Amy Winehouse - Lioness: Hidden Treasures

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Amy Winehouse - Lioness: Hidden Treasures (2011)
Lioness: Hidden Treasures
Lioness: Hidden Treasures - Amy Winehouse Lioness: Hidden Treasures

 ちょいとほんのりとした気分を自分なりに満喫するために…と、やはり寒くなってくるとちょっと聴くものが変わってくる?いや、多分気分の問題ですな…。色々とやるせないことが多くてねぇ、なんともし難い状況に巻き込まれてくるとさ、やっぱうるさいロックってうるさいワケで、うるさい!って言いたくなるじゃない(笑)?だからさ、そうならないようなモノを聴くんだよ。もうね、音楽って気分とハマるかどうかって要素が大きいから、その時その時に良いモノって変わるし。だからイイ作品教えて、と言われてもそりゃ今の気分しだいなんじゃね?と思いながら、それでもオールタイムに良いと思うものを挙げるんだな。ま、人に薦めたってそれを良いと思うかどうかなんてその人次第だし、良ければ話合うんで嬉しいけどね。何の話だっけ?あぁ、気分次第で…ってことだっけ。

 若くして亡くなった英国ソウル・ディーバのエイミー・ワインハウスが亡くなる前あたりまで次作をレコーディングしていたってのはよく聞かれた話だったんだけど、亡くなってしまって、その作品がジャニス・ジョプリンの「Pearl」のように遺作として作られるかなぁ~と思ってたんだが、半年で出てきましたその遺作「Lioness: Hidden Treasures」。ジャケットもエイミー・ワインハウスらしいし、何てったって聴く側の思い入れと意識が違うからさ、たっぷりと哀愁を感じながら聴いてしまうワケです。うん。んで、国内盤はまだリリースされてないけど、やっぱそのヘンは早く聴きたいってことで早速…。

 最初ね、スピーカーで夜中で小さな音で聴いてたら、何か凄くダラっとした雰囲気に聞こえてしまって、やっぱりそれなりのマテリアルは残ってなかったのかな…とちょいと悲しくなったんだけどさ、遺作なんだからそんなハズはない、自分の聞き方が悪かったんだ、と反省してヘッドフォンで大きめの音で聴き直しました。そしたら、確かに音ははっきりと聞こえてきてエイミー・ワインハウスの歌声もしっかりと響いてくるんだけど、アルバムとしてのハリはない。これは当然っちゃあ当然なんだろうけど、ちょっと期待を外した…、あくまでも自分の思い込みの期待と、って意味です。あれこれと調べてみるとこれまでのアルバムでのボツ曲がいくつかと、なぜか残されているカバー曲。これも三枚目のアルバムのためのレコーディング曲なのか、どこかのアルバム用で録られたものの蔵出しなのかよくわかんないが…。それとこれまでリリースされたことのある曲の別バージョンだったりしてメロディには聞き馴染みのある曲。それといくつかのデュエット作もあって、トニー・ベネットとかあるけど、三枚目のアルバムのためだったのか?って感じで、結局純然たる新曲は数曲でして…、まぁ「イパネマの娘」なんかはアルバム用に準備していたと思いたいんだが、やっぱり寄せ集め感が否めない遺作になっています。カバーでも全然良いんだけどね、エイミー・ワインハウスの場合は音楽的にどうのっていうよりもソウルシンガーとしての歌手としての価値が高かったからカバーで良い曲をエイミー・ワインハウスなりの歌い方で歌ってくれれば面白いからさ。ただ、もうちょっとレコーディングしてあったストックがあったと思ってたからちょっと意外だったって感じです。

 そういった要素は自分の思い違いとの結果論であって、出てきた音と歌はやっぱりエイミー・ワインハウス独特のもので、艶に欠けるキライは何となくあるような気がするけど、何つっても遺作なのでね、たっぷりと哀愁を感じて聴いちゃうんです。ラッパーNasとのコラボなんて面白い試みだしさ、そして「イパネマの娘」もこうなるのか、という歌い方で、ボサノバの明るさ軽さとは無縁のエイミー・ワインハウス節炸裂。更に最後はこれレオン・ラッセルの曲で…、やっぱり涙しちゃいます。どの曲でもなんか哀愁があってさ、前までの作品はそういうのは表現としてあったけど聴いてて悲しくなるってんじゃなかったんだよな。ただ、今回はホントに悲しくなる。本人が生きててもそう感じたかどうかわかんないけど、それだけ聴く側に訴えるものなんだな…と。

 やっぱり惜しい人を亡くしてるよ。歌ばかりがフォースされるけど、割とバックの音とか無駄のないセンスだったり少ない音でエイミー・ワインハウスの歌を生かし切る、みたいなアレンジなんかも見事だし、スネアの音とか特徴的だし、どこまで彼女が意識して作ってたかわかんないけど、音が流れて歌が入る前にエイミー・ワインハウスだ、ってわかるサウンドではあるんだよな。そこが健在なのがいいね。やっぱもう一回聴こっ♪



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フレ
Posted byフレ

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