Nightwish - Imaginaerum
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Nightwish - Imaginaerum (2011)

結構待ちに待ってた感が強かったNightwishの新作、早いもので前作「ダーク・パッション・プレイ」がリリースされてから4年が経っていたが、その間にはアネット嬢ご紹介ツアーやライブアルバムなどなどと色々リリースしていたのでオリジナルアルバムがそれほどの時間経過しているとはあまり思わなかった。しかしまぁアネット嬢っても今回も出産のためにしばし休息してからの復帰だったとのこと、その間ツォーマスがひたすら曲作りに精を出していたとか。日本盤は1月に発売らしいが、なんと日本盤特別ボーナストラックらしく新作でアネットが歌っている曲の元ネタ的にベースボーカルのマルコが歌っているデモをいくつか収録するとか…、そっちの方が聴きたいと思ってしまうのはいかがなものかと。ターヤ脱退後のナイトウィッシュはアネットに差し替わりバンドが安定したとも言えるが、マルコの野生ボーカルによって新たなバンドストーリーが出来上がりつつある感もあるし、まだまだ変貌していきそうな気配感…。
フィンランドでは11月末にリリースされたらしいしヨーロッパでも12月アタマにはリリースされたみたいなので、ちょいと待ち切れずにさっさと聴きました。日本盤ボーナストラックも多分出たら聴くけど、まずはアルバム本編をたっぷりと楽しんでおきたい。
新作「イマジナエラム」。デラックス・エディションは恒例のインストバージョンのディスクが付いているみたいで、まぁ、これも必要なのかね?とも思うが、アルバム全編を聴いてから思うと、確かに必要だった。オープニングからしてヨーロッパの荘厳な香りと雰囲気がロマンティックに漂い、ナルシストなピアノの音色から既にNightwishの世界。マルコが呟くように歌いかけるオープニングのテーマ、序章でこれだけ掴めるんだからこの人達の才能は恐ろしい。続くナンバーからはお得意のゴージャスなシンフォニックメタルな世界が続々と聴けて、それもどんどんと多様性を見せる驚くばかりの展開。まるで予測できない楽曲の展開と音色と荘厳なオーケストレーションでこれでもかとばかりに聴く者をクラクラさせる楽曲が多数。思いもかけない展開や、超高速のリズム隊やギターだったり鍵盤のフレーズだったりマルコの雄叫びもそこかしこに散りばめられていてまるで飽きることのないシンフォニックランド。ひとつの荘厳な物語を紡いでいるようで、見事にアルバムの最初から最後までの完結感と少しの次に繋がる余韻が見事な出来映え。ここまでのバンドは世界中にナイトウィッシュしかあり得ないだろう。
ターヤが脱退してから早6年くらい経つハズで、その後アネット嬢が参加しているが、今回の「イマジナエラム」を聴いていてやっぱりターヤの歌声が欲しくなった。やっぱりアネットの可愛らしい歌声ではツォーマスのこの楽曲の神々しさが生かし切れないという事を痛切に感じてしまった。前回のアルバム「ダーク・パッション・プレイ」は違和感がありながらも聴き慣れていく事でなんとなく納得していったしこういうのもアリかと思い始めていたが、今回の「イマジナエラム」を聴いていると更に神々しい世界に足を踏み入れている事でまるでアネット嬢では物足りない。コーラスガール程度のレベルにしか聞こえなくて、勝手にアタマの中でターヤの歌声に変換して聞こえてくると、それはもう明らかに他を一切寄せ付けない神の領域に近づくナイトウィッシュの世界になり、完璧なのだが…と。決してアネット嬢が嫌いな訳ではないが、ターヤの歌声を必要と感じてしまった。もしかしたらツォーマスが一番実感しているのかもしれない。それがボーナスディスクにインストバージョンを付ける理由だろう。一曲でも良いからターヤが歌ってみたら多分一気に世界が広がってしまうだろう…。
それと今回の「イマジナエラム」では前作「ダーク・パッション・プレイ」の中で何曲かで聴かれたキャッチーなメロディがかなり減っている。もっと音楽的な高みに入ってしまっているので、アネット嬢の歌声では明らかにバックの音楽にマッチしなくなっている気がするんだよ。これも慣れなのかな…。しかし、誰がどうやったらこんな凄いサウンドが作れるんだ?2011年の最終コーナーになって明らかに2011年最高のアルバムになってしまっているじゃないか…。


結構待ちに待ってた感が強かったNightwishの新作、早いもので前作「ダーク・パッション・プレイ」がリリースされてから4年が経っていたが、その間にはアネット嬢ご紹介ツアーやライブアルバムなどなどと色々リリースしていたのでオリジナルアルバムがそれほどの時間経過しているとはあまり思わなかった。しかしまぁアネット嬢っても今回も出産のためにしばし休息してからの復帰だったとのこと、その間ツォーマスがひたすら曲作りに精を出していたとか。日本盤は1月に発売らしいが、なんと日本盤特別ボーナストラックらしく新作でアネットが歌っている曲の元ネタ的にベースボーカルのマルコが歌っているデモをいくつか収録するとか…、そっちの方が聴きたいと思ってしまうのはいかがなものかと。ターヤ脱退後のナイトウィッシュはアネットに差し替わりバンドが安定したとも言えるが、マルコの野生ボーカルによって新たなバンドストーリーが出来上がりつつある感もあるし、まだまだ変貌していきそうな気配感…。
フィンランドでは11月末にリリースされたらしいしヨーロッパでも12月アタマにはリリースされたみたいなので、ちょいと待ち切れずにさっさと聴きました。日本盤ボーナストラックも多分出たら聴くけど、まずはアルバム本編をたっぷりと楽しんでおきたい。
新作「イマジナエラム」。デラックス・エディションは恒例のインストバージョンのディスクが付いているみたいで、まぁ、これも必要なのかね?とも思うが、アルバム全編を聴いてから思うと、確かに必要だった。オープニングからしてヨーロッパの荘厳な香りと雰囲気がロマンティックに漂い、ナルシストなピアノの音色から既にNightwishの世界。マルコが呟くように歌いかけるオープニングのテーマ、序章でこれだけ掴めるんだからこの人達の才能は恐ろしい。続くナンバーからはお得意のゴージャスなシンフォニックメタルな世界が続々と聴けて、それもどんどんと多様性を見せる驚くばかりの展開。まるで予測できない楽曲の展開と音色と荘厳なオーケストレーションでこれでもかとばかりに聴く者をクラクラさせる楽曲が多数。思いもかけない展開や、超高速のリズム隊やギターだったり鍵盤のフレーズだったりマルコの雄叫びもそこかしこに散りばめられていてまるで飽きることのないシンフォニックランド。ひとつの荘厳な物語を紡いでいるようで、見事にアルバムの最初から最後までの完結感と少しの次に繋がる余韻が見事な出来映え。ここまでのバンドは世界中にナイトウィッシュしかあり得ないだろう。
ターヤが脱退してから早6年くらい経つハズで、その後アネット嬢が参加しているが、今回の「イマジナエラム」を聴いていてやっぱりターヤの歌声が欲しくなった。やっぱりアネットの可愛らしい歌声ではツォーマスのこの楽曲の神々しさが生かし切れないという事を痛切に感じてしまった。前回のアルバム「ダーク・パッション・プレイ」は違和感がありながらも聴き慣れていく事でなんとなく納得していったしこういうのもアリかと思い始めていたが、今回の「イマジナエラム」を聴いていると更に神々しい世界に足を踏み入れている事でまるでアネット嬢では物足りない。コーラスガール程度のレベルにしか聞こえなくて、勝手にアタマの中でターヤの歌声に変換して聞こえてくると、それはもう明らかに他を一切寄せ付けない神の領域に近づくナイトウィッシュの世界になり、完璧なのだが…と。決してアネット嬢が嫌いな訳ではないが、ターヤの歌声を必要と感じてしまった。もしかしたらツォーマスが一番実感しているのかもしれない。それがボーナスディスクにインストバージョンを付ける理由だろう。一曲でも良いからターヤが歌ってみたら多分一気に世界が広がってしまうだろう…。
それと今回の「イマジナエラム」では前作「ダーク・パッション・プレイ」の中で何曲かで聴かれたキャッチーなメロディがかなり減っている。もっと音楽的な高みに入ってしまっているので、アネット嬢の歌声では明らかにバックの音楽にマッチしなくなっている気がするんだよ。これも慣れなのかな…。しかし、誰がどうやったらこんな凄いサウンドが作れるんだ?2011年の最終コーナーになって明らかに2011年最高のアルバムになってしまっているじゃないか…。
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