人間椅子 - 桜の森の満開の下
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人間椅子 - 桜の森の満開の下 (1991)
ナゴムの変態性が一回りした頃に、今度は懐かしの「イカすバンド天国」と言うアマチュアバンドがテレビに出て審査を受けながらメジャーに躍り出れる可能性がある、などと言う深夜番組がウケてきまして…、この頃は自分ももうバンドやってたからねぇ、出れば?とか話もあったけど、やっぱどうにもイロモノばかりの傾向が強かったのとそんな器じゃないってのと両方あって出なかったが、今考えても出なくて良かった。まぁ、出たからといって何が変わったわけでもなかったとは思うが。イロモノの度合いもナゴムの時代から進化していて、本当に変わった人達もいたし、それを売りにしている人達もいたりして、まっとうなオーソドックスなロックバンドっつうのが少なかったんじゃないか?おかしな話だけど。中でもその変態性と本格的な音楽性と文学性のバランスが恐ろしく両立していたバンドが人間椅子。たまやスイマーズなど色々あったけど、ここまでHR/HM段を唸らせながら誰もが分かるルックスと、実は恐ろしく深い文学性を持ち得たバンドは彼らくらい。
ファースト「人間失格」やイカ天からのミニアルバムはともかく、セカンドアルバム「桜の森の満開の下」は多分人間椅子っつうバンドの真骨頂が図られたアルバムで、自分的にはもうこの辺りから離れつつはあったけど、音のヘヴィさは逸品だった。形を変えてはいるが、ここまで正当なブリティッシュハードの文化を音的に継承しているのは世界でもそれほど多くないだろう。歌詞や歌い方などは日本独特のものとしてもギターやベースの音はもう70年代の英国の音。SGギターの音がそうなのかもしれないけど、ギターリフにしてもソロにしてもオブリにしてもB級バンドも含めての英国風。ベースもしっかりと低音利かせてブイブイ鳴っているし、フレーズも70年代風でこの辺好きな人はちょいと人には言えないけど、凄いかっこよさを実感していたんでは?
ま、一方では江戸川乱歩を筆頭としたオドロオドロしい歌詞とネズミ男のルックスという和風な変態性も一般受けしたし、ユニークな試み。歌詞をまともに聴いていたことはないけど、和風と英国HRの合体は見事に昇華している様相なのは聞けばわかる。好きな音を奏でてメジャーで戦うにはこういう方向性ってのもひとつの方法論だったろう。だから変態性が強いバンドというワケではないんだが、練りに練られて自分たちの好きなものをすべてベクトル合わせて出してきたらこうなった的なバンド。筋肉少女帯と並べて書くのがおかしいんだとは思うが、一般的にこのキテレツ具合は似ている。それにしてもどの曲もテクニカルだしとにかくギターの音とリフが…うん、正しく英国HR/HMで良い。サバスやバッジーをどうしたって思い出してしまうし、Three Man Armyですら思い起こす次第。この文化は今では陰陽座によって更にブラッシュアップされてHM界に君臨している手法ですらある。本家本元の人間椅子は己を突き詰めて更に恍惚の彼方に行っててほしいが、そんな器ではないかも。しかし今でも多分最高にかっこ良いハズ…見てないけど。


ナゴムの変態性が一回りした頃に、今度は懐かしの「イカすバンド天国」と言うアマチュアバンドがテレビに出て審査を受けながらメジャーに躍り出れる可能性がある、などと言う深夜番組がウケてきまして…、この頃は自分ももうバンドやってたからねぇ、出れば?とか話もあったけど、やっぱどうにもイロモノばかりの傾向が強かったのとそんな器じゃないってのと両方あって出なかったが、今考えても出なくて良かった。まぁ、出たからといって何が変わったわけでもなかったとは思うが。イロモノの度合いもナゴムの時代から進化していて、本当に変わった人達もいたし、それを売りにしている人達もいたりして、まっとうなオーソドックスなロックバンドっつうのが少なかったんじゃないか?おかしな話だけど。中でもその変態性と本格的な音楽性と文学性のバランスが恐ろしく両立していたバンドが人間椅子。たまやスイマーズなど色々あったけど、ここまでHR/HM段を唸らせながら誰もが分かるルックスと、実は恐ろしく深い文学性を持ち得たバンドは彼らくらい。
ファースト「人間失格」やイカ天からのミニアルバムはともかく、セカンドアルバム「桜の森の満開の下」は多分人間椅子っつうバンドの真骨頂が図られたアルバムで、自分的にはもうこの辺りから離れつつはあったけど、音のヘヴィさは逸品だった。形を変えてはいるが、ここまで正当なブリティッシュハードの文化を音的に継承しているのは世界でもそれほど多くないだろう。歌詞や歌い方などは日本独特のものとしてもギターやベースの音はもう70年代の英国の音。SGギターの音がそうなのかもしれないけど、ギターリフにしてもソロにしてもオブリにしてもB級バンドも含めての英国風。ベースもしっかりと低音利かせてブイブイ鳴っているし、フレーズも70年代風でこの辺好きな人はちょいと人には言えないけど、凄いかっこよさを実感していたんでは?
ま、一方では江戸川乱歩を筆頭としたオドロオドロしい歌詞とネズミ男のルックスという和風な変態性も一般受けしたし、ユニークな試み。歌詞をまともに聴いていたことはないけど、和風と英国HRの合体は見事に昇華している様相なのは聞けばわかる。好きな音を奏でてメジャーで戦うにはこういう方向性ってのもひとつの方法論だったろう。だから変態性が強いバンドというワケではないんだが、練りに練られて自分たちの好きなものをすべてベクトル合わせて出してきたらこうなった的なバンド。筋肉少女帯と並べて書くのがおかしいんだとは思うが、一般的にこのキテレツ具合は似ている。それにしてもどの曲もテクニカルだしとにかくギターの音とリフが…うん、正しく英国HR/HMで良い。サバスやバッジーをどうしたって思い出してしまうし、Three Man Armyですら思い起こす次第。この文化は今では陰陽座によって更にブラッシュアップされてHM界に君臨している手法ですらある。本家本元の人間椅子は己を突き詰めて更に恍惚の彼方に行っててほしいが、そんな器ではないかも。しかし今でも多分最高にかっこ良いハズ…見てないけど。
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