Animetal USA - Animetal USA

そういえば、キテレツなものの最高潮としてここまでやるかっつうくらいにウケているアニメタルUSA。日本のアニメタルってもう15年くらい前の話だったんだ…。元アンセムの坂本英三氏が歌っていることでメタルファンからも話題になってた事は記憶に新しいが、どこか失笑しながら聴いていたものだ。ところが時代が変ってみれば今や日本のアニメは世界を制するどころかますますオタク化していく事で世界を内に引っ張り込んでしまっているような感じで日本の誇る文化になっている。ものすごく日本的なので文化としてのアニメカルチャーは素晴らしいと思う。まぁ、自分がその中に入るかと言われるとそうでもないが、ただ、今回「アニメタルUSA」を聴いて思ったのは日本人って骨の髄からアニメで育っているのは演歌と変わらないDNAなのだなぁ~と。
「アニメタルUSA」…USAだもんな、ホントに。メンツの凄さはアチコチを見てもらうとしても、ボーカルの元ラウドネスっつう肩書きがハンパじゃなくハマってる。さすがにラウドネスでやってただけあって日本をちょっとは知っているんだろうか、良い感じに雰囲気出してるし、ちゃんとカタカタ英語も表現している。って何かヘンなんだけど、思い切りカタカナ英語を叫ぶのもアニメの醍醐味、このヘンの空気感をしっかりとプロデュースしているのは多分マーティ・フリードマンだろう。まぁ、どの曲もどの曲も同じようなアレンジと怒涛のメタルで攻めこんでくるあたりはもうちょっと変化が欲しかったところだが、イントロのリフやアレンジはもうさすがにA級のメンツの仕事です。文句なしのテクニックと迫力でグイグイと迫ってくるもんね。ヤマトから始まるってのは良いな。素直に燃える…のは多分世代か?知らない曲が数曲あったが、まぁ、それは聴かないとしても知ってる曲でも「あれ?」ってアレンジもあるから、単なるメタル化でもない。メロディ崩してるなぁ~ってのも賛否両論だろうが、楽しめる部分だけ楽しめば良いアルバムなので堅いこと言わないのが賢明。
贅沢言うと、今度はアニメタル・ヨーロッパってやってほしいんだよ。今回の怒涛のメタルもさすがUSAだけど、ヨーロッパの荘厳なメタルで組み立てたらもっと壮大な涙を誘う楽曲になるんじゃないかって、是非そんなのも実現してほしい。オランダやフィンランドあたりでやってくれると最高。
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