Joss Stone - LP1

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Joss Stone - LP1 (2011)
Lp1 Superheavy
LP1 - Joss Stone LP1 The Soul Sessions - Joss Stone The Soul Sessions

 特に自分の趣味的にはR&Bやソウルというものを聴くワケでもなくて、そりゃ聴けば凄いなぁ~ってのはあったりするんだけど、あまり幅を広げようとするジャンルではなかったんですね。だからあんまり詳しくないけどさ、ただ聴いててハートに染み渡るというか心踊るような歌声に出会った時はやっぱり聴き続けることもある。まぁ、黒人ソウルにはそれでもあまりじっくりと聴き込むってのはなかったかなぁ…。何でだろ?多分未熟な自分の耳のせいです。ところがですねぇ、ここのところエイミー・ワインハウスやジョス・ストーンと言ったとんでもないソウルフルなシンガーが英国から出てきて、そんなの聴いてるともうとんでもないワケよ。ジャニス・ジョプリンの再来と言われる逸材は何人かいたけど結局皆話題だけだったりしてなかなか本物ってのがシーンに生き残れていないのも実情、それがこの人達の存在で、まだまだこんな歌声の女性はいっぱいいるんじゃないか?なんて思ったりした。生憎エイミー・ワインハウスは生き様までジャニス・ジョプリンと似たような破滅型だったようで、天分の才能を出しながらもロックな生き様をさらけ出してドラッグで消えていった…かどうかしらないが、多分そんな感じ。

 さて、一方の清廉潔白に見えるソウルシンガー、ジョス・ストーンは若くして出てきたのもあって当初のソウル好き好き路線からアルバムを重ねる毎にどこか単なる流行りもの的な黒人音楽との融合品になってきて、本人の意向なのか作り手の売る側の意向なのか、興味をそそらない代物をリリースしていた。まぁ、今回の新作「Lp1」を聴いてみて思うのはやっぱり本人はもっともっと純粋にソウルを歌いたかったんだなと安心したし、これまでよりもより一層パワフルに心に訴えかけてくる歌がホントに心に染みる。ソウルってのは音楽のジャンルじゃなくて、ホントに心に響く歌の事を言うワケで、それはジャニス・ジョプリンでもそうだし…、ジャニスはブルースと言ってたけどさ、いいんだよそんなのどっちでも。ただね、ホントにジョス・ストーンの「Lp1」は過去最高の傑作であること間違いないし、今世の中で簡単に聴ける音の中でこれだけ心に入ってくる歌を聴けることも他にはないだろう。

 調べてみるとジョス・ストーンがあのユーリズミックスのデイブ・スチュワートの作品製作のお手伝いに行った先で、環境的に盛り上がったのか、売り側の意図から解き放たれて好きにソウルを歌いたくなったのか、6日間で録音を済ませた勢いと感情の込められた作品らしい。そりゃ、そんだけのパワーが聞き手にダイレクトに響くんだからとんでもないアルバムだわさ。シャウトとか歌の技術とか多分凄く上手いし色いろあるんだろうけど、何でもいいっす。ちょっと大きめの音でジョス・ストーンの息遣いを聴きながら歌を聴いているとホントに響く。素晴らしい。良い音楽に出会えたなぁと思う。こんな作品ばかり作ってたら命短くなっちゃうだろうからたまにで良いけど、こんな魂聴かせてほしいな。

 この後にはデイブ・スチュワートと意気投合したのかミック・ジャガー率いるSuperheavyに参加しているので、そっちもまた楽しみだが、どう考えたって別にミック・ジャガーの歌がジョス・ストーンのように響く声なワケでもないし、他のメンバーを見てもジョス・ストーンが最高の歌い手だってことは一目瞭然なので、果たしてどんなコラボが聴けるのか楽しみだ。ジャニス・ジョプリンって良いなぁと思ってるひとはジョス・ストーンの「Lp1」聴いて後悔することはありません。時代を超えた最高のシンガーが、エイミー・ワインハウスの分まで一人で伝えてみせると言わんばかりの超熱唱歌唱を心で聴いてほしいです♪







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フレ
Posted byフレ

Comments 6

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zagan  
ぢつわ

先日聞く機会があったんです。以前話題に上ってたので、気に留めてたんですが、教えた人がやたら気に入ったみたいで「買ったよー」と知らせてくれて。

で、いきなり一曲目のアコースティックなイントロから期待大。
結果、一枚通して実にナチュラルな味で、すごい気に入りました。

これ、買いの一枚ですね。

2011/09/05 (Mon) 20:54 | EDIT | REPLY |   
風呂井戸  
今度は必ず

 Joss Stone !!、 Jeff Beck のライブで見ただけで、アルバムを聴こう聴こうと思っていながら、つい聴かずに今日になってしまっていた。
 フレさんがこれだけ言うのですから、これは今回は是非聴いてみます。(^^;

2011/09/05 (Mon) 23:31 | EDIT | REPLY |   
フレ  
LP1

>zaganさん
お?凄かったでしょ?じっくりと歌を聴いてみるとホント凄いから。
BGMにしたらBGMでそれなりにカッチョよく聴けるけど圧倒的に歌とメロディ♪

>風呂井戸さん
ほんとにね、これ、華麗さとか艶めかしさとかとは違う世界だけど剥き出しの魂に触れられる感じ。
自分もベックのライブで見たのがきっかけだけど、イメルダ・メイじゃなくてこっちに来たねぇ…。
マジにオススメです、ってか聴いたら泣けると思う。

2011/09/05 (Mon) 23:52 | EDIT | REPLY |   
ヘビメタじじい  
早くレンタルでないかな~

はい、お邪魔しま~す。
わたしも、ジョス、大好きです。
インタビューとか聞くと、音楽に対してピュアな向かい方が、とても好感を感じます。
あ、歌も良いですよね。
元々ジャニスが大好きで、よく比較もされ、ちょっとしたフレーズ回しなんか、ジャニスを彷彿とさせますが、かと言ってまねではなく、自分の歌世界を持っています。
ただパワフルなだけでなく、感情に沁み込んでくるものを持ってますよね。

貧乏が金欠で…レンタルとネットからのダウンロード専門の私は、早くレンタル店に…と、首をろくろ首にして待っております。
フレさんが指摘しているように、製作・販売をする業界との、行き違い、ジレンマみたいにものもあるんだろうけど、このままピュアな姿勢を続けて、我々を楽しませて欲しいですよね。
誰かみたいに、サッサとあの世にいかないで…。

2011/09/06 (Tue) 15:06 | EDIT | REPLY |   
風呂井戸  
久々の感動もの

 フレさんのお勧め度が高いので聴いてみました。
 ジェフ・ベックでは、あのロニー・スコッツでは、私はジョスよりはイモージェン・ヒープの方に行ったのです。そしてその後のロックン・ロール(イリディウム)は、”あちらの美空ひばり”と言っていい(私がそう言うのですが)イメルダ・メイに寄っていったんですが、このジョス・ストーンの「colour me free」を聴こう聴こうと思っていて聴いてなかったものです。
 そして、このアルバム「LP1」、いっや~~驚きました。ジャニス唱法はわかってはいましたが、そんなこと関係なく無条件に久々の感動もの。まだ一通り聴いたところですが・・・・”last one to know”には痺れまくってしまいました。

2011/09/07 (Wed) 17:26 | EDIT | REPLY |   
フレ  
Joss Stone

>ヘビメタじじいさん
お?お好きですか♪
そうそう、ジャニスの真似じゃなくて思い切り歌ったらこうなるってだけでしょう。熱唱、ですね♪
ホントにピュアに歌い続けて欲しいですよ、彼女には。

>風呂井戸さん
このアルバムから入るのは正解だと思いますよ。
間違いなく屈指の作品ですしね♪多分聞けば聴くほどにハマれるかと…。
って自分も結構ハマって聴いてました♪

2011/09/08 (Thu) 21:33 | EDIT | REPLY |   

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