Roger Daltrey - Under a Raging Moon
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Roger Daltrey - Under a Raging Moon (1986)

Roger Daltrey Performs The Who's Tommy (7 July 2011 Manchester, UK)
Roger Daltrey Performs The Who's Tommy - 15 July 2011 Guilford, UK
有名バンドのメンバーに依るソロアルバムってのはどうしても評価と言うか価値が低くなってしまって真剣に取り組み機会が多くはない。ましてやそれがブレインではないメンバーの場合はあくまでもプレイヤーとしての作品なワケで、そうなると個性ってのはそのプレイでのみの話になるのでバンドでの有機的なマジックとは別の話で力量の世界になる。世の中のバンドのメンバーが全員才能あれば別だけど多くは突出したメンバーとそれなりのメンバーで構成されているのだから余計にバンドとの価値に差が付く。Zeppelinに於いてはやはりジミー・ペイジが絡まないと面白みに欠けるし、ロバート・プラントのソロ作品じゃ物足りない訳だ。さて、一方のThe Whoはどうだろうか…、こちらも天才ピート・タウンゼントがメインのバンドなのでボーカリストのロジャー・ダルトリーのソロなんてねぇ…と思ってたんだが、これがまた意外とよろしいアルバムが多い。人徳によるものかもしれないが、秀逸なコンポーザーや仲間に重宝されているおかげで良作が多いんだな。
今回は1985年にリリースされた「Under a Raging Moon」で、ロジャー・ダルトリーの何枚目だろ?結構な作品数出してるんで8枚目くらいになるのか?この人の場合自分でやりたい音楽性なんてものはほとんど見当たらなくて、とにかく男臭くてマッチョな歌がめいっぱい歌えればなんでも良いんだ、っていう感じなのでプロデュースする方もやりやすいんだろう。俳優とかもやってるのでイメージも掴みやすいだろうし。そういう意味でそれぞれのソロアルバムは割と毛色が異なっていたりするもののどれもたくましく聴かせてくれる作風に変りはない。80年代に入ってからは元Babe Ruthのアラン・シャックロックあたりと会合してソロ作品には結構絡んでいるのも面白い。英国ロックの奥深さはそんなところでもつながってくる。ラス・バラッドとかもね、この「Under a Raging Moon」では思い切り絡むのでロジャー・ダルトリーのソロ作品って結構メンツが渋くて楽しめるのだ。
まずはピート作の「After The Fire」で幕を開けるのだが、ここでもピートが曲を提供していて、更にピートも自分のライブでもこの曲をさっさと演奏したりしているので、まぁ、盟友って感じかね。80年代のピートのソロ作品らしいビートの効いた曲でやっぱりロジャーの歌声が一番ハマる。アルバム全体的には聴いているとすごく力強さが漲ってくるようなパワーを与えてくれる作品で、ボーカリストとしてここまで力強い人も多くはないので貴重な存在かもしれない。曲調というかはロジャーの歌声でアルバムに一貫性を持たせている良作。かなりの傑作になっているので割とオススメしちゃうアルバムです。同様の傾向を持っているブライアン・アダムスも曲を提供しているけど、ロジャーが歌ったのを聴いてかどうかわからないけど、本人も自分でリメイクしているようで元々それほど入れ込んでなかった曲でもロジャーが歌っちゃったらかっこ良かったってことかもね。
そして何と言ってもこのアルバムの話題はと言えばタイトル曲の「Under a Raging Moon」。いやね、とにかく曲も相当かっこ良い疾走感でこんなところに埋もれさせておくのが勿体無いくらいのレベルなんだが、更に中間にドラムソロパートを設けていてここに何と7人のドラムソロを詰め込んでいる。その7人がMartin Chambers (The Pretenders)、Roger Taylor (Queen)、Cozy Powell、Stewart Copeland (The Police)、Zak Starkey(現The Who)、Carl Palmer (EL&P)、Mark Brzezicki (Big Country)という布陣でそれぞれ12小節づつドラムソロを披露しているんだな。これがまたドラマーも個性が出るんでんぇ…中でもコージー・パウエルは超個性的なのがわかる。どういうワケだかこの「Under a Raging Moon」をThe Whoのベーシストであるジョン・エントウィッスルが自分のソロライブで毎回取り上げていて気に入っているようだ。このアルバムにベースで参加しているワケじゃないのにね。
ってな感じで、相当のロックアルバムに仕上がっているのでロジャー・ダルトリーのソロアルバムかぁ…と思わずにロジャー・ダルトリーというボーカリストのロックアルバムとして聴いてみるとかなりロックを堪能できます。オススメの作品ですね。


![Roger Daltrey Performs The Who's Tommy (7 July 2011 Manchester, UK) [Live] - Roger Daltrey](http://ax.phobos.apple.com.edgesuite.net/ja_jp/images/web/linkmaker/badge_itunes-lrg.gif)

有名バンドのメンバーに依るソロアルバムってのはどうしても評価と言うか価値が低くなってしまって真剣に取り組み機会が多くはない。ましてやそれがブレインではないメンバーの場合はあくまでもプレイヤーとしての作品なワケで、そうなると個性ってのはそのプレイでのみの話になるのでバンドでの有機的なマジックとは別の話で力量の世界になる。世の中のバンドのメンバーが全員才能あれば別だけど多くは突出したメンバーとそれなりのメンバーで構成されているのだから余計にバンドとの価値に差が付く。Zeppelinに於いてはやはりジミー・ペイジが絡まないと面白みに欠けるし、ロバート・プラントのソロ作品じゃ物足りない訳だ。さて、一方のThe Whoはどうだろうか…、こちらも天才ピート・タウンゼントがメインのバンドなのでボーカリストのロジャー・ダルトリーのソロなんてねぇ…と思ってたんだが、これがまた意外とよろしいアルバムが多い。人徳によるものかもしれないが、秀逸なコンポーザーや仲間に重宝されているおかげで良作が多いんだな。
今回は1985年にリリースされた「Under a Raging Moon」で、ロジャー・ダルトリーの何枚目だろ?結構な作品数出してるんで8枚目くらいになるのか?この人の場合自分でやりたい音楽性なんてものはほとんど見当たらなくて、とにかく男臭くてマッチョな歌がめいっぱい歌えればなんでも良いんだ、っていう感じなのでプロデュースする方もやりやすいんだろう。俳優とかもやってるのでイメージも掴みやすいだろうし。そういう意味でそれぞれのソロアルバムは割と毛色が異なっていたりするもののどれもたくましく聴かせてくれる作風に変りはない。80年代に入ってからは元Babe Ruthのアラン・シャックロックあたりと会合してソロ作品には結構絡んでいるのも面白い。英国ロックの奥深さはそんなところでもつながってくる。ラス・バラッドとかもね、この「Under a Raging Moon」では思い切り絡むのでロジャー・ダルトリーのソロ作品って結構メンツが渋くて楽しめるのだ。
まずはピート作の「After The Fire」で幕を開けるのだが、ここでもピートが曲を提供していて、更にピートも自分のライブでもこの曲をさっさと演奏したりしているので、まぁ、盟友って感じかね。80年代のピートのソロ作品らしいビートの効いた曲でやっぱりロジャーの歌声が一番ハマる。アルバム全体的には聴いているとすごく力強さが漲ってくるようなパワーを与えてくれる作品で、ボーカリストとしてここまで力強い人も多くはないので貴重な存在かもしれない。曲調というかはロジャーの歌声でアルバムに一貫性を持たせている良作。かなりの傑作になっているので割とオススメしちゃうアルバムです。同様の傾向を持っているブライアン・アダムスも曲を提供しているけど、ロジャーが歌ったのを聴いてかどうかわからないけど、本人も自分でリメイクしているようで元々それほど入れ込んでなかった曲でもロジャーが歌っちゃったらかっこ良かったってことかもね。
そして何と言ってもこのアルバムの話題はと言えばタイトル曲の「Under a Raging Moon」。いやね、とにかく曲も相当かっこ良い疾走感でこんなところに埋もれさせておくのが勿体無いくらいのレベルなんだが、更に中間にドラムソロパートを設けていてここに何と7人のドラムソロを詰め込んでいる。その7人がMartin Chambers (The Pretenders)、Roger Taylor (Queen)、Cozy Powell、Stewart Copeland (The Police)、Zak Starkey(現The Who)、Carl Palmer (EL&P)、Mark Brzezicki (Big Country)という布陣でそれぞれ12小節づつドラムソロを披露しているんだな。これがまたドラマーも個性が出るんでんぇ…中でもコージー・パウエルは超個性的なのがわかる。どういうワケだかこの「Under a Raging Moon」をThe Whoのベーシストであるジョン・エントウィッスルが自分のソロライブで毎回取り上げていて気に入っているようだ。このアルバムにベースで参加しているワケじゃないのにね。
ってな感じで、相当のロックアルバムに仕上がっているのでロジャー・ダルトリーのソロアルバムかぁ…と思わずにロジャー・ダルトリーというボーカリストのロックアルバムとして聴いてみるとかなりロックを堪能できます。オススメの作品ですね。
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