Janis Joplin - Janis

0 Comments
Janis Joplin - Janis (1993)
Janis Cheap Thrills

 ロックの世界での伝説のクイーンと異名を取るのは今でも一人だけで、やっぱりジャニス・ジョプリンの存在感の強さが抜きん出ていることに変りはない。多分この伝説は永遠だろうなぁ。どんだけのシンガーが出てこようともそれぞれの才能はもちろん評価されるものだけど、やっぱり時代に於けるインパクトってのもあって圧倒的にジャニス・ジョプリンだ。エイミー・ワインハウスが素行不良と才能を秤にかけた人生を送っているのでもしかしたら似たようなレベルで語られることもあるかもしれないが、人々に残すインパクト面では全然弱い。あ、その人々ってのはロック系の方。一般ピープルにはエイミー・ワインハウスの方が絶対有名なセレブ(笑)。

 ジャニス・ジョプリンってオリジナルアルバムとか結構もうこのブログ内で書いてしまっているので、今回は1993年にリリースされた当時は未発表曲がごっそりと収録された珠玉のBOXセットとして重宝がられた作品「Janis」を取り上げてみました。ジャニス・ジョプリンの凄さを実感すると言うよりも歴史を紐解く資料的側面が強くてそのインパクトを実感するのはオリジナルアルバム群を除けばやはりライブバージョン。ところがこのボックス「Janis」には冒頭CD1からライブが詰め込まれていて、しかも時代順に並んでいたりするので迫力のない時代から収録されているのが面白い。おかげでまるで無名の頃のフォーク一本をバックにブルースを歌い上げるジャニス・ジョプリンの姿から聴ける。あの伝説のクイーンも最初期はこんだけ普通にブルースを歌うお姉ちゃんんだったワケだ、ってことがわかる。音を聴いている限りでは特筆すべき点があるようには思えないけど、それでもまだまだ子供な女の子がこんなんを歌っているってのはインパクトあったろうと思う。そんなのが立て続けに続いて、当時はこの発掘の凄さに驚いて何度も聴いたものだ。とにかく、ジャニス・ジョプリンの最初期ってこんなんだったんだ、という衝撃。そんな感じで進められるCD1はジャニス・ジョプリンの歌唱力の白熱さを実感するシーンは中盤以降かね。まだビッグ・ブラザー&ザ・ホールディングカンパニーの「Cheap Thrills」の頃が中心だからだけど、それでもやっぱあの独特の声は出てきているからやっぱり良い。

 ジャニス・ジョプリンってさ、あの声が独特なんだよな、やっぱり。ライブの映像とかライブそのものも結構今じゃリリースされているからいろいろな側面を聞くことができるけど、やっぱ違う…。CD2になるともう圧巻。スタジオ盤はともかく、未発表ライブバージョンだった「Catch Me Daddy」のシンプルなR&Rにしてもこの声は一体何なんだ?っつうくらいに迫力満点。それでいて上手いわけじゃないっつうロックな歌。しゃがれ声での叫び声がまたジャニス・ジョプリンらしくて魂奪われる。続いても散々聞き込んだ「Summertime」だけどライブだからギターのフレーズとかも違うワケよ。ひたすら聴いてコピーしまくったフレーズは実はたった一度のライブの瞬間にたまたまそうなっただけのものだったんだな、今思えば。「Cheap Thrills」のアルバムはホントにレコード擦り切れたもんな。ここで聴けるのはかなり近い時期のライブだろうけどあちこち異なってるから面白いのと、曲と演奏そのものは「Cheap Thrills」の世界と同じく凄いテンションの高さでかなり最高♪やっぱ泣ける。

 ちょいと気になったのは「Dear Landlord」っつう未発表曲で…、Mike Bloomfieldかな?なんて一瞬思ったけどやっぱ違ったか。音的にはElectric Flagな感じなのでもしかしたら、と思ったんだが。その前に入ってる「One Good Man」がね、とんでもないギターソロ聴かせてくれるしさ。その後も幾つかライブ入ってるけどCD2のがやっぱり良い。時期的に充実しまくってるし、叫びまくってる。こういうの久しぶりに聴いたな…。ジャニス・ジョプリンのライブでも漁って聴きまくろうかな。あんまり深く掘り下げたことなかったんだよね。なんか、入り過ぎたくなかったってのもあったから適度なところでって抑えてたもん。今じゃ色々なライブ盤も出てるし…。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply