Fairport Convention - Unhalfbricking
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Fairport Convention - Unhalfbricking (1969)

Unhalfbricking
Liege and Lief
フォークな音世界と言えば一般的にはシンガーソングライターのフォークソングなんかを思い浮かべるだろうけれど、自分的にフォークな音世界と言えば聴くのは大体英国トラディショナルフォークなワケだ。もっとも発祥はアメリカのフォークからの影響であって、アメリカのフォークだってカントリー以外がアイルランド産だったりしてこのへんのルーツって結構訳わからん世界なんでそういった追求はしていないんだが(笑)。何かねぇ、ここのところ音楽的には実にアチコチを彷徨っていることが多くて偏らないように意識しているのか、ハマり込み聴きってのが減った。バリエーションに富んだ聴き方ってのか…、ひたすら聴くっていう時間がないからかもしれないけど。
1969年にリリースされた最高傑作との誉れも高いFairport Conventionの「Unhalfbricking」という作品、サンディ・デニー参加後のセカンドアルバム。もちろんサンディ・デニー参加の金字塔のひとつ。ちなみにあまり知られてないかもしれないけど、ジャケットに写る二人の老夫婦はサンディ・デニーの両親。塀の奥にはフェアポートのメンバーがたむろしているというどうにも英国的なジャケットで見れば見るほどに美しい風景。そんなジャケットの美しさに比例するかの如く素晴らしい内容の音が詰め込まれたアルバムが「Unhalfbricking」。
とは言ってもまだセカンドアルバムなのでまだまだディランのカバーが多く、アメリカのフォークへの情景が強く出ているのもの事実で、ここまで英国らしくアメリカの歌を浄化している技量がまず見事なのだが、中でもバンドが充実していた時期と言うのもあってオリジナルナンバーがいくつか収録されているのもポイント。そのオリジナル曲が実にフェアポートらしいナンバーで、以降の快進撃の口火となっている。冒頭のリチャード・トンプソン作の「Genesis Hall」の三拍子の美しいこと。ここでのリチャード・トンプソンのギターは正にこの人でしか弾き得ない独特のギター。こういうギターってどうやって習得するのかね?そして迫力のトラッド作品「A Sailor's Life」。11分以上にも渡る白熱の…それもロックのああいう白熱とはかなり異なる世界感による白熱具合、これはもうフェアポートらしいとしか言えないけど、聴いていると実に燃えてくる感動ぶり。主役はリチャード・トンプソンと本作ではゲスト参加でしかないデイブ・スウォーブリックのフィドル。もっとも「Unhalfbricking」での出来栄えの素晴らしさに感動して正規メンバーとなったのだが。
そしてもう一つ忘れてならないのがサンディ・デニーが以前から自分の持ち歌として自作していた「Who Knows Where The Times Goes?」=「時の流れを誰が知る?」ですね。これねぇ、自分的には最初全然ピンと来なかったんですよ。でも、何かと話題になる曲だし名曲中の名曲と言われていて、それを感動できないってのもヤだなぁと思って何度もチャレンジしたんだよね。そしたらこの曲ってよりもトラッドフォークの世界とかがわかりかけてきたのかな、その後にまた聴いたら凄い世界だ~ってことに気付いて感動した。難しい曲だったな、これは。一旦理解してしまうともうこのトラッドの世界ってブルースと同じでず~と自分に付いてくる音世界になるから面白い。
英国トラッドフォークの世界ってホントは朝霧の立ち込める中ってのが何となく気分的に良いんだけどそんな時間にゆっくり聴いてられないからなぁ…。せめて落ち着いた朝にひっそりと耳を傾けるっていうことくらいをしているワケでした…。




フォークな音世界と言えば一般的にはシンガーソングライターのフォークソングなんかを思い浮かべるだろうけれど、自分的にフォークな音世界と言えば聴くのは大体英国トラディショナルフォークなワケだ。もっとも発祥はアメリカのフォークからの影響であって、アメリカのフォークだってカントリー以外がアイルランド産だったりしてこのへんのルーツって結構訳わからん世界なんでそういった追求はしていないんだが(笑)。何かねぇ、ここのところ音楽的には実にアチコチを彷徨っていることが多くて偏らないように意識しているのか、ハマり込み聴きってのが減った。バリエーションに富んだ聴き方ってのか…、ひたすら聴くっていう時間がないからかもしれないけど。
1969年にリリースされた最高傑作との誉れも高いFairport Conventionの「Unhalfbricking」という作品、サンディ・デニー参加後のセカンドアルバム。もちろんサンディ・デニー参加の金字塔のひとつ。ちなみにあまり知られてないかもしれないけど、ジャケットに写る二人の老夫婦はサンディ・デニーの両親。塀の奥にはフェアポートのメンバーがたむろしているというどうにも英国的なジャケットで見れば見るほどに美しい風景。そんなジャケットの美しさに比例するかの如く素晴らしい内容の音が詰め込まれたアルバムが「Unhalfbricking」。
とは言ってもまだセカンドアルバムなのでまだまだディランのカバーが多く、アメリカのフォークへの情景が強く出ているのもの事実で、ここまで英国らしくアメリカの歌を浄化している技量がまず見事なのだが、中でもバンドが充実していた時期と言うのもあってオリジナルナンバーがいくつか収録されているのもポイント。そのオリジナル曲が実にフェアポートらしいナンバーで、以降の快進撃の口火となっている。冒頭のリチャード・トンプソン作の「Genesis Hall」の三拍子の美しいこと。ここでのリチャード・トンプソンのギターは正にこの人でしか弾き得ない独特のギター。こういうギターってどうやって習得するのかね?そして迫力のトラッド作品「A Sailor's Life」。11分以上にも渡る白熱の…それもロックのああいう白熱とはかなり異なる世界感による白熱具合、これはもうフェアポートらしいとしか言えないけど、聴いていると実に燃えてくる感動ぶり。主役はリチャード・トンプソンと本作ではゲスト参加でしかないデイブ・スウォーブリックのフィドル。もっとも「Unhalfbricking」での出来栄えの素晴らしさに感動して正規メンバーとなったのだが。
そしてもう一つ忘れてならないのがサンディ・デニーが以前から自分の持ち歌として自作していた「Who Knows Where The Times Goes?」=「時の流れを誰が知る?」ですね。これねぇ、自分的には最初全然ピンと来なかったんですよ。でも、何かと話題になる曲だし名曲中の名曲と言われていて、それを感動できないってのもヤだなぁと思って何度もチャレンジしたんだよね。そしたらこの曲ってよりもトラッドフォークの世界とかがわかりかけてきたのかな、その後にまた聴いたら凄い世界だ~ってことに気付いて感動した。難しい曲だったな、これは。一旦理解してしまうともうこのトラッドの世界ってブルースと同じでず~と自分に付いてくる音世界になるから面白い。
英国トラッドフォークの世界ってホントは朝霧の立ち込める中ってのが何となく気分的に良いんだけどそんな時間にゆっくり聴いてられないからなぁ…。せめて落ち着いた朝にひっそりと耳を傾けるっていうことくらいをしているワケでした…。
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