Peter Hammill - Nadir's Big Chance
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Peter Hammill - Nadir's Big Chance (1974)

Nadir's Big Chance
Fool's Mate
妙な突き抜けた感が欲しくてアコースティックなものを探していたら見つけた♪ ComusとかTea&Symphonyじゃなくってカリスマレーベルの雄でもある?ピーターハミルさん。Van der Graaf Generatorの時は相当パンクで激しく突き抜けていたんだけどソロになってからはかなり内に篭った暗い世界をひたすら紡ぎ上げていたという印象なんだよね。それがちょっと突き抜けて、VdGGの再編成も狙ったってのもあるのかもしれないけど、明らかにVdGGの世界だよ、っていうソロアルバムが今回のネタ。
1974年にリリースされた「Nadir's Big Chance」という物語アルバムで、バックの面々はVdGGなのでまんまVdGGの再結成第一弾予告編アルバムとしても良い作品で、ここでのピーターハミルは明らかにVdGG時代よりも弾けたパンク的な鋭さを持って歌を叫んでいる。後にSex Pistolsのジョニー・ロットンがピーターハミルを参考にしていたという来歴も話していたようだが、なるほど、冒頭のタイトル曲「Nadir's Big Chance」なんかは全くパンクな姿勢が伺える強烈なインパクト。そこに留まらず引き締まった演奏にスパイスを加えた本作の勢いは全くシャープでソリッドな世界観だ。決してポップミュージックではないけど、キンクスがもっと尖って演奏したらこんなの出来ていたんだろうな、ということをふと思ってしまったけど、VdGGの特徴は吹奏楽器の深さにある。逆にギターは弱くて鍵盤や吹奏楽器でのインパクトとベースライン。まぁ、何と言ってもピーターハミルの創り出す世界が強烈なんだけどね。
ナディアという少女が云々…というお話らしいけどそこまでストーリーを追いかけたことがない。ってか追いかけるまでも行かずに音で楽しんでしまっているっていうのがあるが、もっともっとじっくりと何度でも聴かないといけない作品なんだろう。VdGGはかなり好きなので何度も聴いているけど、ピーターハミルになると途端に聞く回数が減ってしまうので…。「Nadir's Big Chance」もVdGGとして聴いていけば良いんだろうな。それにしてもVdGGの「Vital」の迫力と攻撃性こそが最高だと思ってしまう。
英国好きを自称しながらもこういうアーティストがしっかりと自分の中に残っていないのはいかんなぁ~と。このへんの裸の姿にこそアーティストの本音が出てくるワケで、バンドの魔法とは別の個人の姿っていう世界をね、楽しめるようにもならないと。ただ「Nadir's Big Chance」という作品はその逆でVdGGとして認識しようじゃないか…。




妙な突き抜けた感が欲しくてアコースティックなものを探していたら見つけた♪ ComusとかTea&Symphonyじゃなくってカリスマレーベルの雄でもある?ピーターハミルさん。Van der Graaf Generatorの時は相当パンクで激しく突き抜けていたんだけどソロになってからはかなり内に篭った暗い世界をひたすら紡ぎ上げていたという印象なんだよね。それがちょっと突き抜けて、VdGGの再編成も狙ったってのもあるのかもしれないけど、明らかにVdGGの世界だよ、っていうソロアルバムが今回のネタ。
1974年にリリースされた「Nadir's Big Chance」という物語アルバムで、バックの面々はVdGGなのでまんまVdGGの再結成第一弾予告編アルバムとしても良い作品で、ここでのピーターハミルは明らかにVdGG時代よりも弾けたパンク的な鋭さを持って歌を叫んでいる。後にSex Pistolsのジョニー・ロットンがピーターハミルを参考にしていたという来歴も話していたようだが、なるほど、冒頭のタイトル曲「Nadir's Big Chance」なんかは全くパンクな姿勢が伺える強烈なインパクト。そこに留まらず引き締まった演奏にスパイスを加えた本作の勢いは全くシャープでソリッドな世界観だ。決してポップミュージックではないけど、キンクスがもっと尖って演奏したらこんなの出来ていたんだろうな、ということをふと思ってしまったけど、VdGGの特徴は吹奏楽器の深さにある。逆にギターは弱くて鍵盤や吹奏楽器でのインパクトとベースライン。まぁ、何と言ってもピーターハミルの創り出す世界が強烈なんだけどね。
ナディアという少女が云々…というお話らしいけどそこまでストーリーを追いかけたことがない。ってか追いかけるまでも行かずに音で楽しんでしまっているっていうのがあるが、もっともっとじっくりと何度でも聴かないといけない作品なんだろう。VdGGはかなり好きなので何度も聴いているけど、ピーターハミルになると途端に聞く回数が減ってしまうので…。「Nadir's Big Chance」もVdGGとして聴いていけば良いんだろうな。それにしてもVdGGの「Vital」の迫力と攻撃性こそが最高だと思ってしまう。
英国好きを自称しながらもこういうアーティストがしっかりと自分の中に残っていないのはいかんなぁ~と。このへんの裸の姿にこそアーティストの本音が出てくるワケで、バンドの魔法とは別の個人の姿っていう世界をね、楽しめるようにもならないと。ただ「Nadir's Big Chance」という作品はその逆でVdGGとして認識しようじゃないか…。
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