Grateful Dead - Skull & Rose

0 Comments
Grateful Dead - Skull & Rose (1971)
The Grateful Dead (Skull & Roses) Live/Dead

 サンフランシスコのイメージは今も昔も多分同じようなもので、青い空に爽やかでカラッカラの空気…そして時代が違えば甘ったるいハッパの香り…なんつう感じですかね(笑)。まぁ、人によってはもちろんサンタモニカのビーチだったりするんだろうけど、いずれにしても青いイメージ…、昔大滝詠一って人のアートワークが流行ったことあるけど、あんな感じなんだろうと勝手に思ってます。そういえばあちこちに旅行行ったけどカリフォルニアとか西海岸は行ったことないな。あまり興味なかったからなんだが、一度くらいは見ておきたい気がする。

 そんなサンフランシスコの代表バンドと言えばもちろんグレイトフル・デッドは外せないワケでしてね、しかも60年代が終わって70年代の始めとなれば正にヒッピームーブメント時代と音楽的にも多様化し始めていった頃。既にグレイトフル・デッドは存在していてカリフォルニアの雄でもあったようだが、そこにはジャニス・ジョプリンやジェファーソン・エアプレーンやジミヘンなんかも集まりかけていたムーブメント。またバターフィールドブルースバンドなんかも合流してきてひとつのデッドファミリーが拡大されつつあったようだ。そんなグレイトフル・デッドの最高傑作と言えば多分「Live/Dead」。これはライブのインプロをそのまま記録していて舞い上がるようにフワフワとした感覚の味わえる傑作だけど、一方では今回の「The Grateful Dead (Skull & Roses)」という作品によるコンパクトで快活なライブってのもあるんだよ、と言う事を示したアルバム。昔からこのジャケットのアートワークは街の中でTシャツを着ている人がいたりして結構メジャーだったんじゃないかな。最初はあれって何?みたいな感じだったけど、しっかりと「Greatful Dead」って書いてあるからそのうちアルバムジャケットか、とわかるんだが、実際のレコードがなかなか手に入らない。グレイトフル・デッドのアルバムなんてほとんど手に入らなかったもん。なので結構アートワーク的なイメージが強かった。

 聴いたのはそんなに古い話じゃないけど、かと言って何度も聴いたわけでもない。ただ、聴いていてえらくカントリーなアルバムだなぁと思った記憶があった。カバー曲や昔のR&R曲が多いんだけどタッチがすごく乾いているのでアメリカ的な音。別にグレイトフル・デッドじゃなくてもとは思うんだけど、この開放感が心地良いんだろうな。その雰囲気はグレイトフル・デッドならではの空気。「Big Boss Man」なんてもう全然グレイトフル・デッド流の曲になっちゃってるしジャニス・ジョプリンも取り上げていた「Me & Boggy McGee」なんて軽やかなカントリータッチに仕上がっていて、全然重さとかブルース臭さなんてのはなくって正にアメリカン。同じ曲でこうも違うのかと思う化け方。同じアメリカ人の解釈で、しかし良い曲だ…。この歌もまた気持ち良いので、アメリカンロックのこの手の音を好む人が多いのもよくわかる。たまに聴くから楽しめるってなもんではあるが。

 グレイトフル・デッドって何から聴けば良いんだ?って人は「Live/Dead」とこの「The Grateful Dead (Skull & Roses)」を聴くことをオススメしますね。バンドの姿がよくわかるし、初めて聴いても知らない感覚じゃなく聴ける気がするので。しかもジャケット飾っておくだけでもかっこ良いでしょ、「The Grateful Dead (Skull & Roses)」は。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply