Jimi Hendrix - Hendrix in the West
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Jimi Hendrix - Hendrix in the West (1972)

ジミ・ヘンドリックス没後41年ともなってしまった2011年9月18日、今でも衰えない人気を誇っているし、恐ろしいことに新しいアルバムもリリースされまくっているという状況は3年しか活動していなかったミュージシャンとしては異常な事態だろう。それだけ精力的に仕事をしていたということかもしれないが、もう20年以上も自分も聴いているワケで、かなり頭の中に刷り込まれた音があるものだ。それは多分人それぞれに思い入れのある時代時代のアルバムによるんだろうなぁ、と。はて、様々な編集盤がリリースされ、ライブも色々なものがリリースされていた状況が続いていたところに遺族がきちんと法的にジミ・ヘンドリックスの音源を管理する権利を経て新たにリリースされているシリーズになってからはかなり整理されたCDに統一されてきているので助かる話だ。それ以前から聴いている人間としては実に整理しにくい状況だった。そんな中の一枚でもあった「Hendrix in the West」が今回リマスター拡張版として再発されたばかりだ。
オリジナルの発表は1972年のことで、全8曲が収録されていて実は6つのライブショウから秀逸なテイクを集めた名盤として知られていた。70年のバークレーの1stショウ、2ndショウ、更にはリハーサル音源から、そして曰くつきの69年のロイヤル・アルバート・ホールでの名演2曲、これは69年のサンディエゴ公演としてクレジットされてリリースされていた。そのサンディエゴ公演からも「Red House」が入っていたのと、ワイト島フェスから1曲と見事な編集盤として仕上がっていたものだ。アナログ時代のレコードと言う媒体をフルに活用した結果のチョイスが見事にジミ・ヘンドリックスのライブパフォーマンスをパッケージした代物だが、今回のCDリリースにあたり、11曲まで拡張された…と言ってもサンディエゴ公演の曲が増やされただけで拡張と呼べるほどのものでもない。まぁ、それならオリジナルなままで出された方が良かったかなとも思うが、更に評判なのは68年のロイヤル・アルバート・ホールでの2曲が権利関係の都合からか本当にサンディエゴ公演の音源に差し替えられているので、オリジナルなアルバムを聴きまくっていた人は「ん?」という感じになるだろう。今の時代ネットで情報収集くらいは簡単にできるので、この差し替え劇については知ってのことかもしれないが。まあ、それに加えて曲順がどういう意図なのか思い切り替えられているのも「?」だが…。「Hendrix in the West」はやはり「Johnny B Goode」から始まってほしいなぁ。ちなみに結構珍しい曲ばかりを集めたライブアルバムにもなっていたんだよ、「Hendrix in the West」って。カバー曲もそんなに何度もやってた訳じゃないし、「Little Wing」だって数えるくらいしかライブ演奏されてないはず。ここまで中途半端にリリースするならどのライブも完全版丸ごとでボックス10枚組とかで出せば良いのに。ほとんどの公演が陽の目を見ているんじゃないか、これ?
…とまぁ編集盤としての在り方には不満が残るものの、ジミ・ヘンドリックスのライブという意味ではもう圧倒的に凄まじい音です。どの曲も選び抜かれただけあってとんでもない迫力と宇宙からの演奏を生々しく聴けるので一気にハマり込めます♪サンディエゴ公演がそもそもとんでもないライブで、それが5曲入ってるからそりゃ凄いわ。その隙間にバークレーのライブでしょ?ホントに今の時代ではこんな熱い演奏って誰も出来ないでしょ、ってくらいの熱気。何なんだろうね、このとんでもない空気感は。ジミ・ヘンドリックスのギターだけじゃなく、エクスペリエンスはバンドのマジックもある。ブルースはホントにブルースしてるし、R&Rは完全なR&Rだし、それでいてジミ・ヘンドリックスだし。耳タコなくらい聴いた曲ばかりなのにこんなに熱くなるんだから困ったものだ。ストラトも凄い音してるし、いや、音が良いから凄く細かい部分の生々しい音が分かってくる。なるほど、リマスターだもんな、と今気づいた。ちょっと宇宙に行ってたもんで…。たまに聴くとやっぱり凄いのを実感するジミ・ヘンドリックス。そういう意味でこういうリリースは聴くのに良いきっかけだ。


ジミ・ヘンドリックス没後41年ともなってしまった2011年9月18日、今でも衰えない人気を誇っているし、恐ろしいことに新しいアルバムもリリースされまくっているという状況は3年しか活動していなかったミュージシャンとしては異常な事態だろう。それだけ精力的に仕事をしていたということかもしれないが、もう20年以上も自分も聴いているワケで、かなり頭の中に刷り込まれた音があるものだ。それは多分人それぞれに思い入れのある時代時代のアルバムによるんだろうなぁ、と。はて、様々な編集盤がリリースされ、ライブも色々なものがリリースされていた状況が続いていたところに遺族がきちんと法的にジミ・ヘンドリックスの音源を管理する権利を経て新たにリリースされているシリーズになってからはかなり整理されたCDに統一されてきているので助かる話だ。それ以前から聴いている人間としては実に整理しにくい状況だった。そんな中の一枚でもあった「Hendrix in the West」が今回リマスター拡張版として再発されたばかりだ。
オリジナルの発表は1972年のことで、全8曲が収録されていて実は6つのライブショウから秀逸なテイクを集めた名盤として知られていた。70年のバークレーの1stショウ、2ndショウ、更にはリハーサル音源から、そして曰くつきの69年のロイヤル・アルバート・ホールでの名演2曲、これは69年のサンディエゴ公演としてクレジットされてリリースされていた。そのサンディエゴ公演からも「Red House」が入っていたのと、ワイト島フェスから1曲と見事な編集盤として仕上がっていたものだ。アナログ時代のレコードと言う媒体をフルに活用した結果のチョイスが見事にジミ・ヘンドリックスのライブパフォーマンスをパッケージした代物だが、今回のCDリリースにあたり、11曲まで拡張された…と言ってもサンディエゴ公演の曲が増やされただけで拡張と呼べるほどのものでもない。まぁ、それならオリジナルなままで出された方が良かったかなとも思うが、更に評判なのは68年のロイヤル・アルバート・ホールでの2曲が権利関係の都合からか本当にサンディエゴ公演の音源に差し替えられているので、オリジナルなアルバムを聴きまくっていた人は「ん?」という感じになるだろう。今の時代ネットで情報収集くらいは簡単にできるので、この差し替え劇については知ってのことかもしれないが。まあ、それに加えて曲順がどういう意図なのか思い切り替えられているのも「?」だが…。「Hendrix in the West」はやはり「Johnny B Goode」から始まってほしいなぁ。ちなみに結構珍しい曲ばかりを集めたライブアルバムにもなっていたんだよ、「Hendrix in the West」って。カバー曲もそんなに何度もやってた訳じゃないし、「Little Wing」だって数えるくらいしかライブ演奏されてないはず。ここまで中途半端にリリースするならどのライブも完全版丸ごとでボックス10枚組とかで出せば良いのに。ほとんどの公演が陽の目を見ているんじゃないか、これ?
…とまぁ編集盤としての在り方には不満が残るものの、ジミ・ヘンドリックスのライブという意味ではもう圧倒的に凄まじい音です。どの曲も選び抜かれただけあってとんでもない迫力と宇宙からの演奏を生々しく聴けるので一気にハマり込めます♪サンディエゴ公演がそもそもとんでもないライブで、それが5曲入ってるからそりゃ凄いわ。その隙間にバークレーのライブでしょ?ホントに今の時代ではこんな熱い演奏って誰も出来ないでしょ、ってくらいの熱気。何なんだろうね、このとんでもない空気感は。ジミ・ヘンドリックスのギターだけじゃなく、エクスペリエンスはバンドのマジックもある。ブルースはホントにブルースしてるし、R&Rは完全なR&Rだし、それでいてジミ・ヘンドリックスだし。耳タコなくらい聴いた曲ばかりなのにこんなに熱くなるんだから困ったものだ。ストラトも凄い音してるし、いや、音が良いから凄く細かい部分の生々しい音が分かってくる。なるほど、リマスターだもんな、と今気づいた。ちょっと宇宙に行ってたもんで…。たまに聴くとやっぱり凄いのを実感するジミ・ヘンドリックス。そういう意味でこういうリリースは聴くのに良いきっかけだ。
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