本田 恭章 - Angel Of Glass

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本田 恭章 - Angel Of Glass (1983)
バック・イン・ヤ・フェイス

 そういえばさぁ~と、ふと思い出してしまったのがハノイ・ロックスと共演って結構当時話題になったのが本田恭章のアルバムに収録された一曲で、ハノイ・ロックスとしても2003年頃にセルフカバーしてシングルのエクストラトラックで入ってるっつう代物。その時代差約20年あったのだが、よく思い出したものだと妙に感銘するのだが、とりあえずそれほどに良い曲だったっつうことかな。

 本田恭章が1983年にアイドル路線からの脱皮の意味合いも込めて思い切りロック路線でリリースしたかったと思われるアルバム「Angel of Glass」。まぁ、それが功を奏しているかどうかは微妙だが、もともとJapan好きな人ですからねぇ、ロックの定義もハノイ・ロックスの面々とは大きく異なっていただろうとは思う。まぁ、それでもアンディ・マッコイの作曲センスとあのメロディラインならしっかりと日本のリスナーにも受け入れられる微妙なラインが作れるでしょう、ってことで話題満載だったのが「Angel of Glass」に入ってた「Keep Our Fire Burning」。今あらためてこの曲だけを聴いてみると滅茶苦茶良いじゃないか、と。ハノイ・ロックスバージョンを聴いているから余計に違和感なく聴けるんだが、それはつまり本田恭章の詩のセンスが結構よろしいからということになるワケで。しっかり馴染んでる。

 「Angel of Glass」というアルバムそのものは冒頭の「Make Me Love」から始まり、概ねどちらかと言えばJapanの要素が強い怪しげな80sサウンドを基調としたサウンドで殊更ロックを叫ぶようなものではないんだろうけど、ただねぇ、これだけのルックスを持った人がロックです、って言ってギター持ってハノイ・ロックスとも共演してたら少年少女はこういうのがロックなんだ、って思うよね。そこから時代は20年以上経過して、今や腐女子なる言葉まで定着化して一般的になった美少年好きが山のように。そういえば自分の姉も今思えば完全に腐女子だ。まぁ、今でも好きみたいだから貴腐人なワケだが(笑)。

 さて、冷静に「Angel of Glass」を聴き直しましてね、何で持ってるかってのは置いといて(笑)、本人全曲作詞作曲の割にはお子様向けの音なのは間違いないし、アレンジがホントにジャパンっぽくしたいというお人形さん状態でのアルバムかなと。アーティストとしての側面が反映されているようには思えないんで、上手く使われたかなという感がする。いや、まぁ、当時はそんなこと思わずにかっこ良いかも、くらいだけど。ただ一方ではロックな片鱗も見えていて、もちろん方向性が定まってなかったってのあるけど引っ掛かるのがあったんだよな。この後の彼の活動と人生を見るとやっぱり骨太なロックに捧げているからこのハノイ・ロックスとの共演は良かったんだろうと。





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フレ
Posted byフレ

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