New Trolls - Concerto Grosso N. 1



ユーロロックと一括りに語られることも多いし、実際自分でもユーロ系ってことでまとめたジャンルとして聴いている傾向もあって、改めてそうではないんだなぁと思い知らされながら最近はイタリアものをよく聴いているのだが、ともすればハードロックバンド、しかも様式美、叙情性たっぷりなイタリアンサウンドを持ったバンドがオーケストラとの融合を果たした結集として世界中に知れ渡るほどの名盤を生み出したのが「コンチェルト・グロッソ1」。最初に聴いた時からこれも結構インパクトあって、イタリアの連中はホントに自己満足のエゴの塊でロマンチストなんだなぁと思った)。
「コンチェルト・グロッソ1」と題された彼等の三枚目の作品は見事にオーケストラとの融合を果たした傑作で、コレでこのバンドに一気にハマるだろう。ちょっと露出過多という気がしないでもないんだけどね。オープニングからストリングスが鳴り響き、格式ある宮殿音楽でも聴くかのような厳かなバイオリンの旋律から始まるが、それはすぐにロックバンドサウンドと融合してしまい、フルートとの掛け合いから気持ちの良い中音域をブーストして歪みまくったギターがサウンドの要となり、以降更に美しく正にバロック風の旋律から場を盛り上げていく…オープニング2分半にしては強力な、リスナーを惹き付けて止まない素晴らしい曲。打って変わって静かに始められるアダージョでは美しいコーラスから歌が奏でられ、優しくも美しい旋律に乗せ、ストリングスの音と共に泣きのフレーズが連発されるが、ここでもギターソロが自己主張しており、ロックバンドの音を聴いていることを思い出させる結構エグイ音。曲の構成的には静→動→静→動というドラマティックな終わり方はかなり好み♪ 即座にまたバイオリンによる旋律が奏でられ、曲中で主要な役割を占めることとなるが、そこへオーケストラサウンドが重なり、荘厳なそして叙情性を強調した旋律が繰り広げられる素晴らしい展開だ。そこでもギターが自己主張している部分が聞こえるトコロがギタリスト的にすごく好き(笑)。4曲目では「Shadows (per Jimi Hendrix)」と題されているが、オープニングこそフリーインプロっぽいものの、即座に今度は乾いたサウンドのギターが独自のフレーズなんだが、フレーズの出所は「Hey Joe」あたりのジミのフレーズが聴かれるので意識して弾いたんじゃないかな。曲そのものは美しいバラード調の曲で、「Little Wing」を意識したかのようなものなんだが、フルートの調べがこういう曲にはよく似合っていて感情を動かされるね。もちろん最後のギターソロについては的なジミそのもののフレーズが連呼されて終息を迎えるが、ちょっと粗雑かなぁ…。宇宙に行くようなサウンドはわかるんだが。
で、A面終了。クラシカルなサウンドを中心にオーケストラと創り上げた見事な音楽でやりすぎ感もあるけど良いよね。
B面?一曲で20分半なワケで、即興性の利いたニュー・トロルス
ちなみに5年後の1976年にメンバーを入れ替えて、続編となるコンチェルト・グロッソ2というものをリリースしている。もちろんかなりの秀作で、ちょっとポップ…と云う言い方も変なんだが、メジャー路線的になりすぎている分聴きやすいし、作品としても実に良くできている。残念なのは緊張感ってのがない事か。コレ重要だからさ。ま、お得なのは「N.1」と「N.2」が1CDに入ってるのを入手するのが良い。
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