Leslie West - Unusual Suspects

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Leslie West - Unusual Suspects (2011)
Unusual Suspects Blue Me
Unusual Suspects - Leslie West Unusual Suspects Blues to Die For - Leslie West Blues to Die For

 ここ最近のレスリー・ウエストの作品ってのは特に追いかけてもいなかったし現役活動しているってのもあまり知らなかった。こないだマイケル・シェンカーの新作「Temple Ofrock」のゲスト参加しているってのを聴いてて、さすがにあのトーンでまだ弾いてるんだな、とは思ったけど、ちょっとネット見てたら新作をリリースするとかしたと云うのがあって、これがまた多数のギタリストが参加したバトルアルバムみたいに書かれていたので聴いてみようかと。ここにはマイケル・シェンカーは入っていないんだけど、ソロ作あったからそっちでってことか。まぁどっちでも良いけど。

 「Unusual Suspects」っつうレスリー・ウェストのソロアルバムとしては5年ぶりくらいのリリースらしい。それまでの前3作はブルースに回帰したアルバムだったってことでそれもまたいつか聴いてみたいとは思っているけど、まずはこの新作「Unusual Suspects」です。アルバム全体感で言えば、相当質の高いハードロックアルバム、しかもメロディがしっかりしているから良作で聴きやすい作品に仕上がっている。更にレスリー・ウェストのギターのトーンが耳に馴染みやすい音でマイルドで心地良く、それはギターのリフでもソロでもそんな感じで耳障りが良い。一方ゲスト参加しているギタリストさん達の音は皆さんエッジが立っていて分かりやすいって言えば分かりやすい。意外とスラッシュのギターって埋もれてるかな…みたいに思ったりしたけど。目立ったのはジョー・ボナマッサの金属音で、若くはないけどザクザクと入ってくる。一方で、ビリー・ギボンズは溶け込みすぎてる感じか(笑)。そういう意味ではザック・ワイルドも音で目立つかも。まぁ、そんな楽しみ方もあるし、レスリー・ウェストとのバトルもしっかりできていて…ってのはゲスト陣っつうよりもレスリー・ウェストのプレイが変わらずに素晴らしいからって云う事だ。オーソドックスにキメてくれるのでソツがないし、流れる旋律も相変わらず。

 もうここまでロックで生きている人達からするとこういう楽しみ方ってのも良いんだろう。自分の元に集まってくるファン達=一級ギタリストとのセッションなんて招待される側も憧れの人とのプレイなワケだし、招待する方もまた知名度を上げられるし、売れるし。ロックの世界もジャズと同じくミュージシャン同士の繋がりによるアルバム製作の時代に入ってきたか、なんて思う。ただ、やっぱりバンドの強烈なマジックがファンを惹き付ける要因ってのが大きなロックの特性だし、今でもそれは変わらないと思うんだが…。

 しかし泣きのギター弾かせたらホントに天下一品のプレイを聴かせてくれるねぇ、レスリー・ウェストって人は。バラードではその真骨頂が発揮されるが、他でもトーンやフレーズも見事なまでに全盛期以上に輝いたギタープレイですよ「Unusual Suspects」では。ゲスト陣営に負けてはいけないってのもあるだろうけど、そもそもそういう才能を持った人だからこそ一流ギタリスト達が敬愛するギタープレイヤーです。



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フレ
Posted byフレ

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