Izzy Stradlin & Ju Ju Hounds - Izzy Stradlin & Ju Ju Hounds

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Izzy Stradlin & Ju Ju Hounds - Izzy Stradlin & Ju Ju Hounds (1992)
Izzy Stradlin & Ju Ju Hounds 117゜
Izzy Stradlin and the Ju Ju Hounds - Izzy Stradlin & The Ju Ju Hounds Izzy Stradlin and the Ju Ju Hounds Wave of Heat - Izzy Stradlin Wave of Heat

 Guns 'n Rosesの仲にあってIzzy Stradlinと云う人の存在意義がなかなか傍目から見るとわからなくて、別に地味なロン・ウッドみたいな人だし、フロントは派手な二人がいてギター二人いるからという曲が多いわけでもなく、脱退話があったからと言っても別にバンドは大して影響ないんじゃないの?なんて思ってた。それが一気に崩壊の道に進むんだから面白い。バンドの中の人間関係とかはともかく、ソングライティング面での影響が大きかったようだ。結局この後Guns n' Rosesとしてはカバーアルバム出しただけでメンバー総入れ替えの解散に等しかったもんな。それも多分作曲面でのイニシアティブを取れる人がいなかったからということだろう。簡単に言えばアクセルが満足するレベルの曲が出てこなかったんじゃないだろうかね?それを満足させていたIzzy Stradlinと云う人の価値は大きかったようだ。そんな風に見てみるとIzzy Stradlinと云う人の素質を聴きたくなる。

 1992年、Guns n' Rosesを脱退して即座に作ってリリースした最初のソロアルバム「Izzy Stradlin & Ju Ju Hounds」。前年にGuns n' Rosesであんだけたくさんの曲をリリースしていて、更にこのアルバムを出してくるってのは相当才能が溢れていたか、採用されなかった曲が多かったのか…、まぁ、後者な気がするけど、それにしても地味な印象だったIzzy Stradlinのソロ作品ってセールス的なものはともかくとして、才能を知らしめた一枚になった気がする。

 思い切りリラックスした作風で、そこにはテンションの高いハードロックなんてのはまるで見当たらず、まるで気負わない音が詰め込まれているのだ。ジョー・ストラマーと同じような境地なのかもしれん。レゲエやスカ、カリプソ風からカントリーフレーバーは散りばめられていて実にソフトにアメリカなサウンドを「レット・イット・ブリード」の頃のストーンズのように出してきている。歌にパワーはないし、これでバンドとして行けるってワケじゃないが、ソロ作品としてはかなり楽しめる内容で、Izzy Stradlinと云う人の本質が出ている気がする。多分Guns n' Rosesだけでは収まり切らない幅広い音楽アプローチを持っていたんだろう、だから故にバンドメンバーからも重宝されていたクリエイターだったワケだ。納得。

 このまま肩書きなしでアメリカンソングライターとして確立できれば面白かったんだろうけど、なかなかそうも行かなかったようで、ある意味Guns n' Rosesにいたことが音楽かつどの幅を制限してしまっているのかもしれない。ま、聞く人は聴くっていう作品だから面白いけどね。こんなのをGuns n' Rosesのメンバーに持ってったらああいう雰囲気のサウンドになるのか、と思うとなるほどってのもあるし、「Izzy Stradlin & Ju Ju Hounds」は深く遊べる作品です。







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フレ
Posted byフレ

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