Black Country Communion - 2

0 Comments
Black Country Communion - 2 (2011)
2 Black Country Communion
Black Country Communion - Black Country Communion Black Country Communion

 ちょっと前からLed Zeppelinのドラマーだったジョン・ボーナムの息子のジェイソン・ボーナムがZeppelinトリビュートバンドってので、Zeppelinをカバーしたバンドでツアーしていたりするのが気になってたりするんだけど、そんなニュースよりも後に知って、ジェイソン・ボーナムがここ最近よく仕事してるってのにちょっとびっくり。それまであまり表舞台に出てくることもなかったので、Zeppelinの再編時のドラミングから仕事が増えたのだろうか?

 リリースされたばかり…、日本盤はまだリリースされていないみたいだけど、そのジェイソン・ボーナムがドラマーとして参加しているバンド、Black Country Communionのセカンドアルバム「2」が出てきた。もちろんボーカルとベースはグレン・ヒューズで、ギターにジョー・ボナマッサも健在と言うファーストアルバム「Black Country Communion」と同じ布陣で挑んだ意欲作となっている。現代に於けるスーパーバンドという様相は相変わらずだが、このテンションの高さとレベルの高さは他に類を見ないかもしれない。こんな親父連中のバンドでこんだけ気合入ってるってのは変にジェイソン・ボーナムのZeppelinに対する思い入れの強さから来ていたり、ジョー・ボナマッサのハードロッカーとしての側面だったりするが、それらを上手く統率しているのがグレン・ヒューズってトコですかね。

 いやさ、最初の「The Outrider」からぶっ飛びなリフとパワーとエネルギで攻めまくってくるんですよ。続く「Man In The Middle」でも思い切りZeppelinな風味だし、それも嫌味なくパクリでもなく弱さもなく、力強い自信に溢れたバンドのパワーで迫ってくるんだから実力派は違う。Zeppelinが80年代にZeppelinとしてハードにやっていたらこんなのもあったかも?って思うような「Save Me」という曲もかなり面白い。どっから聴いてもJimmy Pageが思い付きそうなギターのフレーズとジョン・ボーナムのドラミングそのままじゃないか、と思わせるほど父親に肉薄したジェイソン・ボーナムのドラミング。鍵盤奏者は元Dream Theaterの人らしいが、これもまたかなり研究された音とフレーズが入っていて、いやはや思い切り大作風の味わいを出している、見事な作品。傑作なんじゃないか、これ?ボナマッサのギターもかなり雰囲気を意識したフレーズだけど、さすがにソロは独自の個性が出ていてZeppelinってんじゃあないところも良い感じ。グレン・ヒューズの才能出しまくりの歌声がロバート・プラントの声とはもちろん異なるんだけど、太くて良いな、これ。

 しかし、ここまで太くて重くて古臭くて新しいサウンドって久々に聴いた。ロックってのはこういう音があって然るべきだろ、と。今後どんな風に進化させているのだろう?そもそもそんなに長持ちするバンドだとは思っていなかっただけに「2」が出たのはちょいとびっくりした。「3」もあるのだろうか?そしてアルバムタイトルはZeppelinと同じような付け方で進むのだろうか?なんていうオマージュの面白さも興味深い。「Black Country Communion」の時もこのプロさ加減が凄いと思ったけど、「2」に至っては更にそのパワーが弾けて突き進んでいるっていう面が出ているし、更にこの短期間でこれだけのクォリティのアルバムが出てきたってのが凄い。気合入ってるよ、Black Country Communion「2」。聴いておいて損しないのは間違いない白熱のアルバム♪





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply