Eric Clapton - Slowhand

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Eric Clapton - Slowhand (1977)
スローハンド 461オーシャン・ブールヴァード
Slowhand (Remasters) - Eric Clapton Slowhand 461 Ocean Boulevard (Remastered) - Eric Clapton 461 Ocean Boulevard

 ギターに興味を持って自分で手に入れてから、さて、何からどうやって始めるものなのか?と考える。本来は最初ってのはチューニングからとかフォークから入るとかなんだろうけど(今時そんなこともないだろうが)、チューニングはともかく、最初に弾きたい曲を弾くってトコから始まるもんだ。しかし音は取れないし、かと言って譜面なんて読めないし、タブ譜ってこれまた結構高くてそんなに買えないし、それ買うならレコード買うし、ってな具合に雪だるま式に必要になりそうなものが増えていくのだった。ギター雑誌を買ってきて、そこにあるわずかな参考事例的タブ譜から曲全体を想像して弾き始めるとかもあったけど、なかなか音がね、わかんないんです。何せコード知らないからさ。かと言ってコード覚えるってのもロックの場合ちょっと違ってて、リフとか単音のソロとかなのでフォーク的なコードを知ってても大して意味が無い…っつうかそこまで細かい音を必要とするロックではなかったってことだが。そんなこんなで苦労したっつうか、色々やって楽しかったな。そんな時に大体ギターの神様って出てくるのがもちろんのエリック・クラプトン。当時から全然興味なかったし好んで聴かなかったけど、やっぱ神様だからなぁ…と何枚か聴いてた。その中のひとつが今回の「スローハンド」。

 今じゃ時代背景とか色々とわかってて何のためにどういう背景で書かれて録音されて…とかあるけど、最初はそんなの知らないしさ、普通にギターの神様のギターがよく聴けるアルバムってことで聴いたんだよな。それで最初の「Cocaine」からして…「お?」って感じではあった。でもさ、「コカイン」ってこんなに声を大にして歌っていいもんなのか?とか衝撃的だったし、時代は一気に飛ぶが、その後クラプトンのライブに行った時に会場全員で「コカイン!」とサビを歌い上げている時には大笑いしてしまった。だってさ、「コカイン」だよ?ヤクの曲をみんなで大合唱って面白いなぁ~と。ま、それはともかく曲だね…、「Sunshine of Your Love」ど同じ系統のリフで、何かアイディア不足なのかなっつうのもあったけど、まぁ、もっとカラッとした感じで良いんだな、なんて思いかっこ良いかもな、と聴いてた。ギターで弾いてみたら割とすんなり弾けたし、そういう意味であまり興味を持たなかったかな。次の「Wonderful Tonight」はね、結構ギターで弾いた。何となくブルース的に思えたし、途中に入ってくるオブリのギターも勉強になったから、ってのとこういうバラード的なのでクラプトンのブルースグセって本領を発揮しているからか、さすが!って部分多く感じるからだね。今回また聴いててもやっぱそう思うもん。

 さて、問題はこれ以降だ。ギター小僧的にはまるで聴かなかった。全然面白くなかったから。今聴いてもやっぱり自分はこういうのあまり聴かないな~と。スワンプっつうかレイドバックっつうかこういう音世界の情景ってのはわかるんだけど何か、ね。そういう意味で今回一緒に来日公演を行ったスティーブ・ウィンウッドとの交流ってのはわかるよな。評論家的に書けばさ、見事にアメリカのスワンプな雰囲気を英国人のクラプトンがアルバムで発揮した傑作、となるのだろうけど、なんとも味気のないアルバムだな~って感じ。これがギターの神様の名盤と言われる作品なのかな、なんて若い頃に思ったものだ。今聴いてもやっぱりそう思うんだから三つ子の魂百まで、とは言ったものだ。ただ、アルバムとして聞くとやっぱり良い作品だな、とは思う。張り切り過ぎてないし、ゆったりと落ち着いて聴ける作品だしね。



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フレ
Posted byフレ

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