Ten Years After - Positive Vibrations
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Ten Years After - Positive Vibrations (1974)

先日UFOの「現象」を聴きながら、ふとクレジットを見ているとレオ・ライオンズという名前があって、それもプロデューサーってトコにあるのだから、もちろんUFOの名盤と呼ばれる「現象」をプロデュースしたのだろう。ん?と思ってネットでアレコレ見ているとやっぱりあのレオ・ライオンズだった。あの、ってのはTen Years Afterでひたすら狂ったようにアタマを振り続けてベースを弾いていた男です。でも、UFOの「現象」が1974年リリースって…、Ten Years Afterってまだ現役活動していた時期なんじゃない?と思って確認するとやっぱりそうだ。
「Positive Vibrations」という作品を1974年にリリースしているから、レオ・ライオンズも色々と仕事をしていたのだろう。Ten Years Afterにある意味見切りをつけてプロデュースでも…って事で同じクリサリスレーベルに所属していたバンドのプロデュースをしたのだろうか。UFOとしても多少名前がある人間が使えるならそれに越したことはないってのあっただろうし、その頃の英国のロックの音楽性の違いや方向性なんてのはそれほど大きな問題じゃなかっただろう。ブルースバンドのベーシストがハードロックを作るってのは実際どうなんだろか、とは思うが、単に楽器を持ってアンプで鳴らす連中の出す音をまとめ上げるってなもんだ。
さて、そのTen Years Afterの「Positive Vibrations」という作品は現役時代最後のスタジオ・アルバムでして、現役時代ってのはまぁ70年代ってことだが、これほどまでにバンドが崩れていく姿を最後まで見せていったバンドもそんなに多くない。元々10年後までバンドが存続するようにっていう時代を反映したバンド名だったが9年で解散しちゃった。ある意味正しい予見をしていたってことか。全盛期の「Cricklewood Green」「Ssssh」「Watt」あたりからするとその後の作品はほとんど聴くこともなく、ダメだなぁ~って感じで思ってたけど、今回聴き直しました「Positive Vibrations」。簡単に書けば、別にTen Years Afterである必要もないし、楽曲レベルも特筆すべき点が見当たらない。単に曲を奏でてみましたって感じにミドルテンポのナンバーがアルバムを占めるだけ。新しい取り組みってワケでもなく、ブルースなワケでもなくジャズでもなくポップスでもなく気合の入ったロックでもなく、ギタープレイに注目ってワケでもなく、何のためにこの音は存在しているのだろう、っていう程に面白くない作品。余程のファンでも「Positive Vibrations」を真剣に数十回聴いたって人は多くないだろう。何でこんなんになっちゃったんだ?っていう失望の方が大きくて…、才能の枯渇という言葉しか出てこない。もともとプレイの熱さで評判が良かったんだしね。そういうことならアメリカのジョージ・サラグッドみたいにカバー中心で勝負ってのもあったろうに。そんな方向性も見つけたかったのか「Going Back To Birmingham」っつう50sR&Rスタイルのナンバーが一番生き生きといしてて良いかも。
バンドを10年続けるのが難しい時代だった60年代から70年代。その中で動乱の時代を走り抜けたバンドとしては結構メジャーな部類に入るTen Years Afterだが、終焉がやや寂しいものになってしまった。そういう難しさってのを「Positive Vibrations」からは大いに感じるが、「Positive Vibrations」を最初に聴いた人ってTenn Years Afterのファンになることあるんだろうか?う~ん、BGMに流れているサウンドとしてもちょいと引っ掛かってしまうしなぁ…。


先日UFOの「現象」を聴きながら、ふとクレジットを見ているとレオ・ライオンズという名前があって、それもプロデューサーってトコにあるのだから、もちろんUFOの名盤と呼ばれる「現象」をプロデュースしたのだろう。ん?と思ってネットでアレコレ見ているとやっぱりあのレオ・ライオンズだった。あの、ってのはTen Years Afterでひたすら狂ったようにアタマを振り続けてベースを弾いていた男です。でも、UFOの「現象」が1974年リリースって…、Ten Years Afterってまだ現役活動していた時期なんじゃない?と思って確認するとやっぱりそうだ。
「Positive Vibrations」という作品を1974年にリリースしているから、レオ・ライオンズも色々と仕事をしていたのだろう。Ten Years Afterにある意味見切りをつけてプロデュースでも…って事で同じクリサリスレーベルに所属していたバンドのプロデュースをしたのだろうか。UFOとしても多少名前がある人間が使えるならそれに越したことはないってのあっただろうし、その頃の英国のロックの音楽性の違いや方向性なんてのはそれほど大きな問題じゃなかっただろう。ブルースバンドのベーシストがハードロックを作るってのは実際どうなんだろか、とは思うが、単に楽器を持ってアンプで鳴らす連中の出す音をまとめ上げるってなもんだ。
さて、そのTen Years Afterの「Positive Vibrations」という作品は現役時代最後のスタジオ・アルバムでして、現役時代ってのはまぁ70年代ってことだが、これほどまでにバンドが崩れていく姿を最後まで見せていったバンドもそんなに多くない。元々10年後までバンドが存続するようにっていう時代を反映したバンド名だったが9年で解散しちゃった。ある意味正しい予見をしていたってことか。全盛期の「Cricklewood Green」「Ssssh」「Watt」あたりからするとその後の作品はほとんど聴くこともなく、ダメだなぁ~って感じで思ってたけど、今回聴き直しました「Positive Vibrations」。簡単に書けば、別にTen Years Afterである必要もないし、楽曲レベルも特筆すべき点が見当たらない。単に曲を奏でてみましたって感じにミドルテンポのナンバーがアルバムを占めるだけ。新しい取り組みってワケでもなく、ブルースなワケでもなくジャズでもなくポップスでもなく気合の入ったロックでもなく、ギタープレイに注目ってワケでもなく、何のためにこの音は存在しているのだろう、っていう程に面白くない作品。余程のファンでも「Positive Vibrations」を真剣に数十回聴いたって人は多くないだろう。何でこんなんになっちゃったんだ?っていう失望の方が大きくて…、才能の枯渇という言葉しか出てこない。もともとプレイの熱さで評判が良かったんだしね。そういうことならアメリカのジョージ・サラグッドみたいにカバー中心で勝負ってのもあったろうに。そんな方向性も見つけたかったのか「Going Back To Birmingham」っつう50sR&Rスタイルのナンバーが一番生き生きといしてて良いかも。
バンドを10年続けるのが難しい時代だった60年代から70年代。その中で動乱の時代を走り抜けたバンドとしては結構メジャーな部類に入るTen Years Afterだが、終焉がやや寂しいものになってしまった。そういう難しさってのを「Positive Vibrations」からは大いに感じるが、「Positive Vibrations」を最初に聴いた人ってTenn Years Afterのファンになることあるんだろうか?う~ん、BGMに流れているサウンドとしてもちょいと引っ掛かってしまうしなぁ…。
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