Steve Winwood - Steve Winwood




最近のクラプトンとの共演でまたその才能をシーンに魅せしめてくれたとも言えるスティーブ・ウィンウッドだが、天才少年の名の通りにシーンに登場してきたのは60年代で、かなり古い人。それでいてグループ活動主体だったのでなかなかソロアルバムがリリースされなかったんだが、ようやくのソロアルバムをリリースしたのは1977年のこと。あまりにも遅すぎたソロデビューのような気もするが、それなりに事情があっての話だろう。ファースト「スティーヴ・ウィンウッド」から後には自らが全ての楽器を演奏する完全ソロアルバムなんかに進むのでやりたいことあればさっさとやれば良かったのにね。
1977年にリリースされたタイトルが示す通り最初のソロアルバム「スティーヴ・ウィンウッド」。スティーブ・ウィンウッドって人の音楽性ってのは自分的にはまるで理解できたことがないので、グループ時代からかなり偏見を持った聴き方をしてたんですよね。歌も上手いしギターも鍵盤も何でもこなすホントに才能のあるマルチミュージシャンだってのはあちこちで見かけるセッションで十分にわかってるしその時はかなり感動するんだがなぁ、関連バンドやソロアルバム聴くと全然面白みを感じないのが常。何でだろう…?って不思議な人なのでした。しかし流れ的にちょいとまた聴いてみようかな、ってことでかなり久しぶりに聴きました「スティーヴ・ウィンウッド」。
最初から何というのか…、AOR的なサウンドと正にブルーアイドソウルな歌声ととんでもなくエモーショナルなギターが鳴り響く楽曲から始まって、やっぱり才能は凄いなぁ…としみじみと思うものだ。ギターにしてもベースにしてもドラムにしても見事なものだけど…。うん、一応アルバム全編聴いてみました。佳作、っつうか多分好きな人には凄い名盤かもしれないと思うレベルの出来映えでさすがです。哀愁漂う秋の空的な作品で、やっぱ最初のソロアルバムだと気合入ってるのかなぁというのはよくわかります。ただまぁ、残念なことにどれもこれも自分的には生理的に受け付けない音だってのはまるで変わらなかった(笑)。どこが面白いのか全然わからなくてさ、響く所がないんだよねぇ…、ってかこういう音ってホントダメ。んなことで別にキライだってことを敢えてここで宣言しなくても良いんだろうけど、再トライした結果まだ自分には「スティーヴ・ウィンウッド」の良さがわからなかった、ってことで。
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