Pink Floyd - Zabriskie Point

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Pink Floyd - Zabriskie Point (1969)
「砂丘」オリジナル・サウンドトラック 砂丘 [DVD]

 昨今ではやおらビートルズ並の人気度と言うか国民的ロックバンドの地位を確立してきているピンク・フロイド。元来そこまでポピュラリティのあるバンドの音でもないとは思うが、聴いていて心地良いと思う人が増えたってことなのだろうか?それはある意味病んだ世の中だからか?ピンク・フロイドが心地良いからCDが売れるってどんなだ?まぁ、若い連中が聴くかと言うとそうでもないんだろうから、ある程度年を取った人達が聴くのだろうと思っているが、不思議な現象だ。ま、それでも全部の作品がそんなに受け入れられているってワケでもないだろうし、特に初期ってのは割と限られた人達の好みなんじゃないかと…。

 1969年発表のピンク・フロイドがサントラに参加したアルバム「砂丘」、ってか元々はピンク・フロイドだけで製作予定だったみたいだが諸般の事情により普通にサントラ盤になってて、ピンク・フロイドが多いっていうだけになっている。まぁ、映画そのものもミケランジェロ・アントニオーニのトリップした作品ってことなのでどう考えても芸術という枠以外での映画としての娯楽としての価値は多分あまり見当たらない作品だと思う。自分も何回か「砂丘」の映画に挑戦してるけどまるで覚えてないっつうか寝てるっつうか見る気になれないっつうか…。ハッとするのはピンク・フロイドの曲がかかる時、しかも「51号の幻想」の叫び声とかでさ、そりゃ誰でも起きるだろってくらいの叫び声はこの頃のピンク・フロイドのアルバムに共通する手法で、ピンク・フロイドというバンドから見たらこの「砂丘」というサントラに入ってる作品群は全然違和感なく、当たり前に時代と共に実験を推し進めていった結果の音でしかない。まだロジャー・ウォーターズが独裁者になる前のリック・ライト色が強いサイケデリックフロイドの頃の音世界だ。

 そんな聞き方をしてみると、ピンク・フロイドってバンドのアルバムとして、って意味だけどさ、そうするとかなり面白い作品に聞こえてくるハズ。テーマあり、叫び声あり、牧歌ソングありの心地良い空間を提供していくれるサントラ。もう今となっては60年代末期のサイケデリックシーンなんて幻でしかないのだが、そんな断片をしっかりと音にして表していたバンドだし、今彼らがやることも多分ない世界。時代だよな。映画も音楽も。そんな雰囲気をたっぷりと味わえる裏名盤とも呼べる作品「砂丘」。「Obscured By Clouds」よりはこっちのが全然面白いサントラだと思うけどね。

 ちなみに今ではデラックス版なんてのが出てて、未発表だったサントラ用の曲がいくつか入っててこれがまた面白い。「Love Scene」なんて結構良いインストだもんな。このヘン、才能だね。



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フレ
Posted byフレ

Comments 4

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yuccalina  
偶然にも

今読んでるパティのJust Kidsのサム・シェパードが登場したんで(その4で書く予定)、彼のことをちょっと調べてみたら、この「砂丘」の脚本書いているんですよね。アントニオーニ作品の「欲望」に出てくるバネッサ・レッドグレーヴの服装(スィンギング・ロンドン時代?)を、パティが真似してたとかいう話もあったりして、、。と、ピンク・フロイドと関係ない話で失礼しました。

2011/11/18 (Fri) 20:51 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>yuccalinaさん

凄いディープなつながり(笑)。
時代的にはパティ・スミスが影響受けてるのは間違いないと思いますけどね、これ♪

2011/11/20 (Sun) 22:33 | EDIT | REPLY |   
風呂井戸  

 ちょっと遅まきのコメントですが・・・・
 いつの間にか「ZABRISKIE POINT」に的を当てていたんですね。このLPは昔苦労して手に入れたことを思い出します。又映像も苦労してビデオ・テープで手に入れました。懐かしいです、私にとっては。
 ところで、1997年のデジタル・リマスター盤はなかなか味があります。Disc2の”OUTTAKES(all previously unissued)”のピンク・フロイドの4曲がなかなか貴重です。
”love scene-Version 6”は完全なブルース曲、彼らがここまでブルースで演奏したものは他にありません。又更に”LOVE SCENE-VERSION 4”は、完全にライトのピアノ独奏で、これ又ここまでクラシック・タッチで演奏したライトの純ピアノ演奏も珍しいのです。
 私はこの2枚組盤は貴重と思っています。
 そうそう、映画は当時の学生の社会に対する懐疑を若さの中から結構それなりに描いていると思いますが・・・・

2011/11/22 (Tue) 21:06 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>風呂井戸さん

ボーナス曲、普通に面白い音だなぁ~、珍しい表現だなぁ~とは思ってましたが、そうかそういう角度であれば確かに珍しい曲という見方になりますね。なるほど。
クラシックタッチのピアノもブルースもある意味出来て当たり前だけどだから故にそれをやったことがなかったのもフロイド。なるほど、深い。
映画…、いや~、時代の流れとしては秀逸なんでしょうけど、時代がズレるとちょっと…って感じでした(笑)。

2011/11/22 (Tue) 23:13 | EDIT | REPLY |   

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