ザ・スターリン - trash

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 最初期の日本のパンクって…って話に繋がってってしまって…、なぜかとんでもない方向に進んでいるような気がする本ブログですが…このヘンになるともう着いて来る人も少なくなるんだろうなぁと。しかもそれがニッチな世界だからニッチに詳しい人も多いワケで、適当にロックを聴いている自分の書き方ではかなり不満が出るんだろうと思うのだが、まぁ、そういうコトはさほど気にしないように進めようじゃないか(笑)。年代的に良くも悪くもなくって、ちょうど80年代の日本のパンクやインディーズっていうのを多感期に過ごしていたおかげでリアルで通っていたりする。宝島も普通に読んでたし、DOLLは好まなかったけど普通に読めた環境だったし。まぁ、新宿アルタ前でソノシート配布とかは無理だったけどヘンにアングラな世界は割と身近ではあったからねぇ。そんな中でもこのアルバムは高嶺の花だった。

 ザ・スターリンのファーストアルバム「trash」。何を見ても名作と書かれていて、こいつが基本と言われてて聴いたことないならばそれは邪道だ、とばかりに言われてしまうアルバムでさ。んでも普通のレコード屋にはもちろん売ってないワケで、その手のレコード屋探して初めてザ・スターリンっつう単語が通じて、それでも「trash」の話になればもう以ての外と言わんばかりの扱い。そもそもその手のレコード屋って愛想が良いワケじゃないからさ、怖い兄ちゃんに聴くんだよ、そのレコードの事をさ。んで、ないがしろ。何でって、当時でもまず現物が見つからないし、見つけても数万円するし、都内で見た時は10万円くらいしてたんじゃないか?何がそんなに凄いんだ?と不思議に思いながらも「trash」を聞くことのないままパンクやハードコアやインディーズも聴き始めていて、まぁ、それなりに衝撃を受けていたものですよ。んで、ザ・スターリンについても以降手に入るものから聴いていったからバンドがどんなんだったのかってのは知っていったワケ。でも、最初の「trash」は想像できなかったし、よっぽどの内容なんだろうと思っていながら時が流れる…。その内どうでもよくなるんだよな、その世界ってさ。しかもCD時代になっちゃってさ、編集盤もどんどん出てきて「幻のtrashに収録されていた云々」とかあると聞けちゃったりしてね。そんな風になんとなくの曲は聴けた。ただ、「trash」というアルバムとしては全然聴いたことなかった。ちょいと前にこの辺漁った時にネットにあったから聴いてみたのが多分アルバムとして聴いたのは初めてだ。この聞き方が良いかどうかはともかく、ようやくにして、ってトコだ。

 はて、「trash」。A面がスタジオ録音、B面がライブ録音。それはともかくとして、数万円出すべき作品か?難しいが、それくらい出せば相当価値のあるアルバムとして一生聴くんだろうと思う。が、そこまでか?わからん。ただ、ようやくにして聴いた「trash」は想像以上に衝撃的だった。曲として知っているから、というレベルを超えて一つのアルバムとしての雰囲気とか背景とか時代のパッケージ感が凄くてパンクの…って言うのか、表現の自由を自分で好きにやるべきだっていう革命者なんだろう、これは。音の実験も歌詞の実験もジャケットの実験も表現の実験もすべてが際立った革命者。音として聴けるサウンドはそれを表現しているに過ぎないし、ああだこうだというものでもないね。驚いた。



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フレ
Posted byフレ

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