空手バカボン - ベスト
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空手バカボン - ベスト (198X)

今となってはナゴムそのものはヘンな集団でお笑いでもあるんじゃないかというアート芸人ばかりだったとも言えるのだが、リアルでかすかな情報しか入って来なかった頃にはそのヘンのインディーズっていう妖しい雰囲気と怖いムード…ってかやっぱインディーズなんだからメジャーで出せない何かがあるのだろうというのもあって、それは音も然りだが、あまりにも変態的なパフォーマンスだったりキテレツだったりグロだったりするものも入ってくるってイメージもあって、多分それは写真でのみ見ることのあった非常階段とかスターリンの臓物シーンとか恐怖感を誘うメイクのバンドだったりとかで、実態よりも想像が働いてしまっていたのだな。そんな中にはケラだったり筋肉少女帯だったりと言うモノも含まれていたのだった。更にその二つが一緒になったワケのわからんレコードがあって…、まぁ、今となってはあぶらだことかの方向性とは大いに異なるものなのだが、情報不足の時代にはそれらを含めて不気味という印象だったのだな。
もちろんレコード時代のが印象的なのだが、CDでは最初に出てきた紫のベスト盤「ベスト」の方が今手に入る「空手バカボン ナゴムコレクション」よりも充実している。何が充実しているって、クリムゾンとライディーンが聴けるから、って書けばわかりやすいか。そもそもリズムマシーンで作ったラフなデモとも言える作品だし、音質的にとか音楽的に凝ったものじゃなくて単に訴えかけるという代物だから、それまで存在しなかった手法の音と歌詞と表現力とアホさ加減な、とんでもない代物だったのだ。そこでクリムゾンの「Starless & Bible Black」のあの主旋律に歌詞を付けて…しかも「バカボン~空手バカボン~こんにち~わ~」って来たもんだ。あまりにもふざけすぎていてインディーズでしかあり得ないし、そのために今手に入るベスト盤「空手バカボン ナゴムコレクション」には未収録なのだ。更に「来るべき世界」では同様にYMOの「ライディーン」に同じく歌詞を付けて歌っているアホな代物。まぁ、その他も筋肉少女帯のインディーズ時代と被ったりするのもあるが、「日本の米」とか歌詞に納得してしまうのはあるんだけどさ、とにかくふざけまくってるワケです。そんなの売れること自体がおかしいし、そんな日本はあり得ないと思っていたんだが、今じゃメジャー…っつうか伝説だよ。どんなもんか興味があるロック好きはこのカバーを聴いてからにするべきで、多分聴きやすい(笑)。怒るか唸るかは本人次第、だ。
歌詞がねぇ、やっぱりオーケンってヘンな人。大人になってからはさすがに大人だけど、やっぱり関わりたくない世界を醸し出す人だよ。だからウケるんだろうけど、ウケることに驚きがあったハズ。こんな冗談やってるのにいいのか?みたいな。でも、空手バカボンはアホらしいことに徹していることがウケたワケで、何でもありなんだ、という事を知らしめたユニットだった。その哲学はすぐに筋肉少女帯や有頂天となってシーンに羽ばたいていくことになったのも時の流れ…。


今となってはナゴムそのものはヘンな集団でお笑いでもあるんじゃないかというアート芸人ばかりだったとも言えるのだが、リアルでかすかな情報しか入って来なかった頃にはそのヘンのインディーズっていう妖しい雰囲気と怖いムード…ってかやっぱインディーズなんだからメジャーで出せない何かがあるのだろうというのもあって、それは音も然りだが、あまりにも変態的なパフォーマンスだったりキテレツだったりグロだったりするものも入ってくるってイメージもあって、多分それは写真でのみ見ることのあった非常階段とかスターリンの臓物シーンとか恐怖感を誘うメイクのバンドだったりとかで、実態よりも想像が働いてしまっていたのだな。そんな中にはケラだったり筋肉少女帯だったりと言うモノも含まれていたのだった。更にその二つが一緒になったワケのわからんレコードがあって…、まぁ、今となってはあぶらだことかの方向性とは大いに異なるものなのだが、情報不足の時代にはそれらを含めて不気味という印象だったのだな。
もちろんレコード時代のが印象的なのだが、CDでは最初に出てきた紫のベスト盤「ベスト」の方が今手に入る「空手バカボン ナゴムコレクション」よりも充実している。何が充実しているって、クリムゾンとライディーンが聴けるから、って書けばわかりやすいか。そもそもリズムマシーンで作ったラフなデモとも言える作品だし、音質的にとか音楽的に凝ったものじゃなくて単に訴えかけるという代物だから、それまで存在しなかった手法の音と歌詞と表現力とアホさ加減な、とんでもない代物だったのだ。そこでクリムゾンの「Starless & Bible Black」のあの主旋律に歌詞を付けて…しかも「バカボン~空手バカボン~こんにち~わ~」って来たもんだ。あまりにもふざけすぎていてインディーズでしかあり得ないし、そのために今手に入るベスト盤「空手バカボン ナゴムコレクション」には未収録なのだ。更に「来るべき世界」では同様にYMOの「ライディーン」に同じく歌詞を付けて歌っているアホな代物。まぁ、その他も筋肉少女帯のインディーズ時代と被ったりするのもあるが、「日本の米」とか歌詞に納得してしまうのはあるんだけどさ、とにかくふざけまくってるワケです。そんなの売れること自体がおかしいし、そんな日本はあり得ないと思っていたんだが、今じゃメジャー…っつうか伝説だよ。どんなもんか興味があるロック好きはこのカバーを聴いてからにするべきで、多分聴きやすい(笑)。怒るか唸るかは本人次第、だ。
歌詞がねぇ、やっぱりオーケンってヘンな人。大人になってからはさすがに大人だけど、やっぱり関わりたくない世界を醸し出す人だよ。だからウケるんだろうけど、ウケることに驚きがあったハズ。こんな冗談やってるのにいいのか?みたいな。でも、空手バカボンはアホらしいことに徹していることがウケたワケで、何でもありなんだ、という事を知らしめたユニットだった。その哲学はすぐに筋肉少女帯や有頂天となってシーンに羽ばたいていくことになったのも時の流れ…。
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