Ramatam - Ramatam

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Ramatam - Ramatam (1972)
Ramatan In the April Came the Drawing of the Red Suns

 ジミヘンのエクスペリエンスって3人とも既に他界している珍しいパターン。60年代のバンドでもメンバー全員が他界しているのってそんなにないんじゃないか?いや、全部知ってる訳じゃないから分からないが、そんなに聞かないっつうか意識してないからか?クリームなんて全員健在だし、ビートルズは二人、フーも二人、キンクスは1人、ストーンズはブライアンだけ、まぁ、ゼムやサーチャーズがどうなってるのかは調べてないけど。ジミヘンとこは全員。エネルギッシュな方々は寿命が短いのだろうか?

 そのエクスペリエンスのドラマーだったミッチ・ミッチェル、自分的にはロック界でかなり好きなドラマーで、コージー・パウエルの人気の高さに比べてミッチ・ミッチェルの人気の無さが勿体ないだろってくらい。比べるもんじゃないけど、自分的には大好きなドラミング。普通に8ビートを上手く叩くドラマーって聴いててもよくわかんないけど、ミッチ・ミッチェルのドラミングは凄くクセあるから目立つ。そんなこともあってジミヘン亡き後どうしてたんだろ?って思うが、これがまた40年くらいまともな活動が見当たらない。唯一あったのがRamatamくらいで、もう目立つようなアルバムには参加してないし、多少参加していてもそれは普通に叩いているドラム。ジミヘンと一緒にやってた頃のスリリングなドラミングは全然聴けない。EL&P結成の際にミッチ・ミッチェルにドラムの座の話もあったみたいだけどその参加もなかったし、セッションではテリー・リードとジャック・ブルースあたりとも一緒にやってたらしいけど音源は特に見当たらず。なんでこんなに凄いドラマーが3年半の活動で地味な存在に追いやられてしまうのかねぇ…。

 1972年にリリースされたジミヘン死後に参加したRamatamのファーストアルバム「Ramatan」は何と言ってもApril Lowtonという女性ジミヘン並みのギタリストの参加によるインパクトが絶大。アイアン・バタフライのマイク・ピネラっつう人との基本トリオでやってるバンドだけど冒頭からホーンセクションもバリバリに入ってくるので、ちょいとユニークな音世界。そのホーンセクションもジャニスのBig Brother & The Holding Companyの面々が参加しているらしく、話題性の高いバンドだったようだ。エイプリル・ロートンのギターについては正しくジミヘン並み、そして女性にもかかわらずこのロック魂とテクニックが時代を考えるととんでもない衝撃だったハズだし、だからこそミッチ・ミッチェルも一緒にプレイしたと思うし、ライブも凄かったんじゃないかと思うけどどうだったんだろ?「Ramatan」に収録されている曲はソウルフルな楽曲とピネラの歌が中心で看板のエイプリル・ロートンとミッチ・ミッチェルが前面に出て来てない感じだけど、そこが敗因だったのか、さっさと解体…ってか有名なメンバーが出てってしまってエイプリル・ロートンが知り合いと再構築したセカンド「In the April Came the Drawing of the Red Suns」がある程度。だからエイプリル・ロートンのバンドだったワケだが、この「In the April Came the Drawing of the Red Suns」でシーンからはすっかり消え去った人、デザイナーさんになったのかな、そして2006年に他界しているのもジミヘン周辺の宿命か?ジャケットをもう少し目立つ感じにするとか、もうちょっと売り文句作っていくとか、残れたレベルのバンドなんだがなぁ。音があまりにもつまらないと言えばつまらないけど、そこはギターでカバーできている気もする。ミッチ・ミッチェルのドラミングも全然あの自由度が生かされていなくて、参加しただけみたいな感じになってるのがいかん。ロック魂ぶつけるような感じにはなっていない。でも、B級路線好きな人には好まれる作品じゃないか?



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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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zagan  
あたり

> でも、結構B級好きな人には好まれる作品じゃないか?

そうなんです。B級大好きなんです。www

2011/09/19 (Mon) 23:22 | EDIT | REPLY |   
K平  
当時は、すごい話題作でしたが

美貌の女性ギタリストってのが、ミッチ・ミッチェルより注目で、私もすぐ飛びつきました。1STは、周りでも よく買われてましたが、2NDは ほとんど誰も買わなかったですね。私も 後輩が聴き飽きたところで、物々交換で譲ってもらいました。
1STは、WHISKY PLACE以外は 凡曲だったし、2NDは 全てが凡曲の印象です。2NDの星条旗よ永遠なれも ジミヘンが演ってたやつと思って聴いたら 行進曲の方で がっかりしました。
それと「マイク・ピネラが加入するバンドは すぐ解散する」なんて 陰口叩かれてましたが、本人には悪いですが、これも そうなっちゃいましたね(笑)。

2011/09/20 (Tue) 11:51 | EDIT | REPLY |   
フレ  
Ramatam

>zaganさん
やっぱり(笑)。

>K平さん
やっぱそれなりに話題性高かったんですね。
マイク・ピネラの名前も会話に出てくるほどの知名度あったんだ…。

2011/09/21 (Wed) 20:35 | EDIT | REPLY |   

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