Osanna - Milano Calibro 9
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イタリアンプログレッシヴロックの醍醐味を象徴するバンドのひとつにオザンナ
やっぱりイタリア的なストリングスによる美しい盛り上げ方を得意としていて、ドラマティックな静から動への曲構成は素晴らしく美的なバロック音楽。こういうトコがイタリアだよなぁ。ギターもしっかりと自己主張していて、この時期のイタリア独特のエグい音で切り込んでくるサウンドが特徴的と云えば特徴的。あ、フルートの狂乱ぶりもなかなか派手なので結構ゴッタ煮的なんだけど、美しさという点に於いては一貫した見事なアンバランス的構築美(笑)。ニュートロルスなんかと一緒に聴いていると面白いかも。
で、この「ミラノ・カリブロ9」というアルバムはどうやら同名映画のサントラとして作られたらしいが、これがサントラで通じるのか?ってなくらいやりまくっているので一体この映画ってどんなん?って思ってしまうんだが…、そのせいか叙情性に長けた曲から派手に作られたドラマ的展開を見せる曲、フルートが効果的な印象を与え、且つ英語で歌い上げるイタリア的熱唱法はカンツォーネロックバラードとして最高級の出来映えだろう。曲構成がプレリュードからテーマへと渡る組曲形式になっているのでアルバム全体は30分強しかないが、世界を堪能するには十分なくらい中身の詰まった作品。
こうなってくると俄然三作目「パレポリ」への期待が高まるでしょ?これがまた凄いんだけどね(笑)。
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