Emilie Autumn - Laced / Unlaced
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Emilie Autumn - Laced / Unlaced (2007)

Laced/Unlaced
Opheliac
ロックの世界は実に深くて広くて定義が曖昧で、音楽そのものをジャンル分けするのも難しいんだけど、ジャンルについてよく「ジャンルは意味が無い、好きなモノを聴けば良いんだ」という意見を聞くこともあるんだけどさ、ある程度ジャンル分けてないと音が探せないんだよね…。その分け方は自分の中で決めれば良いんだけどさ、例えば松田聖子、って思って普通の「M」のコーナーを探すことはなくて、かと言って膨大な邦楽というジャンルから探すこともなくて、やっぱり80年代アイドル歌謡曲というカテゴリに収まってから探せる、みたいな。何の話だっけ?いや、今日は松田聖子ではないです(笑)。アイドルという枠にこだわった松田聖子ってさすがだ、とは思うが、全然その逆を行くアメリカの奇想天外なお姉さま、もしかしたらレディ・ガガよりも奇抜で才能あるんじゃないの、とも思うんだが、今じゃレディ・ガガにそのキャラを奪われている感もあるか、それとも同系列に語られることはないのでまるで意識することもないのか…。
エミリー・オータムが2007年にリリースした2枚組のCD「Laced / Unlaced」で、そもそもエミリー・オータムって?って話だけど、諸説はともかく、奇抜なゴスロリファッションをするものの、基本的にはクラシック育ちのバイオリニストなお姫様です。そんな彼女がロックに魅せられて才覚を発揮してソロでシーンに出てきたのが2006年かな、とんでもない才能の持ち主で音を聴いてびっくりしたし、そのルックスの奇抜さにも驚いたし、この才能でこのセンス、見事、の一言で絶賛でした。そんなエミリー・オータムの「Laced / Unlaced」は一切の歌が入っていないインストアルバ。で、彼女の才能のひとつであるバイオリン演奏にフューチャーした特殊なアルバムに仕上げている。CD1は思い切りクラシックそのままでバロックバイオリン(いわゆる普通のクラシックなバイオリンですな)でシュールにクラシックに弾き語っていて、これがまた切なくて美しいんだな。もちろんドラムとかベースとかみたいなロックの形態の音は入ってなくてシンプルにバイオリンでメロディを奏でて聴かせてくれる代物。ロック界広しと言えども、こんな風にバイオリンを聴かせてくれる人は彼女くらいなものだ。もの凄い才女なんだろうなというのが聴いて取れる。
そんな1枚目のCDには隠しトラックがいっぱい入っていて、とにかく弾いて聴かせたくてしょうがないって感じに詰め込まれているのも嬉しいけど、ちょっとここまで詰め込まれると聴いてて疲れるかも…。普段からクラシックに接している人は逆に嬉しいだろうなと思うが、実際そういう人達からしてエミリー・オータムのバイオリンプレイってどうなんだろう?ま、いいか。そんで2枚目のディスクになると今度はエレクトリックバイオリンによるヒステリックなインストものばかりが収められている。音がどうにもデモテープっぽいので、ホントにデモテープそのものを入れているのかもしれないが、エレクトリックになって他の楽器がロック的に入ってくるとこうもアヴァンギャルドなサウンドになるもんなのか?っつうくらいアヴァンギャルド。ジミヘンの「Manic Depression」…だと思うんだが、とてもそうは聴こえないくらいに崩壊してるし、何かに取り憑かれたようにヒステリックにシュールに自分の世界でバイオリンを弾いている…、エレキギター的に弾かれているから何か不気味な迫力があるのは事実。面白いな~、と。ホントにアーティスティックな人なので見た目のインパクトもユニークだけど音はしっかりした基礎の上で成り立っているアヴァンギャルド。もっともっと売れてほしいんだがなぁ。最近は何してるのかと思ったらツアー三昧。アルバム出してくれないかな…。




ロックの世界は実に深くて広くて定義が曖昧で、音楽そのものをジャンル分けするのも難しいんだけど、ジャンルについてよく「ジャンルは意味が無い、好きなモノを聴けば良いんだ」という意見を聞くこともあるんだけどさ、ある程度ジャンル分けてないと音が探せないんだよね…。その分け方は自分の中で決めれば良いんだけどさ、例えば松田聖子、って思って普通の「M」のコーナーを探すことはなくて、かと言って膨大な邦楽というジャンルから探すこともなくて、やっぱり80年代アイドル歌謡曲というカテゴリに収まってから探せる、みたいな。何の話だっけ?いや、今日は松田聖子ではないです(笑)。アイドルという枠にこだわった松田聖子ってさすがだ、とは思うが、全然その逆を行くアメリカの奇想天外なお姉さま、もしかしたらレディ・ガガよりも奇抜で才能あるんじゃないの、とも思うんだが、今じゃレディ・ガガにそのキャラを奪われている感もあるか、それとも同系列に語られることはないのでまるで意識することもないのか…。
エミリー・オータムが2007年にリリースした2枚組のCD「Laced / Unlaced」で、そもそもエミリー・オータムって?って話だけど、諸説はともかく、奇抜なゴスロリファッションをするものの、基本的にはクラシック育ちのバイオリニストなお姫様です。そんな彼女がロックに魅せられて才覚を発揮してソロでシーンに出てきたのが2006年かな、とんでもない才能の持ち主で音を聴いてびっくりしたし、そのルックスの奇抜さにも驚いたし、この才能でこのセンス、見事、の一言で絶賛でした。そんなエミリー・オータムの「Laced / Unlaced」は一切の歌が入っていないインストアルバ。で、彼女の才能のひとつであるバイオリン演奏にフューチャーした特殊なアルバムに仕上げている。CD1は思い切りクラシックそのままでバロックバイオリン(いわゆる普通のクラシックなバイオリンですな)でシュールにクラシックに弾き語っていて、これがまた切なくて美しいんだな。もちろんドラムとかベースとかみたいなロックの形態の音は入ってなくてシンプルにバイオリンでメロディを奏でて聴かせてくれる代物。ロック界広しと言えども、こんな風にバイオリンを聴かせてくれる人は彼女くらいなものだ。もの凄い才女なんだろうなというのが聴いて取れる。
そんな1枚目のCDには隠しトラックがいっぱい入っていて、とにかく弾いて聴かせたくてしょうがないって感じに詰め込まれているのも嬉しいけど、ちょっとここまで詰め込まれると聴いてて疲れるかも…。普段からクラシックに接している人は逆に嬉しいだろうなと思うが、実際そういう人達からしてエミリー・オータムのバイオリンプレイってどうなんだろう?ま、いいか。そんで2枚目のディスクになると今度はエレクトリックバイオリンによるヒステリックなインストものばかりが収められている。音がどうにもデモテープっぽいので、ホントにデモテープそのものを入れているのかもしれないが、エレクトリックになって他の楽器がロック的に入ってくるとこうもアヴァンギャルドなサウンドになるもんなのか?っつうくらいアヴァンギャルド。ジミヘンの「Manic Depression」…だと思うんだが、とてもそうは聴こえないくらいに崩壊してるし、何かに取り憑かれたようにヒステリックにシュールに自分の世界でバイオリンを弾いている…、エレキギター的に弾かれているから何か不気味な迫力があるのは事実。面白いな~、と。ホントにアーティスティックな人なので見た目のインパクトもユニークだけど音はしっかりした基礎の上で成り立っているアヴァンギャルド。もっともっと売れてほしいんだがなぁ。最近は何してるのかと思ったらツアー三昧。アルバム出してくれないかな…。
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