Bert Jansch - Rosemary Lane

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 1960年代、三大ギタリストと呼ばれるクラプトン、ベック、ペイジやストーンズの面々など多くの英国ギタリスト達がこぞって夢中になった音楽がアメリカ本場の黒人ブルースや英国内ではスキッフルと呼ばれる音楽だったことは既に有名で、ほとんどのギター少年はいずれかに夢中になってギターを一日中弾きまくっていたと云う。もちろんジミー・ペイジも同様だったが彼の面白いトコロはそれ以前にもちろんエルビス・プレスリーにも夢中だったようだが、その時にプレスリーだけではなくギターを弾いていたスコッティ・ムーアに大層興味を抱き、そのフレーズを散々コピーしまくったらしい。その後、皆が皆ブルースにどっぷりとハマっていく最中、一方では英国伝承音楽をギターで弾き語るバート・ヤンシュと云う孤高のギタリストに出会い、後のペイジのギタースタイルに大きな影響を及ぼすこととなるのであった…。

 バート・ヤンシュは1965年にデビューした英国フォーク伝承音楽を奏でるギタリストで当時は時代的にもボブ・ディランの対抗馬的に語られていたようだが、どちらも自国の伝承音楽に敬意を払い音楽を演奏していたという点では共通だろう。そしてその武器がフォークギターだったという点も似通っているが、やっていることには大きな隔たりがあった。バート・ヤンシュの奏でる素朴なサウンドは1966年リリースの三枚目の作品「Jack Orion」で後のペイジが偉大なるパクりとして作ることとなる「Blackwaterside」(=Zepでは「Black Mountain Side」だね)を収録していてその筋では有名だろう。このアルバムでは既にジョン・レンボーンを迎えて二作目となる作品で、トラッドフォーク寄りの作風となったインストのギター曲が実に美しい。あぁ英国的だなぁ…。その後1967年には英国トラッドフォーク界きっての名バンドとなるペンタングルを結成し、多様なサウンドに占められたアルバムを発表していくが、この時期以降、ソロイストとして活躍する中での名作は「Rosemary Lane」 がよく挙げられる。自分も全作品を聞いているワケではないので何とも言えないんだけど、この作品での楽曲群はフォークの概念を取り払ってくれる優雅というのか崇高というのか、高貴な実に英国的気風を持ったアルバムでジャケットの美しさと共に好きな作品。

 キャリアが長いのでどれもこれもとなってしまいがちなんだけど、取り急ぎのトコロはこの「Rosemary Lane」ベスト盤くらいで良いんじゃないかなと思う。しかししっかりと日本にはマニアが存在していたらしく2004年には紙ジャケで初期の作品全てがリリースされているのだから驚く。故にまだ入手可能というところが良いね。
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フレ
Posted byフレ

Comments 6

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markunman  
はじめまして

papiniさん経由でお邪魔しました。かなり詳しく解説されてるんで驚いてます。またお邪魔しますんでよろしくね。ちなみに私もBlogをやってるんで暇な時にでも見てね。PS:Led ZeppelinⅡの記事に喧嘩を売るつもりじゃないけど(笑)Ⅳのトラツクバックを送らせていただきました。よろしくです。

2006/05/08 (Mon) 23:21 | EDIT | REPLY |   
SAMARQAND  

バートヤンシュはずーと探していたのですが、最近になってようやく入手する事が出来ました。CD化ありがとう、という気持ちでいっぱいです。

2006/05/09 (Tue) 00:23 | EDIT | REPLY |   
evergreen  

濃いな(笑)!!

その昔、ラジオでしか情報が得られなかった時代がありました・・・
ペンタングルじゃなくて、ペンタグルと紹介していた記憶があるんですが・・・嘘みたいなほんとの話です。
古いね~
ジョン・レンボーンのファンですが、ジャケの趣味が最高!いや、もちろん、ギターも最高ですが。

2006/05/09 (Tue) 00:54 | EDIT | REPLY |   
sand  

お~英国回帰しましたね~面白いな~(^_^;)
「Jack Orion」は聴いたと思いますけど全然憶えてません。ペンタングルのファーストは結構聴きました。JAZZっぽかったような。
どっちかと言うとフェアポートとかリンディスファーンとかの方が好きかな~。

でも読んでたら聴きたくなりますね。毎回上手い事マトメられるもんな~。聴かせ上手ですね(^_^;)

次ぎは、ロイ・ハーパーかな?ジミーとの共演盤、予習しとこう。違うかも(^_^;)

2006/05/09 (Tue) 13:09 | EDIT | REPLY |   
フレ  
コメント感謝!

>markunmanさん
ども♪ papini嬢のとこは自分の和み場なのでこちらでも気楽にどうぞ♪趣味の似たブログサイトなので面白そうですね!

>SAMARQANDさん
CD化って偉大ですよねぇ。全く聴けなかったものが簡単に聴けるんですからねぇ。かく言う自分もCDに救われたクチです。この人の作品アナログ見ないんですもん。

>エヴァ姉さん
濃いでしょ(笑)?いや、確か昔最初はペンタグルって呼ばれてたんじゃなかったっけ?もしかして同じ記事見てたりする!?んなことないよね?ジャケ、良い趣味だよ、このひと。

>sandさん
英国回帰しました♪そして更に深いトコ行きます、多分(笑)。ダースとはジャズっぽいですね。リンディスファーンか…、それもあるなぁ。ん?ロイ・ハーパーか…それいいな…。すっかり忘れてたので助かります。しばらくお待ちいただければ多分登場します…か、なかったことになるかも(笑)。いや、どちらもアナログなので家にいないと聴けないんです(笑)。で、最近家にいないので…(笑)。

2006/05/11 (Thu) 22:42 | EDIT | REPLY |   
evergreen  

じゃあ、嘘じゃなく本当に合ってるね。
私は、当時深夜放送で好きな曲をメモっていて、おもしろいんですよ!ペンタグルでしょ、ゲス・フーはゲッツ・フー、「ユージン斧に気をつけろ」は「斧に気をつけろ」だけだし、「ナイルの歌」は「モア」だったんですよ!
「ホール・ロット・ア・ラブ」なんて、日本人が英語音痴な時代だったからね~・・・そうか、その記事見たことは無いな・・・

2006/05/14 (Sun) 02:02 | EDIT | REPLY |   

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