Nirvana - Nevermind




意外なことに書いていなかったアルバムがまだまだたくさんあるんだろうと思うが、中でもコイツは書いたような気がする、と思い込んでいたアルバムだ。まぁ、でもNirvana自体をそんなに聴いてもいないし、書いてなくてもおかしくないか。以前に「Unplugged in New York」を書いたことがあって、それがもう凄い反応でさ、世代的なものなのか多くの人がそれぞれの意見を持っているバンドだったのかと感じたものだ。ただまぁ、自分的な視点でしか普通はモノを書けないワケで、そんな視点でこのロック史に残る名盤と言われるアルバム「Nevermind」を書いてみよう。
「Nevermind」、1991年リリースの90年代を支えた一枚とも言われる。厳密に言えば多分それは「Nevermind」に収録の一曲目「Smell Like Teen Spirit」の事を指しているんだと思う。「Smell Like Teen Spirit」以外の曲はそれほどメジャーに知れ渡っていないと思うし、インパクトも実際薄いように思う。アルバムとしてもかなり取っ散らかった印象があるので名盤というような類じゃないと。ただ、それでもNievanaの伝説ってのは生きていて、カート・コバーンの自殺という側面が大きく占めているものの音を聴いているとわかるように明らかに殺伐とした悲壮感が漂うアルバムで、ギターテクとか音楽性とかどうでもよくてただただ破滅的なパワーと聴きやすいメロディセンスを生かした融合作。そして時代は完全にハジけて退廃的な時代に突入する予感、逆にこの「Nevermind」がなければもっと世界はハッピーな様相だったのかもしれない。それくらいにインパクトの強い一曲とカート・コバーンの存在と消失。
個人的にはリアルタイムで確かにみんな熱中していたけど自分では全然ハマらなかったしかっこ良いとも思わなかったしなぁ…。やっぱさ、汚い格好で人前に出てきて好きにやられても全然面白くないわけで、それなりにカネ払ってるヤツに対して見せるもの見せろよっていうのはあったしさ。そんな風に考えてはいなかったけど、多分そういう常識的考え方があったんだと思う。それをぶち壊しているのがロックだったのにね。ま、そんなもんさ。それにしても「Nevermind」は暗いアルバムだ。自殺があったからというのでもなく、普通にアルバムとして暗い。今聴いてこれを名盤と称する必要もないとは思うが、時代に与えたインパクトは絶大だった。もうこういう退廃的な雰囲気を世界は必要としていないからかもしれない。
コレがアメリカのシアトルから出てきたバンドってのがなぁ…ホント不思議だ。
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