Tytan - Rough Justice

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Tytan - Rough Justice (1982)
Rough Justice Trouble in Angel City

 何か琴線に引っ掛かる人がいると何気なく調べられてしまうってのが今のネット時代の凄いところであったり意味のないトコロだったりするかもしれん。なんでまたロジャー・チャップマンから始まってジューダス・プリースト行って、その後にNWOBHMのマイナーな世界に入って行かないといけないんだ?なんて思いながらももちろんたっぷりとその変貌ぶりを楽しんでます。まぁ、音楽なんて実に多様なもので、ジャンルはある程度のカテゴライズには役立つけど聴いてみて自分に響けば良いだけで、そういう意味では別にどこからどこに進んでも良いんだけどさ、このRes Binksってひとは根本的にはHM好きなんだろうな。ロジャー・チャップマンは何かの仲間だったに違いない。1979年までジューダス・プリーストにいて、チャーリー・ホイットニー経由でロジャー・チャップマンのアルバムに遊びで参加して、その後に出てきたのがなんと今回のタイタンっつうバンドなワケだ。

 1982年録音1985年リリースという全くタイミングを逸したおかげで名盤「Rough Justice」がスタレ盤として評価されてしまった不運なバンド…、NWOBHMにはこういう不運なバンドが山のように溢れているのも恒例か。この辺って、音が微妙で、音そのものは80年代のあの音なんだけどやってることは凄く意欲的に金属的で、そのギャップがマイナー感を増幅させ、どれもこれも録音状態良くないからそういう意味で音楽の本質を聴けないとハマれないっつうかね、そんな世界。中でもタイタンの「Rough Justice」は屈指の名盤の誉れ高い…ってか今はそう評価されているようだ。

 ってなあたりで、タイタンってバンド、メンバーの一端をRes Binksが担っているけど、全編でドラムを叩いているわけでもないみたいで、ドラマー不定だったんかな。ま、それはともかくとして「Rough Justice」は面白い感じでアルバムが仕上がっていて、普通なら曲を詰め込むだけなのを、しっかりとイントロから効果音、様々な楽曲を繰り広げるおもちゃみたいな側面と、それでいてややポップ調に聴けるサウンド。冒頭からメロディアスな曲が聴けるかと思えば本格的なメタルもありと、かなり才能豊かな側面を見せてくれます。あぁ、そうかそういえばこのボーカルの人ってこの後LionやBad Moon Risingを結成して出てきていた人だからなぁ…、どっちもまともに聴いてないけど。

 しかしこうしてみると裏側ではJudas PriestもIron Maidenも全部繋がった音楽シーンだったんだなぁと当たり前のことながらも思う。Res Binksに至っては元々パープルのロジャー・グローバーのバンドで叩いててその辺のファミリーとの絡みもあるし、やっぱり深い世界です。





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フレ
Posted byフレ

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