Judas Priest - Killing Machine
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Judas Priest - Killing Machine (1979)

若さ故に自然発生的にヘヴィメタルという音楽になっていった世代とはやや異なるバンド、ジューダス・プリースト。後年メタルシーンで名を上げていくバンドは大体がその世代が若いが故に勢いを持ってその攻撃性にハマリ込んで行ったという進み方に対して、ジューダス・プリーストの場合はアルバムデビューが1974年頃なのでまだまだメタルなんつう言葉もない頃だし、そもそもやってた音楽性はもっと英国的なハードロック+αのようなものだったし、方向性はどっちなのだ?と思うような作風が多かった。それが自ずからヘヴィメタルという世界に入っていったのか、いち早くシーンの動きを察しての方向転換なのかはともかく、80年代にはメタルゴッドと呼ばれるバンドになるのだから恐れ入る。
1979年にリリースされた5枚目の作品「Killing Machine」は前作「Stained Class」のアルバムレベルの高さを維持しつつ、更にヘヴィメタルというファッションを推し進めた作品で、今頭の中で思い描くジューダス・プリーストのイメージは「Killing Machine」から育ったものだ。ネタ元はやっぱりゲイカルチャーのシーンなんだろうなぁ。こんだけのレザーに鋲を散りばめた中、そしてハーレーに跨ったオトコの硬派な音。それこそがヘヴィメタルという世界を象徴しているワケで、実はジューダス・プリースト以外にここまで革ジャンと鋲付きに拘ったバンドも多くはない。大体が派手めな方に進んで行き、それこそがシーンになっていったものだ。そんな中ジューダス・プリーストの硬派性はより一層特徴的に映ったものだし、象徴だった、うん。
さて、アルバム「Killing Machine」のハイクォリティな楽曲群、今になってアルバムを聴いていけば名盤の間に挟まれてしまっているので結構語られるのが一歩遅れるのだが、それだけ全盛期に作られた作品なワケだから悪いハズがない。実験精神も旺盛で、これまでのハイトーンボーカルを押さえて中音低音の声を使って歌い上げると言うスタイルを拒絶している。ハイトーンで奏でる歌がほとんど聴かれずに、どちらかと言えばしゃべりに近いような短い節でリズム楽器的に歌っているロブ・ハルフォードが印象的。その分ツインギターが目立つワケだがな。そして音はメタル…なんだけどさ、結構8分刻みのギターってのも多くはなくって、まぁ「Running Wild」なんかはアクセント的にそんな曲だけど他は結構リフでグイグイと攻めてくるんだよね。そのリフがヘヴィメタルっつうスタイルになるんだけど…、惜しいのは録音技術っつうか、もっとメリハリ付いて重いサウンドがきちんと出ていたら…と思う。リマスター盤を聴いていないからわかんないけど、ミックスとか音のバランスがイマイチに感じるのは自分だけか?


若さ故に自然発生的にヘヴィメタルという音楽になっていった世代とはやや異なるバンド、ジューダス・プリースト。後年メタルシーンで名を上げていくバンドは大体がその世代が若いが故に勢いを持ってその攻撃性にハマリ込んで行ったという進み方に対して、ジューダス・プリーストの場合はアルバムデビューが1974年頃なのでまだまだメタルなんつう言葉もない頃だし、そもそもやってた音楽性はもっと英国的なハードロック+αのようなものだったし、方向性はどっちなのだ?と思うような作風が多かった。それが自ずからヘヴィメタルという世界に入っていったのか、いち早くシーンの動きを察しての方向転換なのかはともかく、80年代にはメタルゴッドと呼ばれるバンドになるのだから恐れ入る。
1979年にリリースされた5枚目の作品「Killing Machine」は前作「Stained Class」のアルバムレベルの高さを維持しつつ、更にヘヴィメタルというファッションを推し進めた作品で、今頭の中で思い描くジューダス・プリーストのイメージは「Killing Machine」から育ったものだ。ネタ元はやっぱりゲイカルチャーのシーンなんだろうなぁ。こんだけのレザーに鋲を散りばめた中、そしてハーレーに跨ったオトコの硬派な音。それこそがヘヴィメタルという世界を象徴しているワケで、実はジューダス・プリースト以外にここまで革ジャンと鋲付きに拘ったバンドも多くはない。大体が派手めな方に進んで行き、それこそがシーンになっていったものだ。そんな中ジューダス・プリーストの硬派性はより一層特徴的に映ったものだし、象徴だった、うん。
さて、アルバム「Killing Machine」のハイクォリティな楽曲群、今になってアルバムを聴いていけば名盤の間に挟まれてしまっているので結構語られるのが一歩遅れるのだが、それだけ全盛期に作られた作品なワケだから悪いハズがない。実験精神も旺盛で、これまでのハイトーンボーカルを押さえて中音低音の声を使って歌い上げると言うスタイルを拒絶している。ハイトーンで奏でる歌がほとんど聴かれずに、どちらかと言えばしゃべりに近いような短い節でリズム楽器的に歌っているロブ・ハルフォードが印象的。その分ツインギターが目立つワケだがな。そして音はメタル…なんだけどさ、結構8分刻みのギターってのも多くはなくって、まぁ「Running Wild」なんかはアクセント的にそんな曲だけど他は結構リフでグイグイと攻めてくるんだよね。そのリフがヘヴィメタルっつうスタイルになるんだけど…、惜しいのは録音技術っつうか、もっとメリハリ付いて重いサウンドがきちんと出ていたら…と思う。リマスター盤を聴いていないからわかんないけど、ミックスとか音のバランスがイマイチに感じるのは自分だけか?
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