UFO - Phenomenon

6 Comments
UFO - Phenomenon (1974)
Phenomenon Strangers in the Night
Phenomenon (Bonus Track Version) - UFO Phenomenon (Bonus Track Version) Strangers In the Night (Live) [Remastered] - UFO Strangers In the Night (Live)

 あれやこれやと聴いている内に何故かこういう流れになっていって、マイケル・シェンカーに辿り着いてしまうのもこれまた自分の趣味の偏りさ加減を表しているか。別に良いんだけどさ、そんなに万遍なく音楽聴けるワケじゃないし、好きなモノを何度も聴く方が音楽リスナーとしては理にかなっているワケで、たくさん聴いてりゃいいってもんじゃない。そんなことで、無意識に向かっていったマイケル・シェンカーがメジャーな世界に飛び出して行った最初のアルバムとなったUFO。

 1974年にリリースされたUFOとしては3枚目のアルバムだけど、マイケル・シェンカーが加入してから最初のアルバムとなった一般的には名盤として語られる「Phenomenon」、個人的には特に名盤とは思わないけれど、重要な曲がいくつか入っているアルバムとして捉えている。だから故に名盤だよ、人に薦めることはあまりない。アルバムってのはやっぱり冒頭でガツンと来て、それからじっくりと様々な音を聞かせてくれるという傾向である方が良くて、冒頭にガツンがないとやっぱり名盤にはなかなかならない。名曲がいくつか入ってるアルバムを名盤とは言わないし。

 そんな戯言はともかく、UFOの声と言えばフィル・モグの名前通りにモゴモゴした感じの抜け切らない歌声がバンドそのものの印象にもなっているし、そこにマイケル・シェンカーが参加したことで後の世代にはマイケル・シェンカーの名前のおかげで耳にする人の方が多いはず。自分もそうだ。それが故にUFOというバンドの本質はなかなか語られにくい部分があって、自分もどうしてもギターから聴いてしまうしさ、それで曲が面白いか?と言われるとなかなかそういう曲は多くない。「Doctor Doctor」や「Rock Bottom」みたいな名曲が入っているということで「Phenomenon」は名盤と言われるのだが、あくまでもその2曲にスポットが当たってしまう。「Rock Bottom」の奇跡的な楽曲クオリティとギタープレイについては正に神憑り、コレをマイケル・シェンカーは18歳の時にレコーディングしていると思うと更に神憑りとしか言えない。信じられないギターソロの構築美、リフメイカーとしてもその才能を発揮した楽曲のドライブ感、とにかく素晴らしい曲。

 「Phenomenon」というアルバム、実はかなり多くのバラード調の聴かせる歌が多く、決してHRバンドというような体裁ではない。マイケル・シェンカーのギタープレイも曲に合わせるような抑えたソロが多く、メロディアスさはさすがなのだが、あくまでも歌ありきのソロなのでやや物足りない。ミュージシャン的にはそれで良いんだけど、今のリスナーにはね、うん。もっとHRなスタイルを押し出しても良かったアルバムだと思うけどな、そんなに歌唱力があるわけでもないのだから…と思う次第です。その他多数のブログや雑誌やレビューでは名盤扱いされているけど、自分が思うにはそんな感じ。でも、「Rock Bottom」がある以上、抑えるべき作品にはなってる。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 6

There are no comments yet.
zagan  
隠れファン

1stが出たころ、テレビで「謎の円盤UFO」って子供向けTVやってて、気恥ずかしくて知り合いのレコード屋さんで買えなかったんですが、この"Phenomenon"あたりからおおっぴらに買った記憶がwww

で、久しぶりに聞いてみようと思ったら、以前のサーバーハードディスククラッシュの時に、該当ディレクトリがまるっきり消えてて、再リッピングしなおさないといけないことに気づきました。
12枚・・・ぅぅぅ

2011/07/25 (Mon) 20:56 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>zaganさん

UFO…良くも悪くも恥ずかしい名前かもしれないっすね。
まぁ、Runnaways買うのも同じだったかもしれないですが…。

で、HDDクラッシュの餌食ですか!? CDまだ所有しているならよかったじゃないですか。
アナログ音源をHDD化したものの現物を売ってしまった場合が一番面倒でした…。

2011/07/25 (Mon) 22:31 | EDIT | REPLY |   
ヘタリカ  

最近のフレさんの記事はどーしてもコメしたい曲が多いです。

実のところドクドクは余り好きではないんです。
昔バンドでやり過ぎました。ロックボトムは今でも
ギターを弾くと手癖リフとして残ってます。

ギターを持つとこのリフを弾いたりします。
ウォーミングアップみたいなモンです。

楽器屋でギターの試奏をして何を弾く?
メタリカやメガデスではお里が知れます。

UFOだったら、ワカゾー店員にはわからないです。
元よりギターも「ヘタリカ」なんで
ワカゾー店員が知らない曲で誤魔化します。

ロックボトムはそういう意味では便利な曲です。

2011/07/26 (Tue) 02:11 | EDIT | REPLY |   
ヘビメタじじい  
あ!そうでした…

UFO…懐かしい…
リアルタイムで聴いてましたが…って…
マイケル・シェンカーが居たんでしたね、すっかり忘れて…
忘却が記憶の奥に浸りこみシナプスの受容体の働きが衰えて…
(^_^;)

でも、楽器屋で何を弾くか…
結構、重大な問題ですよね。分かります…
娘のベース選びに付き合った時、私も、で…

ギターなら…
エクストリームの「CUPID''S DEAD」あたりが弾けたらと思うのですが…弾けない…
クラプトンの「Layla」や「Crossroads」をサラッというのも良いが…
ヴェルヴェット・リヴォルヴァーの「Let It Roll」とか…
コツは「ワカゾー店員が知らない曲」ですね!
(^_-)-☆

2011/07/26 (Tue) 18:48 | EDIT | REPLY |   
K平  
一発屋で終わったかと思ったら

見事に路線変更で再生して よりビッグになるってサプライズは、長くロックを聴いてると 何かうれしいですね。
C’MON EVERYBODYは大ヒットしたけれど 二作目はしょぼくて、LANDED IN JAPANは まあまあこんなものか で いつの間にか消えたなあと思ってたら「現象」で見事再浮上。うれしかったです。髪長い頃のM.シェンカーは 音はもちろんだけど、見た目が本当格好いい。
SCORPIONSもデビュー作「ロンサム・クロウ」が全く売れなくて それで終わりのはずが、見事に再生しましたね。これまた うれしかったです。

2011/07/26 (Tue) 19:16 | EDIT | REPLY |   
フレ  
UFO

>ヘタリカさん
この辺のアルバムやバンドは人気高いっすねえ、ここのブログは。平均年齢高そうだもんなぁ(笑)。

ロックボトムのリフはホントかっこ良いっすよね。ギターの試奏…、何弾くかな?
確かにロックボトムは若い店員にかっこ良いと思わせるだろうし、いいかも(笑)。

>ヘビメタじじいさん
自分的にはUFOはシェンカーなんですよねぇ…。
こちらも楽器屋での試奏話(笑)。
十分に「じじい」領域を超えた新しい楽曲群ですよ、それらは…。
自分は買うギターによって変えますね。レスポールん時はZeppで、テレキャスん時はストーンズとか…そんなんでした、確か。

>K平さん
リアルで聴いてたらそういう路線変更に聞こえたバンドだったんですね。
そりゃそうか…。その体験が羨ましい。
やっぱさ、ロックって見た目のかっこ良さが重要なのでシェンカーのルックスも◯です、はい。

2011/07/30 (Sat) 08:23 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply