Last Autumn's Dream - Winter In Paradise

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Last Autumn's Dream - Winter In Paradise (2005)
ウィンター・イン・パラダイス ナイン・ライヴス

 もう12月になっていて…、アマゾンを見ていると毎年恒例のLast Autumn's Dreamの新作「ナイン・ライヴス」が紹介されていて、もうすぐリリースされるみたいなんだけど、へぇ~そうだったっけな、と思い出す始末。最初期からのファンだったらそういう周期も身に染み付くのかもしれないが、自分みたいにいい加減に聴いている人間からすると、そうかそんな時期なんだと思ってしまう。毎年12月にリリースするバンドで、今回は既に9年目ってのは立派なものだと思う。バンドの生い立ちからするとかなり珍しいんじゃないだろうか。しかしこれだけ良質なサウンドを紡ぎ出してくれるバンドは長続きしてほしいものだ。

 ラスト・オータムズ・ドリームが2005年にリリースした3枚目の作品「ウィンター・イン・パラダイス」。まだまだ今聴けるバンドの完成度には至っていない部分は多いけど出世作として挙げられても良いかもしれない。楽曲こそ半分が本作品のために書き下ろされたもので、残りがリメイクやそれぞれのソロ作からのカバーだったりするので統一感的にはやや「?」って面もあるけど、それでもラスト・オータムズ・ドリームらしい音に仕上げているからアルバムとして聴いていて違和感はない。ディープなファンからしてみればちょっと違うのかもしれない。こんだけ良質なポップスともメロディアスな泣きの旋律とも言える境目をメタルというフォームでプレイしているのはやっぱり面白いし、時にエアロスミスを彷彿させるのはメロディの使い方か。泣きのバンドなんだよな、Last Autumn's Dreamも。ディープに聴くか流して聴いて心地良くなるか、色々あるけど決して邪魔にはならないしこういう世界もあるんだなぁ~と思うバンドのひとつ。ボン・ジョヴィやエアロスミスのミドル~バラード系を美しく演奏してくれるバンド、ってな位置付けだろうか。そんな言い方は多分似つかわしくないけど。

 しかしまぁ、どの曲もよくこんだけクサい展開やメロディを思い付くものだ、と感心するくらいに捨て曲がなく、どれもメロディアス。ギターのプレイももちろんだし、詩もメロディも、ともすればハイハットの使い方まで普通とは違ってメロディアスだったりする。コーラスワークの使い方もさすがだし、研究し尽くして作られているのか本能で作っているのか…、この才能は真似できる人がそれほど多くないだろう。そんな感動を毎回味わえるので新旧問わずにランダムに聴くようになってる。あと数枚で全部聴くんじゃないかな。でもやっぱ次に出る新作「ナイン・ライヴス」を気にしちゃうね。リリースされたらまた楽しもう。



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フレ
Posted byフレ

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