil」まで続き、ギターの音って色々あるなぁと思わせるくらいのプレイ。ストラトだろうけど、燃えるよ、これ。
そんなギターギターしたハードなアルバム「ジンクス」、これだけ気に入ってても名盤と言うワケではないが、この人の場合はそういうアルバムでも聞き所が満載っつう事です。ギター弾く人でもこうはなかなか弾けないだろうし、コピーするにも難しいプレイだからね。音符にできないギタリストです。でも、ロック。
ちなみに今は近辺のアルバム5枚組で1800円弱で手に入ります…。


やっぱりギターが鳴ってるロックはカッコ良い。言い方が違うな…、ギターが主役のロックはカッコ良い、のだ。ギターが主役だとベースもドラムも一緒に馴染んでくるから自ずとハードに合わせてくることになるし、それが故にインプロとかアドリブの白熱具合も増してくるというものだ。もちろんそれだけだと飽きてしまうんで、そのヘンはバランス感覚が必要だし、聴かせられる技量ってのはあると思うけど、それでも掴みとしてはアグレッシブなプレイがロック心を擽るのだ。そんなギタープレイヤーのひとりであるロリー・ギャラガー。曲そのものの良さが多くないためにどうしてもギタープレイと男気的な世界観になってしまうが、どうせなら大好きなサウンドで何も考えずにプレイしようじゃないか、っつう意気込みだったのか、シンプルにR&Rとハードなギターっつう音で構成された作品が1982年にリリースされた「ジンクス」。
この「ジンクス」の後アルバムリリースは1988年まで見当たらないので、勢いを出しきって小休止だったのか、それとも体調不良での治療に専念したのか分からんけど、ロリー・ギャラガー的には後期の作品になるんだろうか?亡くなったのが1995年頃だったので後期とも言えないけど、作品数からすると後期かな。ま、それはともかく、ロリー・ギャラガーの作品多しと言えども、いや、ロックアルバム多しと言えどもここまで一気にR&Rで突っ走るアルバムはそうそう多くはない。パンクにはあるか。今はアルバムジャケットが異なっていて、こちらがオリジナルだろう。ただ、自分的には日本盤の青いヤツを最初に買ったので、そのヘンの想い入れがちょいと異なる。曲順も違うんだよな…ってA面とB面逆なのかな。そっちのが何か掴みが良い感じするけど…気のせい?「ジンクス」っつうアルバムがこんなんですよ、っていうのを聴かせるには「Big Guns」からの曲順でハマる気がするけど、日本的にアルバムのウケを狙うなら「Signals」からの方がキャッチーで良いんじゃね?と思う。今となってはどちらでも良いけどA面一発目にふさわしいと思うのは「Signals」がかなりの作品だからだな。
特にテクニカルなプレイをしているワケでもなく音は派手に弾いてるけど、そんなにブルースにルーツがあるようにも弾いてなくって、どっちかっつうとジミヘンのハードな部分を意識的に演ってるみたいなサウンドでアルバムが作られてる感じ。バラエティに富んでるのは先程のB面の方で、A面側はハードロックンロールの応酬、ここまで弾くか歌うか、ってくらい走りまくってる。そんな中、アルバムタイトルの過去形(?)の「Jinxed」がやや異なるブルージーな曲調で攻めこんできて、更に「Easy Come Easy Go」ではバラードを聴かせてくれる。歌やメロディもともかくながらここでのロリーのギタープレイは正に演歌…もとい、哀愁漂うアイリッシュテイストバリバリのギターフレーズが聴けるのだ。ゲイリー・ムーアとは趣の異なるこのアイリッシュギタープレイは一度で良いからフィル・ライノットとの絡みを聴いてみたかったと思わせるギターだ。そんな流れは「Nothin' But The Devil」まで続き、ギターの音って色々あるなぁと思わせるくらいのプレイ。ストラトだろうけど、燃えるよ、これ。
そんなギターギターしたハードなアルバム「ジンクス」、これだけ気に入ってても名盤と言うワケではないが、この人の場合はそういうアルバムでも聞き所が満載っつう事です。ギター弾く人でもこうはなかなか弾けないだろうし、コピーするにも難しいプレイだからね。音符にできないギタリストです。でも、ロック。
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