中森 明菜 - 歌姫

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中森 明菜 - 歌姫 (1994)
歌姫(スペシャル・エディション) フォーク・ソング2 ~歌姫哀翔歌
歌姫ベスト~25th Anniversary Selection~ (Digital ver.) - 中森明菜 歌姫ベスト フォーク・ソング 2 ~歌姫哀翔歌~ - 中森明菜 歌姫哀翔歌

 女性ボーカルものって好きなんだけどさ、それって別にトラッドでもプログレでもメタルで好みだったりして、もちろんブルースやジャズなんかでも割と聴く方だと思う。日本のロックだとあまり聴いてないかもしれないけど、ふと思った。日本の女の子の歌って歌謡曲という世界でアイドルを見ていたってのがあるからあまり音楽的な意味では聴かなかったんかな、なんて。歌が上手い人は上手いんだけど、やっぱりアーティストではないし、本格的に追求する対象ではなかったなぁ。やっぱりアイドルでしかないんだな。

 ただその中でも上手い人がいて、きちんとパッション持って挑戦している人もいてさ、ロックとは違うけど歌手っていう世界を貫いている人もね。聴く時があればそういうのはわかるし…。ってことで、ふと思った。最近明菜聴いてないなぁ~と(笑)。アイドル時代も好きだったんだが、歌う歌が結構本格的だったし、まぁ、追いかけてたワケじゃないから途中経過とかあまり知らないけど、突き抜けてからは割と様々な人の曲をカバーして歌っているというものをチラチラと知ってたので、どうなんかな~と。上手いからハマってるんだろうけどなぁ~って興味。

 1994年にリリースされた…ってアルバム単位で話すべきなのかどうかよくわからんけど、「歌姫」っつうのが多分その手の最初のアルバムだと思う。この、「歌姫」が好評だったのでロッド・スチュアートのようにカバー集ばかりをひたすらリリースして行くという生き残り戦略に変わったワケだ。挙句演歌のカバーまで出しているんだからさすがに歌手。元々無理した歌い方をする人じゃなかったから歌は綺麗にきちんと歌うし聴いてても気持ちの良いものだし、そうか~、って納得感が凄くあるんだよね。

 「歌姫」の自分的興味は最後の「私は嵐」に尽きる。どんなアレンジだろ?ってのとあのカルメン・マキの歌声…そして感動のライブバージョンまでがもう1975年頃から聴かれているんだから、どういう楓奈アプローチなんなだろ?っていう興味。まぁ、ただそこに行くまでにはもちろんアルバムなので最初から聴きます。だって、せっかくだもん♪ カリプソ風味で始まる「ダンスはうまく踊れない」…、うわっ…明菜の声、色っぽいなぁ、やっぱ。アレンジは風味であってやっぱり明菜の歌の表現の上手さに釣られて聴いてしまうねぇ。「愛染橋」って山口百恵だよね?ほほ~ん…、明菜のほうが声高く聴こえるって相当だが、雰囲気はさすがです。ここまで哀愁出るんだね。たださぁ、以降はやっぱりちょっと自分的に世代が古すぎてオリジナルの印象があまりないので、ちょっとムード歌謡的に聴いてしまった。でも、作品集としては統一感のある作品になってるんじゃないのかね。最後の「私は嵐」だって70年代の曲だからそりゃそうか。それでねぇ、この迫力凄いな。きほんハードロックアレンジじゃなくてピアノとストリングスなのでメロディと歌詞の良さが引き立つ感じで、展開の切替もはっきりしていてこういうアレンジはありだな、と。最後の最後まで気の抜けない終幕を加えたアレンジが余韻を楽しませてくれる。歌モノが好きで原曲知ってる人ならかなり楽しめるアルバム「歌姫」でした。





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フレ
Posted byフレ

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