Albert King - Live Wire/Blues Power

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Albert King - Live Wire/Blues Power (1968)
Live Wire/Blues Power Live
Live Wire/Blues Power (Live) [Remastered] - Albert King Live Wire/Blues Power (Live) [Remastered] Albert King: Live - Albert King Live

 ブルースの世界はやっぱりカントリーとほぼ同時代を生きてきた頃に遡るワケで、カントリーほど明確に歴史が判別しないのは時代と属性の違いなのだろうが、50年代にはジャズと共にブルースというシーンもしっかりとあったワケでしてね、それこそ戦前ブルースなんて世界があるくらいだしさ。今を生きるブルースミュージシャンもそんな時代からプレイしている人もまだまだいるのだ。残念ながら1992年頃には亡くなってしまったけど、レスラー顔負けの巨体でフライングVをかき鳴らす偏屈モノの風体を成すAlbert Kingです。

 1968年にリリースされた、多分Albert Kingの作品の中では最高にかっこ良いフィルモアでのライブ盤「Live Wire/Blues Power」です。入ってる曲数は少ないけど、とんでもなくヘヴィで味のあるブルースギターをたっぷりと聴けるのでオススメ。更に言えばあのフィルモア・ウェストでのライブ録音ってことで、しかも1968年でしょ?まんまMike Bloomfieldの名盤「Live at Bill Grahams Fillmore West 1969」と同じ音で録音されていると言っても良いくらいの音色。会場の雰囲気とかはもちろんなんだけど、フレーズも似てるのがいっぱい出てくるからさ、2曲目の「Blues Power」とか聴いてると誰のライブ聴いてるのかわからなくなるくらいに大好きなブルースメンフレーズの嵐。後にSRVもそっくりと言われたけど、そんなフレーズも山のように出てくる。ただねぇ、このトーンはこの人のこの生指弾きじゃないと出てこないだろうなぁ~という音。

 良いなぁ…これぞブルースと言わんばかりのフレーズと音でさ、ソロ中の掛け声も自然に出てきてて、これはもう顔で弾いている部分も多いよなぁと想像できるくらい聴いてても熱くなる。あとはね、バンドを自分の意のままに動かしていて、Albert Kingとバンドの演奏のタイミングがばっちりなんだ。アイコンタクトとか音での感触とか…、見事なまでにライブを味わえる傑作。Albert Kingの他のどんなアルバムを薦められたとしても「Live Wire/Blues Power」を真っ先に聴くことをオススメしたいよね。危うい音のフレージングも含めて最高に痺れるライブアルバム。こんなの聴いてたら自分がいくらブルース弾けますって思っててもなかなか出てこれないだろうよ。しかもさ、音が多分これフェンダーのアンプなんだろうなと思うのだが、リバーブが自然に気持よく掛かってて独特の空気感♪ これも新たなる発見ですよ、うん。こんなの聴いてたら惚れるワケですよね、SRVさんもね♪



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フレ
Posted byフレ

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zagan  

最初に聴いたのは何時だったか・・・思い出せませぬが。

『ん?なんか変な音のギターだな。。。』
と言うのが最初にうかんだ感想でした。

フライングVにフェンダーアンプですか。そんな音ですよね。
妙に納得した今日この頃。。。

2011/06/03 (Fri) 14:37 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ezeeさん

薄いってのか、それでも金属的ってのか…、変ですよね。
多分そんな組み合わせなんじゃないかと。
うんうん。

2011/06/04 (Sat) 10:25 | EDIT | REPLY |   

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