Hydria - Poison Paradise

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Hydria - Poison Paradise (2009)
ポイズン・パラダイス

 もうキャリア15年近くになるWithin Temptationともなると後世のバンドにも結構影響を与えている面も多くて、そりゃヨーロッパでは絶大な人気を誇るワケだから影響される人達も当然多い。いつもフォロワーが出てきては消え…ってのが繰り返されてきた。もっとも模倣しただけのバンドではなかなか生き残れないのは承知の上だが、今度は意外なトコロから出てきて意外なことにもの凄いハイレベルで良い方向に消化して影響を受けたバンドが日本デビューを果たした。

 2011年に日本デビューになるんだけどアルバム自体は2009年に出ていたという代物でして、Hydriaとしてはセカンドアルバムとなる「ポイズン・パラダイス」。日本盤をわざわざリリースするのが珍しい。ブラジルのバンドで、ファーストアルバム「Mirror of Tears」を聴いた時にも本ブログで登場しているけど、かなりハイレベルで好ましい音だった記憶がある。だから今回セカンドアルバムの日本盤リリースを見ていて、おぉ~とちょっと嬉しかったり。ただまぁ、全部が全部好きってワケでもないか。ただ、凄いレベル高いから面白いんだ。ブラジルって、こんなにメタルが盛んなのかと思うけど、結構イメージとは異なってこういう音にハマれるのかも。

 Hydriaの「ポイズン・パラダイス」では前作「Mirror of Tears」から更にバージョンアップしていて、ゴシックメタルとスピードメタルとパワーメタルって感じかね。そこにちょっとメロディアスな要素が加わって壮大さを増しているというのか。気になったのはここでデス声を入れてくるか、という点くらいかな、好みじゃないから。ただ、メロディやフレーズ、歌声は良いんだ。21歳のラクエル嬢って事らしいが、こういう声ってのはブラジル女性の特徴かね?結構好みの歌声とメロディで惹かれてしまう。いや、曲もアレンジも相当良く作り込まれてます。更に全体の音のバランスとミックスも好みで、自分実はブラジルのメタル好きなのかもしれないと云う発見?いや~、どうだろ?

 ラクエル嬢のキュートな顔写真はジャケットではあまり見えないけど、日本盤のジャケットにはそれで売ろうという魂胆か、プロマイドを付けてしまって、勝手に萌えなセリフまで入れているのはどうかと思う。まぁ、結果的には音の良さで残ってくれれば嬉しいね。欲を言えば更にフックの聴いたメロディが増えてくれると面白い。YouTube見てると結構王道ゴシックバンドのカバーもやってるみたいだし。しかもオフィシャルサイトで今アコースティックアルバムをDL出来るので、これからが楽しみなバンドです。



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フレ
Posted byフレ

Comments 1

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ヘタリカ  
アカン!

フレさん。Within Temptationゴチです。
こんなの知りませんでした。

聴いていて余りの心地よさに
脳が喜びました。
ヘタリカは実はハード・ポップはダメなんですが、
フレさんの紹介頂いたこの曲と解説は
確かに、一説の理ありですね。

ご馳走様でした。

2011/04/26 (Tue) 00:51 | EDIT | REPLY |   

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