アナーキー - 80維新

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アナーキー - 80維新 (1980)
80維新(紙ジャケット仕様) アナーキー(紙ジャケット仕様)

 この辺のトンがった日本の最初期のパンクやR&Rってのに触れると、当然ながら時代を感じちゃうし、背景ありきでないと聴けないのもあるし、そのヘンわからずに音だけで聞くもんじゃないしさ、難しいよね。音として聴くだけならそんなに大したことないバンドも多いけど、ただあの時代をロックというまだまだ市民権を得ない状況でシーンそのものを支えていたっつうのはさ、普通の根性ではなかなか出来なかったハズなんだろう、と思ってるからさ。軽々しく触れちゃいけないって感じもしてたりする…、けど、好きなんで音としてはよく聴く、かな。

 1980念いリリースされたバンド名もそのままのアナーキーのセカンドアルバム「80維新」…、アナーキーってやっぱりThe Clashの影響が大きいんだろうけど、そこにめんたいビートの流れも入ってきていて、更に元来のR&Rっつうのもあるから音としてはシンプルにビートの効いたR&R…ほとんどThe Clashになってるんだが、強烈に支持されたのは歌詞だろうと。日本語でここまでしっかりとメッセージを伝えて、それがきちんと支持されるべき人間たちに届けられていたっていう構造が見事。ロックの前にワルっていうのがあって、それをアナーキーは受け止めていたっつうのかさ、そんな感じなんだよね。他のバンドってやっぱワルってのもあるけどロックと同じレベルだったと思うんだよ。なんか上手く書き切れないけど、そんな感じ。だからちょっと近寄りがたい雰囲気が自分にはあったかな。まぁ、リアルな頃は実際知らないんだけど。

 そんなイメージを持っていながらこのセカンド「80維新」を聴くのだが、そりゃ分かりやすい…っていう印象です。別に音的に新しいことは何もないけど、この頃の日本のロックなんて皆そうだからそんなもんだ。ただ、歌っている魂の叫びが分かりやすい。共感する人は多かっただろうし、楽曲も演奏もシンプルだからR&Rの楽しみもしっかりある。ちょいとスカチックな曲もあったりしてなるほどThe Clashの影響大なのだというのもわかる。



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フレ
Posted byフレ

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