Chickenfoot - III

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Chickenfoot - III (2011)
III Chickenfoot (Dig)

 まさかこのバンドのセカンドアルバムがリリースされるとはあまり思ってなかった。所詮セッションバンド的なものだし、それぞれが副業でしかないだろうってのもモロだし。ま、だからこそスケジュールだけ決めてセッションに入ればそれで出来上がってしまうのかもしれない。皆大人の仕事で動いているだけだろうし、バンドそのものに深い意味はないだろうし…ってそんな風にわかってしまうバンドって聴く側もちょっと冷めちゃう。いくら出来上がってくる楽曲がそれなり以上のものだったとしてもあくまでも商売上のものでしかないっていうのが分かっちゃうし、それを知った上で買うのも大人なのか。まぁ、アメリカらしい発想ではある。なんかヘビメタやるのに長髪のカツラ付けてればいいんじゃね?みたいなのに通じるものがあるわ。

 2011年にリリースされたチキンフットのセカンドアルバムのくせに「III」っつうタイトルなアルバム。売る側の意図が見え見えだからDLで手っ取り早く聴いたけど、さすがに大人たちなので完璧なサウンドとプロデュースとハイレベルでアダルトな作品は見事にロックな音。これを若いバンドに出せと言ってもなかなか出ないだろうなぁ。ベテランならではの味わいと落ち着きと知り尽くしたロックってのが出ている。聴く側にしてもそれはもう耳が肥えているし、そこに深みを求めないから良いけど、あまりにも簡単にこんなの出来るんだな。ファースト「Chickenfoot」のZeppelinを意識しまくった作風からはちょいと離れて自分たちのアメリカンロックを目指しているって感じかな。

 悪くないけどね、多少売れてたとしてたら数年後にCD中古100円ってトコか…、いや、要するに深くないから何度も何度も聴けない音かと。今この瞬間にチキンフットでロックを知りました、って人なら一生聴き続けるかもしれないけど、そうじゃない限り何度も聴く人少ないと勝手に思う。決めつけじゃないけどさ。でもね、何かのテレビ番組や映画、BGMで流れてたら凄くハマるだろうし、イメージも良いんだろうというのはある。後ね、ジョー・サトリアーニがちょいと頑張ってる感じ強い。チャドはレッチリと思い切り被ってるからどうにも…。元VH組は今のところチキンフットがメインだけど、もう良い年だしさ…。

 しかしかっこ良いな…。

 ん?あぁ、そういう曲多いです。ギターのリフや歌、サビとか。ドラムはもちろんグルーブしてるし悪いはずないもん、こんなメンツ。今後のロック界はこういうバンド形態も増えてくるだろう。そうでもして量を裁かないと今の時代食えないかもしれない。新人バンドにはどんどんハードルが高くなる世界だ…。



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フレ
Posted byフレ

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たぬどん  

自分的にはヘビロテ入りしちゃいました。実にわかり易いアメリカンハードロックの快作だと思います!…が、こういうのは真夏の灼熱の太陽の下で聴きたかったな~!

2011/09/30 (Fri) 21:02 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>たぬどんさん

お?ヘビロテ入り?確かにわかりやすい音でスカッとしますもんね。

2011/10/01 (Sat) 20:27 | EDIT | REPLY |   

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